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キミはヨシナというVtuberをもう聴いたか

ドーモ、はじめまして。ありがとう、聴け!

 最初のワンフレーズは美しさへの感涙を堪えながら歌ってる感があって、初っ端から「こいつ……歌ウマ女だな?」とわかるね? ではこれをBGMに話を始めよう。

 最初にお詫びしよう、聴いたかと問うた次の瞬間に無理やり聴かせた事を。

 ともあれ今日推したいのはVtuberのヨシナだ。ざっくり彼女のプロフィールを紹介しよう。彼女のパパはれおえん氏。Witch's Weapon-魔女兵器-とかVIRTUAFREAKにヴィジュアル提供してるフリーランスイラストレーターだ。最近流行りのキラッキラなイラストではなく厚塗りを綺麗な構図にまとめて深みを出し、殺しに来るようなイラストを描かれる。僕は彼のファンなのでその繋がりでヨシナを知った。気になったら後でTwitterとか覗いてみて欲しい。

れおえん氏によるキーヴィジュアル

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 次はプロデューサーだが、2人居る。1人はエハラミオリ氏。来歴が面白いので気になったら後で見てみるといい、まあとりあえず氏の曲を聴け。

自分が助からない事を知っている病身の少女が絞り出したような声がたまらねぇな……病院の屋上から眺める星空が視えてきただろう?視えない?……今はまだ視えてこなくても大丈夫だ、キミがこの記事を読み終える頃にはそうなっている。

 プロデューサーのもう1人はミディ氏。作曲Vtuberとかちょっと良くわからないプロフィールをお持ちだ。ミライアカリ、ときのそら、樋口楓 等のVtuberに楽曲を提供しているので、その実力について解説は必要ないだろう。……作曲VtuberがVtuber向けに作曲してるってアンパンマンがパン捏ねてるような趣があって面白まあ聴け。

今までの儚いイメージから一転して、帝都出身のフラッパー*が歌ってるような力強さを感じさせる歌声に。大正ロマン良いよね。まあそれは置いておいてヨシナは表現の幅が広いという事はご理解頂けたと思う。儚げな声で心を抉るだけではないのだ。良く聴くと一曲の中でも繊細に声色を変えてるので、次からはこんな怪文書を読む時のBGMとしてではなくじっくり聴いてみよう。

(※フラッパー:跳ねっ返り娘の大正風の言い回し。死語)


 プロフィール紹介ついでに3曲聴いてヨシナの歌声にも慣れてきたね? ここまで紹介した曲はクセが少なくて聴きやすく、再生数も飛び抜けて多いものをチョイスした。むしろここまでの曲は「パンチが足りないな?」と思った人も居るかもしれない。実は僕もそうだった。感受性が育ってしまった今ならこれまでの曲も強めの幻覚を視るには十分な刺激なんだが、心の壁が分厚い人はまだトぶには至らないだろう。だが安心して欲しい、人は慣れる生き物だ。では聴け。

 中学の音楽の授業で、いつも図書室にいて目立たないあの娘が皆の前で歌ったらめちゃくちゃ上手くて聴き惚れていたら彼女が歌いながら目線を寄越して来たシーンとか、無言で微笑んで背中を押してくれたあの時とか、そういうシーンが思い浮かんで来たらそれは強めの幻覚だ。今は正気に戻れ。

しかし正気だろうが狂気に冒されていようが \てーよ!/ が脳みそにこびりついた事と思う。

よく聴いてみて欲しい。\てーよ!/ にビブラートがかかっている事に気づいたか? 切実さとかそういうのが滲んでて「やっぱ歌激ウマ女じゃん……」ってなるね。他にも随時歌い方が変わっている所があるから探してみて欲しい。

 正直に言うと、ここまでの文章はこの曲を聴かせるためだけに書いたと言っても過言ではない。怪文書で適度に湯だった脳みそに \てーよ!/ が容赦なく突き刺さり、キミはまたこの曲を再生したくなる。これは呪いだ。すまんな、本当にすまん。

\てーよ!/

 そろそろ疲れてきたか?わかるよ、ティーンならまだしも大人になってから新しい音楽に触れるのは意外と精神力を消費するものだ。「どこまで読めば良いんだ?」「どこまで聴けばいいんだ?」と途方も無い道をただ前だけ見据えて進んでいるような気持ちになったかもしれない。だがコイツが最後だ、そんなキミに良い曲があるから聴いて欲しい。

バトルものアニメのOPめいた趣があって、否が応でもアグレッシブな感情になるね。マジで芸の幅が広い事ですね?

 ここまで読んだキミはヨシナというVtuberが表現力強強歌ウマ女だと理解頂けたと思う。頂けましたね? そんな彼女だが、如何せんチャンネル登録者が少ない。じわじわ増えているようだが、未だバスりを経験しておらず実力に反して伸びが悪い。

3D受肉を果たしたのにあんまり表に出さないとか、雑談配信がないとか、Twitterで強めの宣伝をかけてないとか色々な要因はあるが、まあこれは歌一本でやっていくVtuberの生き様としてはアリなんじゃないかと思う。

それはそれとして、もっと広まって欲しいと思ったので僕はこの記事をブチ上げた次第だ。ヨシナをバズらせてくれ。ちなみに一銭も貰ってないぞ(カネ貰ってたらもっと穏当な文章書くわ)。

 幸か不幸か、ここまでこの記事に耐えてしまったキミはきっとチャンネル登録したくなっているはずだ。そうは思わなかったキミはすまない、時間を取らせてしまった事をお詫びしよう。この記事をそっと閉じて平穏な日常に戻って欲しい。だがキミの心には \てーよ!/ が楔として打ち込まれた。ふとした瞬間にフラッシュバックし、キミをここへ再びいざなう事だろう。必ずだ。


本文は以上になります。ここまで怪文書をお読み頂きありがとうございました。

下手人:しげ von Niedersaitama


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