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#609 人生100年時代の家族のカタチ

令和を迎えて来年で5年目になる、昭和的な家族観や結婚観が大きく揺らぎ、崩壊しようとしている。

「血縁こそ、家族」「妻、夫はこうあるべき」といった古い考えの人を見るとドン引きしてしまう。

そんな呪縛から解き放たれた多様な家族、そして結婚のカタチが令和では生まれ、今後はスタンダードになっていくと思うのだ。

それに、この40年間で生涯未婚率は急速に上がり、独身はマイノリティーではなくなった。誰もが結婚する時代は終焉(しゅうえん)を迎えたのだと思うのだ。

2022年6月8日付けの日経新聞に掲載された「『生涯未婚』非正規男性の6割 将来への不安根強く」という記事も大きな話題を呼んだのは、有名な話だ。

記事によると、正社員男性の50歳時点での未婚率は19.6%ですが、非正規(派遣、パート、アルバイト)社員の男性は60.4%時にあった。

要するに、収入や雇用の安定が男性の結婚に影響を与えていることは誰の目にも明らかだ。

一方、女性の場合は逆で、同世代の正規雇用で働く女性の50歳時点の未婚率は24.8%、非正規社員は10.3%。女性は収入や雇用が安定しているほうが未婚率が高い傾向である事がわかる。

20年時点で非正規社員の40~44歳の男性の未婚率は70.1%台と非常に高い。5年後、10年後に、非正規社員男性の生涯未婚率は今以上に増えることが確実だ。

これは単に、男性が正規雇用されて収入が安定すれば解決するといった単純な話ではない。

この状態が改善される可能性は低い、未婚率が上がる一方で、若者には恋愛離れが起きていき、それが人口減少に繋がり、高齢者を支える現役世代は拷問に近い。



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