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FIVESTARS MAGAZINE005 アンフィル Interview

 先日のfiveStarsの主催ライブを含め、数々のイベントライブへの出演や、アンフィル主催でのツーマン企画など積極的に対バンライブに出演されているアンフィルの皆さんですが、現在のバンド活動への想いやその未来について今日はお伺いできればと思います。まずは、現在のバンドとしても活
動状況についてお伺いしたいです。
未月 コロナ禍で活動が落ち着いてしまった2020年、21年があって、まだ完全に明けたわけではないですけど、ちょっとずつ動けるようになってきて、これからアンフィルを知らない人達に向けて僕たちこんな活動してますって知ってもらう一年にしようと2022年は思ってて、対バンライブとかも積極的にイベントライブに出演させてもらったりとか、あと六月、七月でツーマンツアー「THE MADNA」と「零【Hz】」と「ベル」あとボーカルとベースの前のバンドを一時復活して、その人たちとツーマンしたりとかまだ出会ってこなかった層の人たちと出会える一年にしたいなというテーマというか、その中で夏にWWWXでワンマンライブがあるんですけど、そこに向けて今は活動してます。

 僕な勝手なイメージですけど以前は。ワンマンツアーで名古屋に来てくれているイメージで、対バンイベントというよりはワンマンライブというイメージが強かったです。
未月 今までワンマン中心に活動してきたので、今まで名古屋にくる時も大体ワンマンツアーでイベントツアーとかはしばらくやってないですね。やってこなかった分、こないだのfiveStarsの主催イベントはかなり新鮮な気持ちで挑めました。
倖人 大体、東京単発とかでやっちゃうことが多かったんですけど、fiveStarsの主催イベントはかなり手応えがありましたね。ワンマンばっかりやってきたので、それで培ってきた経験がすごい出来たイベントだったなと思ったし、響いたなと実感してます。

 確かに初めてアンフィルを観てる人達にも響いてるなっていうのを僕ら主催者側もも実感してました。
翔梧 僕たちも実感はめっちゃしてて、本当に何年も対バン自体してなかったので、みんな初めましてなんですよ。例えば6バンドいたら、アンフィル以外は全員知り合いみたいな。だからすごい新鮮だし、観たことない方に観てもらえるっていうのはデカいなって思ってます。一度このバンド、ショボいなっていう印象与えると取り返すのって難しいなって思うタイプなんですけど、初めて観たバンドがもう七年やってるって結構レアじゃないですか。この業界で七年間封印されてて急に割と仕上がった状態でお披露目されるって結構メリットだなって思ってって。バンドって七、八年ぐらいやって、そのバンドのカラーが生まれると思うんだよみたいなこと先輩に言われたことがあって、当時はじゃあまだまだなんだ、俺らってって思ってたんですけど、その状態が今だから。
未月 確かに修行期間みたいな時間はすごく長かったって自負はしてますね。
翔梧 新人です、胸を借りて、みたいな感じじゃないから。(笑) 自信はあったし、反応も良かったしとは思ってますね。
 自分含め各々反応良かったみたいで、ライブ終わった後に初めて観て下さった方から感想をもらったりとかフォロー増えたりとか、ワンマンより広がるものはありますね。
未月 すごい昔を思い出した。結成した頃の気持ちっていうか。初めて観たって方から反応もらえることって凄く嬉しいことなんだなっていう再確認できたしすごく良かったです。

 翔梧さんのライブ中のMCすごい良かったです。熱量の高いMCをしてましたね。
翔梧 MCはマジで下手だよねってずっと言われ続けてきたんですよ。上手くいかないっていう時も結構多かったし、でもfiveStarsの三日間は基本的なスタンスを決めてて、具体的な言うこととかは何も考えないようにして、その日一日に感じたことを話すようにして、その方が作ったMCよりもなんかいいなって自分が思えるようになったので。考えてると嘘っぽくなるんですよね。
未月 台本ぽくなるしね。
翔梧 そう。その対バンでは出来るだけ全バンド観るようにしてるんですけど、それはMCのヒント探したりとか、今日のお客さんの空気感とかを見るようにしてて、どんなテンションがいいかなっていうのは常に考えてますね。伝えたいことはちゃんと伝えたいけど、それ以外は何を優先するかはその場で決めるみたいな感じですね。

 セットリストもいろいろなアンフィルが観れて良かったですが、セットリスト組むうえで意識されてることはありますか。
翔梧 対バンイベントが久々だったんで、なんか新鮮だなと思いながら組んでたんですけど、3daysだったので曲はあんまり被せないようにしようとか、でも俺のその日一日で伝えたいことって一個しかなくて、その一言をいうためにセットリストの五曲があると思ってて。あまり一曲一曲としてみてないというか、全てがあった中でこの一言をいうために曲の曲の繋ぎとかMCとかを全部組み立ててるっていう感じがあるので、セットリストのこだわりはそれかな。自分の言葉がちゃんと伝わるかどうかですね。

 他の皆さんは対バンイベントで意識されていることはありますか。
 とにかくライブをいっぱい観れるので刺激をたくさんもらえるんですよね。僕は最近プレイスタイルを変えたこともあってステージングだけじゃなくて手元、指とか細かいところも改めてちゃんと見て、気持ちを高めて、翔梧が決めてくれたテーマに合わせてテンション上げてのぞんでます。久々の対バンなんで取ってってやろうみたいな気持ちが強くて、翔梧も頼もしく引っ張ってくれるんで、それにメンバー一同が乗っかって進んでる感じです。

 やはり翔梧への信頼感は強いですか。
 かなり強いです。
未月 ワンマンライブとはやっぱり別モノって考え方で、自分たちのことを観にきてくれる人達ももちろんいるし、それ以外のお客さんも結構いるから、大分、他所行きと言うか猫かぶってるって自分を応援してくれてるファンの子に言われたことがあって、今日良い言い方すると気合い入ってましたねとか、ちょっと他所行きな感じが可愛いかったですみたいなちょっとなめられた感じのこと言われたりもするんですけど。(笑) なんか自分がアンフィルを好きになる入口になってやるっていう意識が結構ありますね。
翔梧 未月さんはわかりやすく言うと、新しい女性を落とす感じです。(笑)
倖人 良いライブをするとお客さん観てくれるんですよね。それをすごく実感してて、イベントライブでも最近すごくワンマンみたいな一体感があって、アンフィルって一体感を作るの最初すごく難しかったんですけど、最近は翔梧さんを頼りにしかしてないというか、前は暴走したりして、"あっ"て思ってた時もあったんですけど、アンフィルが作り出す音楽と流れで翔梧さんが舵取りして、今日はどんな風にアンフィルを見せたいのかって演奏してるとわかるから、"俺らも"って一体になってる。やっぱ一体感があっていいライブをした時にすごくお客さんは観てくれるっていうのを今回のfiveStarsさんのツアーで実感しましたね。

 すごい信頼感ですね。
翔梧 こんなインタビューとかあまりないから、そんなこと言われたことないですよ。七年に一度ぐらいのやつを今二回味わってます。(笑)
一同 笑

 アンフィルを背負ってる実感は当然ありますか。
翔梧 いやでも逆に皆んなが着いてきてくれるっていうのが力になってるっていうのがありますね。前はやりたい事とかがあっても、それはやめとこうとか、初期の時とかはそれは一回スタジオ入ってからやろうよとかあったんですけど、こっちからするとその日にやらないともう意味ないよってことが結構多かったから。その日に思いついて絶対こうした方がいいって思うけど、別に練習して次やる事ではないから、一生やるチャンスはないかもしれないみたいなとか思ってたこともあって。今は"これやりたいんだけどどう?"みたいなの言ったら”いいよ"って言ってくれるから堂々とやれるみたいな感じがあります。

 結束力もどんどん高まってるわけですね、仲も良いですもんね。
 そうですね。よく言われます。
倖人 確かに対バンさんと打ち上げとかみんな二人ずつとかなのに、俺らはいつも全員来てるもんね。(笑)
翔梧 それは、ただ酒が好きなだけ。(笑)
一同 笑

★ 今、話題にさせていただいています対バンイベントを支えてくれているのも、現在のファンの皆様でもあると思います。あらためて支えてくれているファンの皆様への想いをお聞かせください。
未月 対バンライブでなおさら思うんですけど、自分たちのファンの皆さんが他のアンフィル知らないよって人を先導するかのように頑張って盛り上げてくれようとしてくれてる姿を見たりして、やっぱりすごく嬉しいなって思います。そこでワンマンみたいなことを自分たちのファンと僕達でしちゃえば、それに混ざりたいなみたいな人も絶対いると思うんですよ。そういう面でも自分たちのファンといつでもどこでもライブ作ってるんだなっていう思いはあります。
 非常にありがたいの一言です。とくにコロナ始まってから最近ぐらいまで世の中的にもバンド的にもバタバタしちゃってて、ちょっと頼りないところとかお見苦しいところをファンの人達に見せちゃったかなとは思ってたんですけど、その中でも結束力を深めて進んできて。特に四人になってからは本当にもう俺らしかいないってぶつかりながらも進んできて全曲新曲のアルバムとかも出したり、そういうことをやる度に一つ一つ今まで以上に喜んでくれるし、すごく想いをぶつけてもらえるんで、非常に嬉しいし感謝しています。もっと楽しいことを色々やって恩返ししたいなって思ったりすごく優しい気持ちになりますね。メンバー一同、頑張っていくので安心してついて来てくださいって頼もしいところをもっと見せれたらと思います。
倖人 一番考えさせられたのはコロナ禍を経て去年ですかね。メンバーが脱退する際に、もうどうしようか、アンフィルを続けていくのかってターニングポイントだったんですけど、それを踏み留めさせてくれたのはファンのみんなだったんですよね。多分いなかったら普通にやめるかってなってたと思うんですけど、やっぱり一番ファンって大事だなって、今のファンがいるから続けていって俺らもいい曲を提供していきたいなっていうか、僕もアンフィルの曲が好きだで絶やしたくないからこそ、ファンのありがたみというか、ファンと一緒に作り上げていきたいなって思いましたね。
翔梧 ファンのことしか考えてないって感じですね。こんな事したら喜んでくれるかなとか楽しんでくれるかなとか、感動してくれるかなとか嬉しがってくれるかなとか、基本それでしか動いてないから。それが全てなんじゃないかなと思うというか、単純にファンのことしか考えてないです。あと、最近だから言えることがあって、俺、この世の全ての人が自分のこと嫌いだと思ってたことが小学生とか中学生時代にふとした瞬間によくあったんですよ。でも最近それが無くて、例えば未月ファンですって子も、ボーカルが良くないバンドは応援出来ないよっていう人がアンフィルファンには多い気がしていて。それでもファンでいてくれるってことは各々のファンに認めてもらってるって感じがすごいするんですよ。あまり人ごとにわけるのは好きじゃないですけど、じゃあ棗さんが一番好きですっていう人も「翔梧さんの歌は好きです」、「アンフィルの曲すごい好きです」みたいな人ばっかりな気がしてて。だから、そう思ってもらえるようなボーカルになろうって思えるし、みんなの気持ちも伝わって来てるし、支えられてるなって感じがします。なので胸張ってワンマンでも対バンでも戦っていけるのかなって思ってます。

 アンフィルのファンって、もちろん個々に好きなメンバーがいたとしてもまず大前提にアンフィルが好きっていう。その中で未月さんが好きとか翔梧さんが好きっていう感じなんですかね。
未月 作品がすごい好きって言う前提がある人が多いですね。
翔梧 俺らは音楽に重きを置いてたバンドだから。曲はいいけど、ライブはショボイとか言われてたし昔。(笑) やっぱり曲ありき、歌ありきって人が多いと思う。

 一人一人のファンの熱量も高い気がしますね。
未月 それはそう思いますね。なんかやっぱり結成から八年経とうとしてるんですけど、結成初ライブから今も来てますみたいな人がめちゃくちゃいて、もちろんいつから応援とか、早ければいいわけじゃないんですけど、そういう人たちもみんな同じ熱量で時間じゃない何かを大切にしてて、すごい嬉しいことですね。

 いいですね。すごく良いファンに恵まれていますね。
未月 そうですね。

 音源リリースとしては、2021年にフルアルバム「BEAUTIFUL ERA」をリリースされて、その後、アコースティックミニアルバム、ライブDVDとリリースされていますが、少し前の話になりますが、アコースティックアルバムをそのタイミングでリリースされたのは特別な意味があったのでしょうか?
翔梧 十三曲全部が新曲のフルアルバムを出した後に、ここで全て使ったはずなのにこの新しい一曲ってなんなのってちょっと思ったし、だったら面白いことやりたいなって思って、七周年終えてすぐだったし過去の楽曲とかをもう一回見つめ直す機会があってもいいかもなって思って、普通じゃつまらんからじゃあガラッと変えてアコースティックやろうってのが一つと、多分みんなには伝えてないけどその場での力みたいなものを養いたくて。

 その場での力というのは。
翔梧 ライブ中のアドリブもそうだし、俺が曲中に"もっと早くいくよ"みたいになった時にどんどん早くなっていくとか、ちょうどライブ中に同期を使う曲を減らしてたりしてたんですよ。そうなってくると結構自由になるじゃないですか。いきなり止まったりとか、スピードも変わるし。それがすごくバンド感があって、四人で再スタートしよっていう結束力もあったし、そのタイミングが重なったからとも思うんですけど、同期ない方がめっちゃ俺らバンドじゃんって思って。だからその四人以外の音以外鳴ってないし、シーケンスとかもないし、ピアノとかも全部倖人が弾いてるし、その倖人がピアノ弾いてる時はギターは未月だけなんですよ。余計な音を入れない音楽を七周年を機にちょっと見つめ直してもいいんじゃないんかなみたいなタイミングもありりつつ、アドリブ力とかなにかトラブルがあった時とかに屈しない力をつけれたらいいなみたいなのがあったので、アコースティックライブっていうものをしたかったんですよ。だけどインストアでやる三曲とか普通に楽曲と楽曲の間にあるアコースティックコーナーみたいなのじゃ俺はそれじゃ養えないと思ってて、アコースティックだけでまわるツアーみたいなのをやりたくて、ミニアルバムぐらい出さないとなって、色々全部繋がってて、"やりたいんですけどどうですか"みたいな感じですね。

 皆さん翔梧さんからの提案を最初聞いた時はいかがでしたか。
未月 俺は最初ノーを出しました。翔梧さんと考え方が違ったっていうのもあったんですけど、メンバー脱退して四人で再スタートして七周年ライブがすぐだったんですけど、それが結果的にすごい成功したライブで、"ここから俺ら突き進んでいくぜ"みたいなファンへの提示というか期待させるようなシングルを作ろうと俺は思ってて、"アコースティックアルバムを作んない?"って言われて、"新曲のシングルの方がいいですよ"って言ったんですけど、こういう意図だよって話を聞いて、確かに面白そうだなと。「BEAUTIFUL ERA」作った後にやばい新曲を作れる自信が、俺もぶっちゃけそんなに無かったっていうのもあって。
翔梧 アルバムが、"全部シングルでいけるじゃん"みたいな、"全部MV録れるじゃん”みたいにいってたからっていうのもありますけどね。
未月 そう。そこで俺も"確かにな”って。そのプランでいきましょうってアコースティックアルバム作って、アコースティックツアーを回ったんですけど、それもすごいやり応えがあったなって今すごい思えるので、成功だったなって思います。その決断というか、あの時にシングル出してたら得たものは少なかったんじゃないかなって。
翔梧 結果的にアコースティックツアーを回って、アコースティックじゃないエレキに戻った時に、全然違うっていうかアコースティックの最中もめっちゃ成長してってて、最初はもっと早くしてとかもっと遅くしてとか、ここは俺が思いっきり歌ってるからもっと大きく弾いてとか、ここは優しく歌ってるから優しく弾いてとか指示だしをしながらやってたんですよ。最後の方は俺が何も言わなくても歌い出す前にみんなが分かっててくれるみたいな。しかもテンポとかも決まってないし、その日の感じとかも全然決まってないから、その日のその場の気分で俺の歌い方全然違うんですよ。同じ歌詞でも同じ場所でも全然違って、それに最後の頃はみんな合わせてくれるようになって、そういうのが普通のライブでも出るようになったというか、そこまでの成果を求めていなかったけど凄く出るようになった。
未月 アコースティックの曲の落ちサビの部分でアコギと歌だけっていう曲が何曲かあって、ライブ中にアカペラで歌わせたろって思ってギター止めたら、あたかも決まってたみたいにそれに応えるかのように歌えるって、そういうハプニングとかサプライズみたいなものが養われたのかなって。
翔梧 すごかったよね。その後、チャーリー(サポートドラム)がいい感じに入って来てくれて、みんなもその後バーンって全員戻ってくるみたいな。前だったら”大丈夫?大丈夫?"って感じだったけど、その時はずっと目を瞑ってましたもん。
未月 そう。今までだったらそこの部分作るのにリハで最低でも一時間は打ち合わせしなきゃいけなかったものが結構コスパ良くなったっていうか。(笑)
翔梧 でかいですね、あれは。超難しかったんですけど、しかもアコースティックライブってずっと聴いてるお葬式ライブって勘違いしてる人って多分いっぱい世の中にはいると思うんですよね。でも別にそうじゃないライブもあるしって伝えたかったですし、だからすごくいい経験になったなっていうのと、余計な音がないっていうのがいいですね。音が五個しかのってないんで、こいつ今"こうきたな”みたいなものもいいですし。
倖人 しかもエレキと違って誤魔化しがきかないんで、その分神経も使いましたね。そのおかげで余裕が圧倒的に出ましたね。ちょっとな事じゃ全然動じないし、なんなら動機止まっても別に全然今なら余裕ですね。

 大分、鍛えられたんですね。
一同 鍛えられました。
 本当にリリースなど全部ライブに直結してるというか、「BEAUTIFUL ERA」を出してツアーを回った後、このまま終わるのちょっと勿体無いよねってなって。そこから「STORY TELLER#1」を出してアコースティックライブをやろうよってところから、合体させて二部制にして、その対応力も付いたと思うし、アコースティックは悪い意味じゃなく結構精神すり減らして入り込んでやるし、二部の時は逆に開放感あってめちゃめちゃ暴れるからメンバーもファンのみんなもすごい差が感じられてて、より楽しめたというか。僕に至ってはどちらかというとアドリブ力はそんなにない方なんですけど、「STORY TELLER#1」をきっかけにアコースティックベースを買って、誤魔化しきかないってさっき言ってたんですけど、まさにそうで、今まで以上に周りの音とか表情とかを見てないと入り込めないんで、自然にそれが鍛えられてよかったなって思いますね。結構大変で色々言われることが多かったんですけど、前よりはそういうところも楽しんでできるようになったので、成長する機会がまだまだあるんだなと思いながら頑張ってましたね。

 音楽してますね。
翔梧 俺ら音楽しかないんで。

 やはり次に期待するのは、新曲になりますね。
未月 ここだけの話ですけど、作ってます。

 やはり、その作品はここ一年くらい培ってきたものが反映された新曲になりそうでしょうか。
未月 そうですね。バンド感っていうのはすごい大事にしたくて、ライブで楽しい曲って個人的にめちゃくちゃヘドバンする、踊れるっていうよりも、僕らが楽しそうに演奏してるのを観てるだけでも楽しいんじゃないのかなって考えるんですよ。メンバーの幸福感っていうのがお客さんにも伝わって、どんどん広がっていって、結果的に楽しい空間になればいいなっていう曲を今作ってて、多分僕たちにしかできない曲なんじゃないかなっていう作品を温めてます。
翔梧 アンフィルは曲に意味を持たせたいバンドだから。いい曲って別に作れるから、なんか前は頑張ってましたけど、別に頑張らなくてもいい曲になっちゃうから、そういう事じゃなくて、その時にリリースすることに意味のある曲をちゃんと作りたいなっていう考えにどんどん変わってきて。季節感とかもそうだし、それが残っていくじゃないですか、五年後にそれを聴いて、五年前の夏のワンマンでやったなとか、うちらにとったら百曲くらいのうちの一曲かもしれないけど、ファンの人にとっては例えば恋人とかの思い出と直結した人生の唯一の曲になる可能性が高いわけだから、そういう一生残っていく曲を作るべきだなって考えてるので、そういう曲を作れればいいなと思ってます。

 2022年の夏に出会う思い出の曲になるといいですね。
翔梧 多分。。。間に合えば。(笑)
一同 笑

 では最後にアンフィルの未来についてお話を聞かせてください。まずは近い将来のお話になりますが、現在発表されているスケジュールを含めて、どのような活動を予定されていますか。
翔梧 ツーマン企画をやってる最中だと思うんですが、七月三一日に夏の大きなワンマンがありまして、アンフィルファンだったら分かってるであろうことなんですが、九月、十月、十一月って誕生日ラッシュなんですよ。だからライブが無いってことはないだろうってことで、そこから一月が周年なのでアンフィルは下半期休んでる暇はないので、来年の一月までは止まらないことは確実で、まだ発表されてないですけどコンスタントにライブもあるし、これからも続いていくので心配せずに期待しててもらえたらなって感じです。心配とはしてないと思うけど。(笑)

 後半はより大忙しですね。
翔梧 後半の方がやばいですね。
倖人 毎年そうですね。
 大体そこにリリースも絡めるので。
翔梧 それを今回は大忙しの下半期に十三曲の新曲を作ったから死にましたね。(笑)

 今のお話しにもありました夏のワンマンの「太陽を探せ」というタイトルにはどんな意味があるのでしょうか。
未月 毎年夏にその年の夏を印象づけるワンマンみたいなのをやってはいたんですけど、WWWXで2019年に「Tokyo Stargazer.」っていう夏のコンセプトワンマンをやったんですよ。そのワンマンは割と歌を聴かせる日だったというか、「仕事とかでいつも疲れてるよね、お疲れ様。今日のライブ聴いて癒されて帰ってね。」みたいな平たくというとそういうライブだったんですけど、今年の夏はアンフィルは今のってる状態なので、逆に精一杯はしゃごうっていうコンセプトで今年はやりたいなと。タイトルも何も考えずに付けた言葉ではあるんですけど、ポジティブに感じる言葉を選んで、「皆んななりの太陽見つけて帰ってね。」みたいな。そんな日になればいいなと思いましたね。なんか、お祭りみたいな日にしたいですね。

 それでは少し先の未来についても、現在の心境を踏まえながら、アンフィルとして、そして個人としてどのような未来を描かれていますでしょうか。
 そういう話をする機会が最近増えてたんですけど、七周年を迎えたり、その節目節目は大事なんですけど、メンバーみんなずっと先の未来まで見据えてるんですよ。これから先ずっと当たり前にあるんだろうなっていうのが前提の歩みと言いますか、だから曲もライブもより濃密にできたらいいですよね。
単純な話になっちゃうかもしれないんですけど、それがやっぱり難しくて、大事なことなんじゃないかなって個人的には思うので初心を忘れずに僕らも楽しんで楽しませて、どんどん進んでいけたらいいと思ってます。
未月 未来を考えてないことはないんですけど、一年一年の積み重ねを大事にしたいなって思ってます。一年一年積み重ねていったら気づいたらもう八年経ってたなって今があって、目標とかゴールとかって自分の中ではありますけど、そこだけを目指して超頑張ってると疲れちゃう時もあると思うし、今年頑張ったから来年もっと頑張ろうって、それで気づいたら二十周年とかになってるのかなって思ってます。続けることが一番糧になるかなってこの七年間、八年間で覚えたことなので頑張ります。
倖人 例えばやめることって、意外と簡単じゃないですか。でも続けていった先の未来ってやっぱり自分も気になりますし、毎回ライブでもワンマンツアーでも毎日最高を更新してこうって望んでるので積み重ねていったその先がどうなっているかは自分の中でも凄く期待が膨らむしやっぱり続けたいな思います。個人的には最近ギター動画とかピアノ動画をYouTubeとかに個人的にあげてまして、やっぱり音楽を絶やさずにいきたいし、ライブもスケジュールが空いたりした時にファンの皆んなにも会えない時が続くと寂しいなって思って、俺もアンフィルの曲とかを自分でカバーして動画とか出すので色んな部分でアンフィルの音楽を楽しんでいただければなって感じです。
翔梧 今漠然とした自信がすごくあって、それは現時点のアンフィルとか翔梧が最強で何も悪いところないですとかではなくて。悪いところは直していける自信があるし、良いところはもっと伸ばしていける自信もあるし、もっと大きなステージに立てる自信もあるし、もっと多くの人に好きになってもらえる自信もあるし、そういう自信がすごくあって。七年やってきて現状に焦ることって人によってはあると思うんですけど、去年、一昨年の方がよっぽど焦ってたしって考えたら上手くいく気しかしなくて、誰にも負ける気しないし、だからそういう気持ちを確かめていく作業じゃないけど、きっとこういう輝かしい未来があるんだろうなみたいな道をちゃんと歩いて行けたら良いよなって思います。早く十年後とかにいってみたいぐらい気持ちですね。絶対上手くいってる自分やアンフィルがいるから楽しみにしててもらえたら良いなって。野望を全て叶えようみたいな感じがしています。

 自信に満ち溢れていますね。
翔梧 やっぱりやりたいことやれてるっていうのがでかいですね。でもこれまでの過去の時間がなかったら、今の俺らはいないと思ってるんで。めっちゃ鍛えられたし。音楽面とかも俺らから音楽とったらマジで何にもないし、二十歳とかだったら良いけど、バンド三十年やろうってなったら二十歳だから五十になるわけだから。 そこまで見据えてバンドやるんだったら音楽しっかりできてないと意味ないし、俺らはずっとそこを突き詰めてきたし、これからも突き詰めていくので、だからこそ今があるし、やれることが増えてるからどうやっても戦っていけるなって感じがしてるので、それも含め自由に挑戦して失敗して前に進めて行けたらなと思いがあります。

 確かに今まで培ってきた実力があるからこそ勝負にすべきところで勝負に出れるってところがありますね。そこで負ける気がしないというか、アンフィルは実力派というイメージがあります。
翔梧 失敗なんてこの世にはないから、これまでがあったから今の人生を歩めるんだなって思える人生を歩めば良いだけだから、輝かしい未来が待ってるのかなって感じですね。

★ 最後にファンの皆さん、そしてこれからアンフィルを知る人にメッセージをお願いします。
 自慢のメンバーとめちゃめちゃかっこいい音楽をやっています。ずっとついてきてくれているファンにはさらにかっこいい音楽を届けたいし、すぐに周りに自慢できるバンドだと自信をもって活動してるのでこれからアンフィルを知る人にはどんどん好きになってもらって是非ライブに足を運んで頂きたいです。よろしくお願いします。
未月 本当にファンの皆様の応援があったからこそこうして、fiveStarsさんから取材してもらって、この雑誌にも載せてもらって今があると思ってるのでありがとうございます。そしてこれから出会う人のことは一旦考えないようにします。多分これから出会う人には、そういう時が来ると思うので感謝を伝えるその時までとっておきます。
倖人 今までも僕らの最高だと思える音楽を届けてきたので、これからも期待以上に感動するような作品をたくさん作ってライブやイベントも盛り沢山にやっていこうと思うので期待してて待っていてください。まだ僕らを知らない方はアンフィルにはたくさん曲がありますので、まず「BEAUTIFUL ERA」を聴いて頂ければ次々と聴きたくなると思いますので是非聴いてみてください。
翔梧 今、世の中的にはまだまだ大変なのですが、こんなに希望に満ち溢れていて上とか前しか見ていないバンドは多分ビジュアル系にいないんじゃないかなって思うぐらい前向きにアンフィルは進んでいるので、これからも少しでも皆を幸せにできる活動ができたらなと思うので安心してついてきてくれたら良いなと思います。そしてこれから出会う方もこんなに幸せな気持ちになれるライブをしてるバンドもアンフィルしかいないと思うので是非遊びにきてください。よろしくお願いします。そしてあとfiveStars主催のダイアモンドホールとかイーストに出れるかも皆さんにかかってるかもしれないのでよろしくお願いします。(笑)


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