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車検証の住所変更手順

引越しをしたので車検証の住所変更をしたのだが、中々手続きがややこしいのでこちらも備忘録として残しておく。以前も自分でやったことがありこれが2度目だった。

車検証の住所変更をディーラーに頼むと結構費用がかかったりする。自分でやると多少時間は取られるが安上がりだ。

引越しについては別の記事にまとめてあるので興味があれば読んでみていただきたい。だいぶ長いがかなり詳細なマンション購入の流れが書いてあると思う。

大まかな手順

前提としてナンバープレートを変える必要があるものとする。変える必要があるというのは、品川とか練馬とかっていうナンバーの管轄地域が変わることを指す。市区町村によって管轄が決まっているので引越し先の住所がどのナンバーに該当するか調べるとよい。これは駐車場ではなく使用人の住所に依存する。

ちなみに品川とか練馬とかは、それぞれの都道府県にある陸運局に由来している。ご当地ナンバーも従来の陸運局の管轄となっており、例えば世田谷ナンバーは品川の陸運局の管轄である。なお陸運局という呼び方は通称で正確には運輸支局の陸運部門らしいが、呼びなれているのでここでは陸運局で統一する。

その前提の上で、大まかな手順は次のようになる。当日いきなり陸運局にいって手続きができるものでもないので、前もって必要な手続きや準備を把握しておく必要がある。

  1. 希望ナンバーの申請 (〜1週間前 / 希望者のみ)

  2. 車庫証明書の申請(〜3日前)

  3. 車庫証明書の受取 (当日でも)

  4. 車検証の住所変更手続き

もっとちゃんとした内容を知りたい場合は次のサイトがわかりやすい。

希望ナンバーの申請

希望ナンバーとは、例えばナンバープレートが「品川 330 あ 1234」の「1234」の4桁の部分に、自分の好きな番号を指定できる制度である。ちなみにこの4桁の部分は一連指定番号と呼ぶらしい。

希望ナンバーを申請する場合、指定のナンバーにあわせてナンバープレートを作成してもらう必要があるためだいたい最低でも1週間ほど期間が必要となる。ナンバープレートは1ヶ月程度保管されるので余裕を持って行うとよい。

希望がない場合はこの手順は飛ばしてよい。その代わり車検証の住所変更の当日、陸運局内のナンバーセンターでナンバープレートを購入する。ナンバーの変更の必要がない場合は当然それすらも不要となる。

人気のナンバーは抽選となっている。自分は抽選ナンバーを選んだことがないのでどういう流れになるかはよくわからない。場所等によってプレートの柄も選べたりするらしいが、自分は興味がないので図柄ナンバーで調べていただきたい。

希望ナンバーの申請

希望ナンバーは Web から申請を行う。導線がわかりづらいが「申込」メニューから「新規申込」へ進んで行う。基本的には必要情報を入れていけばよい。

ペイント式か字光式かを選択する必要があるが、一般的なものがペイント式である。字光式は字が光るナンバープレートである。特段希望がなければペイント式を選べばよいと思う。

枚数やサイズも選ばされるが、普通自動車なら中型2枚を選べばよい。車両の前と後ろにつけるので2枚必要となる。

入金

申し込みを受け付けたら入金する。銀行振込やペイジーなどから選ぶ。残念ながら現時点ではクレジットカード払いは選択肢にない。

入金しないとナンバープレートが作成されないので忘れずに入金をする。

ナンバープレートの購入費用

ナンバープレートを変更する場合は新たにナンバープレートを購入する必要がある。都道府県や車両サイズ、オプション等で費用が変わる。東京都の普通車ならだいたい1500円程度らしい。通常は住所変更手続き時に陸運局で購入する。

希望ナンバーを申請する場合はもう少し費用がかかる。自分の場合は東京都、普通車、ペイント式で4,140円だった。事前入金のため、当日ナンバープレートを購入、あるいは購入費用を払う必要はない。

QR コードを控える

申込後の画面および入金後にくるメールのリンクから QR コードへアクセスできる。これは陸運局でナンバープレートの受取に必要なため、控えておくとよい。印刷しなくともスマホの画面で開ければ大丈夫である。

ここまでできたらナンバープレートの用意が進められる。メールで交換可能期間が伝えられるので、その期間内に車検証の住所変更手続きを行う。

ワンストップサービス

ちなみにワンストップサービス(OSS)と仕組みがある模様。車検証の住所変更をするのに色々な手続が必要なのだがまとめてやってくれるであろうサービスだと思われる。

IE11 しか対応していないとのことで業者向けかなと思われる。陸運局の窓口もそうなのだが、基本的に業者が対象で一般人はメイン顧客とみなされていないと思う。余談だが以前品川の陸運局ではじめて住所変更をした際わからなくて窓口で聞いたらめちゃくちゃダルそうにされたことがあったので、それ以来窓口からは基本的に冷たくあしらわれるものとして扱っている。

車庫証明書の取得

住所変更にあたって車庫証明書を取得する必要がある。車庫証明書とは、車両をとめるための車庫が確保されていることを証明する書類で、警察署で発行してもらう。

車庫証明書の発行には平日に2度警察署に行く必要がある。まずは書類を揃えて申請を行い、後日受取を行う。どうしても警察署の窓口が開いている時間に都合がつかない場合は代行してもらう必要がある。

警察署も地域ごとに細かく管轄が決まっているので確認しておく。これは現地確認の可能性があるためと思われる。

車庫証明書の申請

申請に必要な書類は、購入時か車庫変更か、車庫が自己所有か他人所有かで変わるので事前に確認する。

今回の自分の場合は賃貸駐車場のため他人所有となる。「権原書面」としては「保管場所使用承諾証明書」が必要とあるが、不動産会社経由で賃貸契約している場合は契約書で代用できるはず。使用承諾証明書の発行に金をとってきたりするがわざわざ依頼しなくてよい。

「自動車保管場所届出書」および「保管場所標章交付申請書」は、警察署にある記入書類にその場で記入すればよい。記入するにあたって車検証の情報が必要なので、車検証を確認できるようにしておくとよい。車名や長さなど基本的に車検証に対応する要素があるので書き始める前に一通り見比べておくのをおすすめする。

「所在図及び配置図」も現地で書くか、 Google マップとかをプリントアウトして添付するのでもよい。配置図はサイズ等も細かく書く必要があるみたいだが、大雑把でも大丈夫である。自分は今回、試し入れする際に駐車場の管理会社に配置図を書いてもらっていたので、これをプリントアウトして添付した。

配置図の例

書類がかけたら書類を提出して費用を支払う。わからなかったり不備があれば窓口の人が教えてくれると思うのであまり肩肘はらなくても大丈夫だと思う。いつ受け取れるか伝えられる。だいたい3〜7日ほどかかる模様。

費用は2,000〜3,000円程度。中野警察署は電子マネーやクレカのタッチ決済にも対応していてすばらしかった。

車庫証明書の受取

受取は受け取るだけなので特別な準備は不要。申請時に控えをもらうので、それだけは忘れたりなくさないようにする。車庫証明書はこの後の住所変更で用いるので当然なくさないようにする。

保管場所標章を受け取り費用を払う。保管場所標章のステッカーはあとで車に貼っておく。

車検証の住所変更

車検証の住所変更は管轄の陸運局へいって行う。これも平日しか開いてない
ので注意する。

必要書類

自分自身でやる場合、最低限以下のものを持っていく。記入書類は現地で記入シートに記入するのがよいと思う。

  • 車検証

  • 住民票

  • 車庫証明書

  • 印鑑(認印)

  • 希望ナンバーの QR コード

陸運局に車で行く

陸運局に行く。ナンバープレートの変更をする場合は車で行く。事前に構内図を調べてナンバーセンターの位置を確認しておき、ナンバーセンターの近くに停車するとナンバープレートの取り付けがしやすくなる。

ちなみに今回は練馬の陸運局にいったのだが、 Yahoo! カーナビだとどんな名称を入れても引っかからなかった。また電話番号を入れても引っかからず途方に暮れたが、住所を入力するという古典的な手法を思い出してなんとかなった。陸運局の敷地内には自動車税事務所があるのだがそちらは引っかかったのでそちらを入れるのがいいのかもしれない。

練馬の陸運局

車検証の住所変更の手順

車検証の住所変更は陸運局内の3つの建物を移動しながら行うこととなる。申請書類の提出を行う「検査登録事務所」、ナンバープレートの発行を行う「ナンバーセンター」、そして「自動車税事務所」。品川も練馬もそうだったが、それぞれ順番にA棟、B棟、C棟となっていたりする。場所によって違うと思うので適宜読み替えてもらいたい。

A棟から順番にいくものだと思うが、希望ナンバーを申請しているからか自分はこれまでB棟から始まってB棟→A棟→B棟?→C棟→B棟と移動しながら手続きをしている。A棟の窓口の人はだいたい不親切なので聞くのをためらうがB棟の人は比較的親切なので、どこからいけばいいかわからなかったらとりあえずB棟で相談するといいと思う。

毎回間違えていたのでいまだに正確な手順を把握していないが、おそらく次のようになる。

  1. B棟で希望ナンバーである旨を伝えて書類を受け取り、印紙を購入

  2. A棟で書類を記入・提出

  3. B棟で書類を提出?

  4. C棟で自動車税の住所変更手続きを行う

  5. B棟でナンバープレートを受け取る

  6. ナンバープレートを車に取り付ける

  7. 取り外したナンバープレートを返却する

  8. 車検証を受け取る

希望ナンバーの書類受取・印紙の購入

希望ナンバーを申請した場合は書類の記入前にB棟で書類を受け取っておく必要がある。正直ここは記憶が曖昧。先にA棟にいって申請しようとしたら、B棟で紫の紙をもらってこいと言われて取りに行ったような覚えがある。B棟で QR コードを渡して書類をもらう。

希望ナンバーじゃない場合であっても書類の記入にナンバーが必要なので、おそらくこの時点でナンバープレートを買うのかもしれない。自分は毎回希望ナンバーなのでよくわからない。

その後B棟で印紙の購入を案内されるので購入する。ここでは印紙単体で渡されるのではなく、印紙が貼り付けられた手数料納付書ごと渡される。先にA棟で記入してしまうと書き直す羽目になるので注意する。

書類の記入・申請

A棟に移動して書類を記入する。申請書は第1号様式という OCR シートとなる。色々なシートがあってよくわからないので、わからなければ素直に窓口に聞くとよい。

申請書の記入方法は見本があるのでそれを見ながら書く。色々な変更手続きの種類があるため、見本がおいてある区画がわかれているかもしれないので、見つからなかったら聞くとよい。

市区町村は住所コード形式で記入が必要。リストがおいてあるのでそこから調べる。車体番号などは車検証を確認する。使用者とか所有者もよくわからなかった車検証と見比べるとよい。型式指定番号か類別区分番号を記入する欄があったと思うが、これらも車検証の右の方に書いてある。カタログ等を調べないとわからない、といった項目はないはず。

印紙購入時に受け取った手数料納付書にも一部記入が必要なので記入する。

書き終わったら窓口に提出する。しばらく待つと次へ案内される。次はC棟で自動車税の住所変更をするのだが、その前にB棟に書類の提出が必要だったかも。正直覚えてない。窓口で指示されるのでそれに従う。

自動車税の住所変更

C棟で自動車税の住所変更書類を記入し提出する。1箇所でまとめてやれと思うのだが行政の縄張りが違うのでそういうものだと思って面倒がらずに行う。ワンストップサービスが使えたらこうした煩わしさから解放されるのかもしれない。

ナンバープレートの交換

B棟でナンバープレートを受け取って車に取り付ける。プラスドライバーとマイナスドライバーがあるのでそれぞれ1本ずつ取っておく。

プラスドライバーを使ってついているナンバープレートを外し、新しいナンバープレートを取り付ける。このときリア側のナンバープレートの左上に封印がされている。この封印のカバー部分をマイナスドライバーを使ってこじ開けるとネジの頭が出てくるので外せるようになる。結構な力技なのでやってみて無理そうなら相談したほうがいいかも。

ちなみにこの日は雨が降っていてつらかった。選べるなら晴れの日にやるのが圧倒的におすすめ。

封印が外れている状態

封印をしてもらう

一通り取り付けたら、元々ついていたナンバープレートをB棟に返却し、検査員に封印をしてもらう。封印があることで正規に取り付けたナンバープレートであることの証明となる。いたずらに封印を破ったりすると盗難車の疑い等につながりかねないため、これ以外では触らないように注意する。

車検証を受け取る

封印完了後、車検証を受け取って完了となる。

とりあえず癖が付く前に写真をとっておく。ディーラーに行ったときにでも頼んでスキャンしてデータをもらっておくとよい。

終わりに

車庫証明書と車検証の住所変更などを全部自分でやった場合、希望ナンバーも含めるとだいたい7000円程度となる。これをディーラーや整備工場、あるいは行政書士に代行を依頼すると、3万円前後はかかると思われる。

色々ややこしいし時間も取られるので手が空かない人は素直に依頼したほうが楽だとは思う。自分は以前仕事でこの辺を調べたのがきっかけで自分でやるようになった。なれてしまえばそこまで大変でもないので、必要になった際は参考にしていただければと思う。

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