こんなところにもサッカーが! 韓国ドラマに見るサッカーの世界
突然ですが、私は韓国ドラマが好きです。
あれ?これってサッカーと旅を紡ぐ「OWL Magazine」の記事で合っているよね?と心配になったあなた。
大丈夫です。合っています。ご安心ください。
昨年の下期から仕事が急に忙しくなり、緊急事態宣言が出るまで激務をこなしていたので、自宅で自分の時間をなかなか取ることができませんでしたが、そんな中でも睡眠時間を削りながら韓国ドラマを見ていました。(週末は出掛けるので、テレビは見れません)。
他にたくさんやるべきことはあったのに。
やるべきことはやれなくても、やりたいことはやれるというよい一例です。
THE 現実逃避。
今は、仕事がそんなに忙しくないのに加え、STAY HOMEが求められていることもあり、睡眠時間を確保しつつ、健康的に韓国ドラマを楽しめています。
そんな私が、韓国ドラマを見ていてテンションが上がる瞬間があります。
それはサッカーのシーンを見つけること。
サッカーのシーンを見つけては、画面を写真に撮っていました。
今までひっそりと楽しんでいた、韓国ドラマに見るサッカーシーン。
一挙放出したいと思います。
■恋のスケッチ〜応答せよ1988〜
「応答せよ」というテレビドラマシリーズがあるのですが、これはその3作品め。
時間があるなら、3シリーズとも見て欲しいのですが、どれが一番おすすめか?問われたら、私はこの応答せよ1988を推します。
理由は、登場人物が皆生き生きとしていて、本筋のストーリー以外も楽しめるからです。あまり書きすぎるとネタバレしてしまうので、ふんわりさせておきます。ぜひ見て欲しい作品なのであまり書きたくない、という気持ちを察してください。
この「応答せよ」シリーズは、3つの共通点があります。
①現代(ドラマの制作時点、2010年代)のシーンから、学生時代を回想するような形で、ドラマが進みます。世代によっては「あるある」と思う懐かしいシーン、逆に若い世代だと「こんな感じだったのか」と思う新鮮なシーンがたくさんあると思います。そこがこのシリーズのおもしろさの1つです。
②現代でヒロインは結婚をしているのですが、ドラマ終盤まで、誰と結婚するのかわからない設定になっています。
誰が夫なのか?絶妙なカメラワークで隠されています。ラブストーリーとして結論が見えないので、ドキドキ感が増します。
③シリーズを通じて、ヒロインのお父さん・お母さん役を同じ役者さんが演じています。いい味を出している2人。お父さんはソン・ドンイルさん、お母さんはイ・イルファさんが演じています。
前のシリーズの登場人物がひょっこり出てくることがあるのですが、「なんかお父さんとお母さんに似ている」的な流れもあり、思わずクスッと笑いが出てきます。②で書いたラブストーリー的な要素もいいのですが、家族模様もよい感じに描かれていてホームコメディ的な楽しみ方もできます。ちなみに、笑うシーンの効果音も同じです。羊がなくような「めぇ〜っ」という音。見終わっても恋しくなる不思議な効果音です。
前置きが長くなりました。
1作品めは応答せよ1997。
2作品めは応答せよ1994。
そしてここで取りあげたい、3作品めは応答せよ1988。ソウルオリンピックの年が舞台です。
私自身ソウルでオリンピックが開催された頃の記憶はほぼありません。しかし、見ていると、ALWAYS三丁目の夕日のような印象を受けます。
オリンピックやそれに伴う急激な経済成長がある前の、古き良き時代を象徴するようなノスタルジックさをそこに見ることができるのです。
冒頭でヒロインがソウルオリンピックの開会式の旗手に選ばれて練習するシーンも出てきます。
ソウルオリンピックのサッカーのシーンは出てこないのですが、みんなでサッカーを見ているシーンがありました。
誰かわかると版権的にまずいのか、モザイクがかかっています。
でも、中田英寿さんと川口能活さんであるのはうっすらわかります。
1997年、日韓W杯共催記念、中田英寿さんが初めてA代表でフル出場した試合のようです。
恋の駆け引きに関わるセリフだったので、「フェアプレーなんか無視だ」と出てきていますが、サッカーでは大事にして欲しいですね。
■応答せよ1994
あれ?さっき1988という作品紹介してなかったっけ?と思われると思います。
正解。次なる作品も応答せよシリーズ。
2作品めの応答せよ1994です。
ヒロインがバスケ選手のおっかけをしていたり、主要登場人物の1人が大リーガー(日本の球界でも活躍するシーンもあります)だったり、いろんなスポーツが出てくるのですが、ここで出てくるのは日韓W杯です。
主人公カップルが、結婚式を挙げたのは、2002年の6月22日。
韓国代表が、スペイン代表と戦い、激闘を制し、準決勝に駒を進めた日です。
敢えてここでは書きませんが、審判の判定がいろいろと話題になりましたね。
それはいいとして、ここには描かれてはいませんが、こんなに韓国代表が躍進するとは思っていなかったのでこの日程にしたのでしょう。
「W杯が終わって式をあげればよかったのに!」
準々決勝のイタリア代表との試合をみんなで応援するシーンも出てきます。
サッカーを見るときは、チキンとビール(メクチュ)で頭文字をとって、チメをテイクアウトで用意してテレビ観戦するというのが韓国の定番です。
美味しそう、と思いながら見ています。カロリーは気にしてはいけません。
■この恋は初めてだから
IT企業に勤める草食系男性が、“家なし職なし”の女性と契約結婚を交わすストーリー。この恋は初めてだから。
日本の大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」と設定が似ているので、パクリ疑惑が出た作品でもあります。
確かに似ているところはたくさんありましたが、これはこれで面白かったです。
このドラマ。今まで出てきた2つと違ってサッカー韓国代表を応援しているのではありません。
2人の共通点が、プレミアリーグ。
アーセナルの熱狂的なサポーターであることなのです。
インテリアもアーセナルのグッズが飾ってありますし、マニアックなセリフも飛び出します。
2人でプレミアリーグを観戦するシーンも出てきますし、恋愛模様をサッカー用語に例えるシーンも出てきてサッカー脳の私は思わずにんまりしてしまいました。
■美味しい初恋 ごはんいこうよ3
これも応答せよシリーズと同様シリーズものです。ごはんいこうよというシリーズの3作品め。美味しい初恋〜ごはんいこうよ3〜。
主人公以外は登場人物がガラッと変わっているので、シリーズ続けて見ないと分からないというものではありません。
こちらでは、サッカーが出てくるので3を紹介していますが、一番おすすめなのはシーズン1です。
このドラマはとにかくごはんが美味しそうなのがポイント。みんな美味しそうにごはんを食べます。
主人公が有名なグルメブロガーという設定だからです。
美味しそうな料理を撮って人気があるのではなく、料理は出来立てを美味しいうちに、味わって完食。食べ終わった空のお皿を写真におさめるという一風変わったスタイル。
少し前に悪い意味で話題になったInstagramへの映えだけを意識して、食品に対するリスペクトを欠いた行動へのカウンター的な感じがして、なかなかパンチがあります。
実際にこんなインフルエンサーがいたら人気が出そうです。イケメンだし。
舞台は2018年なのですが、14年ぶりに大学時代の友人に再会するという設定です。
主人公は大学時代にサッカーサークルに所属。サッカー好きな男性として描かれています。
主人公たちが大学生時代のビックニュースとしてこんなシーンが出てきました。
「パク・チソン選手が韓国人初のプレミアリーガーに」
大好きな食事をしていても気になるサッカーニュースです。
ちなみにこのシーン、本当に一瞬しか出てきません。
このドラマ、主人公の男性が急遽兵役に行くことになってしまったので、不完全燃焼な感じで終わってしまいます。残念。
トッテナム・ホットスパーで活躍するソン・フンミン選手もアジア大会で優勝して兵役自体は免除になったものの、基礎訓練を受けるために入隊したというニュースが報じられていました。
韓国の男性は、スターでもサッカー選手でも、必ず兵役に行かねばならないのです。
ちなみに……。
10年以上前にNo limit 地面にヘディングというガチのサッカーをモチーフにした韓国ドラマがあったのですが、こちらは残念ながらあまり面白くなかったことを報告しておきます(個人の感想ですので、悪しからず)。
いかがでしたでしょうか?
こんな感じで、韓国ドラマにほんの一瞬だけ出てくるサッカーを楽しんでいます。
思いもよらぬところで、見つけるサッカー。いいものです。
自宅で過ごす時間が増えています。
何をして過ごそうか、悩むサッカークラスタも多いと思います。
有り余るおうち時間、韓国ドラマもおすすめです。
特に男性は普段韓国ドラマに触れる機会少ないと思うので、この機会にいかがでしょうか?
ここにあげたドラマはどれもおすすめ!
おまけは韓国ドラマのこんなところがおすすめ、サッカー以外編を書きます。
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OWL magazine 旅とサッカーを紡ぐWeb雑誌
サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポー…
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