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漫画「サプリ」を読んで死と働き方を考え直してみた

会社の本棚にあった漫画「サプリ」

何でそこにあるのかわからなかったが、借りて読んだ。

お仕事漫画に恋のエッセンス少々。

絵が美しいし、おかざき真里さんが博報堂のプランナーだったこともあり、リアリティあふれる働く女性の姿にあっという間に夢中になった。

借りて一度読んだけど、先日、キャンペーンで40%オフ&クーポンで25%オフという半額以下で電子書籍全巻をゲットできるチャンスがあったので、ついうっかり大人買いしてしまった。

キャンペーンと期間限定、お得なクーポンで簡単に私は釣れる。

前からフライトの時に読めるので、電子書籍は愛用していたが、コロナ禍がそれに拍車をかけていた。図書館が閉まっていた時期は、本が読みたいあまり、かなり衝動買いをしてしまったのはここだけの話。

久しぶりに読むと、「そこまで働かないでしょ?」とツッコんでしまう。

しかし、聖火リレーの仕事をしていた時、それに近い働き方はしていた。自宅には絶対帰っていたが、2時間くらい寝て、シャワー浴びたらまた会社へ行く生活。
(カバー写真が東京2020オリンピックの飛行機なのはこれが理由)。

大きなプロジェクトが並行して走ったら……。労基が今よりも煩くない昔だから……。大手広告代理店だから……。そう考えると今でもありえなくはないのかもしれない。

一時期大手代理店Hの営業担当者のメールは朝の2時台から5時台に集中していたことがあった。

時代が違えど共感する部分は多い。サプリ的な名言集があったら売れるんだろうな、と思ったら発刊してだいぶ経つ2017年にWeb記事があった。

わかる、わかるよ。

大筋は一度読んでいたので覚えていたのだが、ある衝撃の展開を忘れていた。

同僚が突然自ら命を断つシーン。

前は何も思わず、通り過ぎてしまっただろうシーン。

ここで、三浦春馬さんの死を思い出してしまった。

「死亡推定日の前日まで 元気に出社し 仕事をしていた」

誰も予期しなかったこと。そして、受け入れがたい現実。

出演作を何本か見て、舞台を何作品か観ただけなのに、結構な衝撃と喪失感を味わった。

本当に身近な人だったら、もっと自分を責めたりするようなことが加わって苦しさ倍増なんだろうな、と思う。

あまり本編に触れるとこれから作品を読む人の楽しみを奪うかもしれないのでここまでにしておく。

自分の時間をできるだけ自由に使ってやりたいことをやるために、個人事務所で仕事をしている、と先日のトークライブで武井壮さんは語っていた。

私の家族及び親族は、ほとんどの人がサラリーマンではなく、自営業で働いている。

ゆくゆくは、私もフリーランスで働きたいと思っているが、なかなかその一歩が踏み出せない。

なぜ会社にいるのか?考えると「保険」の2文字が頭の中に浮かぶ。

業界は一緒だけど、「サプリ」の主人公・藤井みなみのように休日返上で、何日も徹夜で働くことはない。もっとゆるい働き方だ。

けど、自分の趣味や人生を充実させること、ライフワークに自由自在に時間が使えるかというと疑問が残る。

そこをクリアするのは、やはり自分で仕事を選んで、そこできっちり成果を出すというフリーランスの働き方なのだろう。

それができない代わりに、失敗しても、成果が出せなくても、ある一定の給料がもらえるサラリーマンにしがみついている。

そういう意味で会社は「保険」なのだ。

新型コロナウイルスによって、在宅勤務が増え、働き方が劇的に変わった。

ニューノーマルという言葉が出てきている通り、今までの働き方・人生哲学を考え直さなければならない時期に来ている。

まだ、私には答えが出せない。

が、考えることは止めてはいけないと思っている。


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