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#600 おもてなしは無料ではない

サービス業でよく、【ホスピタリティー】を日本では聞くあと、【おもてなし】とかしか。正直、美辞麗句過ぎて嫌いだ。

海外は明確でサービスに対してはチップ文化の国であり、日本とはずいぶん価値観が異なる。

アメリカでは、今や飲食店では会計額の20%程度のチップの支払いが当たり前となっているようです。最低でも15%程度は支払うのが慣習である。

飲食店の接客担当は、自分が担当するテーブルで受け取るチップが収入の大きな比率を占めています(チップの配分はスタッフ間の取り決めがあるそうだ)

収入を増やすためには、笑顔でサービスを行い、たくさんの注文を取って、来店者から多くのチップを稼ぐ必要があるのです。だから接客スタッフが積極的に頻繁にサービスを行う

だが、日本にはチップの風習はない。サービス料として一律10%程度の課金を自動的に行うお店が常識になっている。

日本の飲食店ではサービスをしてもしなくてもサービス料がもらえるのに、一生懸命接客を行う人が多いことは悪くないが、マニュアルの範疇だから響かない。時に邪魔にすら感じてしまう。

お金に関係なく高いサービスを提供しようとするモチベーションは、世界的に見れば稀だ。まさに「神対応」なのかもしれないが、時代遅れな気がしてならない

このシステムの問題は、競争原理が働かず、同じお店で働くと努力に関係なくほとんど同じような給与にしかならないし、結局はマニュアルの延長から抜け出せない

日本の飲食業で働く人たちの待遇は、他の業種に比べて安い。

だから、収入面での待遇改善には、チップが有効だと思います。高い接客技術で人気を集め、チップを稼ぐ高収入のスタッフが出て来れば、きっと飲食業で働こうという人が増え、人気も高まる。

サービスをお金で買う発想の何が問題があるのだろうか?

サービスのクオリティーに関係なく、一律に課金する方法はあるのだろうか?

少子化で人口減少が確定のニッポンは、AIによる自動化や高度な検知・判断機能に加え、ディープラーニングによる作業の正確化を通じて、これまで人間が行っていた作業を代わりに行うことで、生産性の向上や作業工数の削減にシフトチェンジした方が現実的だと思うは、筆者だけだろうか?


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