キッチンカーでは朝ごはんを狙え。バイアスを取り出店場所を戦略的に決める方法
まずはキッチンカーでの出店の戦略を練る
キッチンカーの出店戦略もご参考にしてください
移動できるという利点を活かす事もできますし、あえて移動しないという選択もできます。
それぞれにメリット、デメリットの特徴はあります。
その中から、いろいろな選択肢を考慮しながらも、どう売上をつくりだしていくかを計画しなければいけません。
計画を進めていくには、まずはバイアスを取り除くことからはじめていくことになります。
バイアスを思考から取り除くことからはじまる
バイアスとはどんなことを言うのでしょうか?
バイアスとは、先入観や偏見、考えや行動に偏りが生じる原因のことを言います。
例えば、「キッチンカーは移動し、イベントに出店しなければ儲からない」これもバイアスの一種ですよね。
出店計画ではどうしても、イベントの方が集客の側面から見ても売上に貢献しそうな予感がします。
ですが、これは希望的な観測でしかありません。
なぜなら、
そのイベントが何人集まるのかを調べていない
そのイベントの興行目的(概要)を把握していない
そのイベントでの独自の集客方法を考えていない
そのイベントに向けた商品開発などを計画できていない
など、イベント出店といってもこれらの要因を把握し、対策を立てることではじめて、売上という結果にたどり着くことができます。
例えばです、寒い季節、夜のイベントに温かいものを提供していない場合、顧客は温かいものを提供してくれそうなところへと、あなたの元から離脱していきます。
それは顧客にとっての目的(温かいものが食べたい、飲みたい)と、あなたの提供する商品に、大きな溝が生じているから起きることです。
市場調査、イベント概要(予想来場者数、出店位置)集客、提供商品など、いろいろな要因を考慮し、実行することで売上に繋がります。
まずは、「イベント=高売上」というバイアスを取り除くことから始めるのが、何より大切なことだと考えます。
あなたは誰をフォーカスしますか?
フォーカスする顧客層によって提供する商品は変わります。
出店を計画している市場に合わせて、メニューを開発するのは当然のことなのです。
ガッツリ系が集客できる市場で、スウィーツを展開すると的が外れる可能性が高いのは当然のことですよね。
こういった基本的な考えは、バイアスが効いている場合、特に見失う可能性が高くなります。
ものごとを考える時は、できる限りバイアスを取り払う努力を心がける必要があります。
顧客はどんな時にお腹が空くのでしょうか?
イベントに移動し、顧客の元にいけるということだけが、キッチンカーの戦略ではありませんよね。
あなたが狙う市場はいくらでもあります。考えなければいけないのは、
誰が、どんな時、お腹が減っているのかです。
あくまでも顧客起点で考えることです。
どんな状況の時にお腹が減って、どう行動に移すのかを考えなければいけません。
そのためには、顧客の行動プロセスを可視化することが大切なことです。
それでは具体的な考え方を見ていきまでょう。
具体的な出店をアオカワと一緒に考えよう
それでは具体的な出店計画の方法を考えていきましょう。
内容はあくまでも僕が出店を考える場合の、簡単な考え方の紹介です。
まず、商品をどんな市場で展開していくかを考えます。
キッチンカーの場合、朝(早朝)、昼、夜、深夜と4パターンに市場を分解できますよね。
もしかするともっと違う視点の考えができるかもしれません。
例えば、早朝限定など。
当然、昼間のランチは激戦区になるのが目に見えます。
市場分析の場合、規模を考えることに集中します。
どの市場に参入すれば、競合が少ない中、需要が一定数以上あり、継続したアプローチが可能となるのか。
コンバージョン(商品を購入してもらえる)の可能性はどこの市場なら確率が高くなるだろうか?
どの市場でどういったところに顧客は集中するのか?顧客はどんな仕事をしているのか?顧客となる人の仕事は何時ごろ終わるのか?
このあたりの情報は、とことん掘り下げていくことが大切なこととなります。いろいろなところに出向き、顧客は現地でどんな行動をとっているのかをリサーチする事も重要です。
トラッキングなどの調査は、市場分析には必ず必要となってきます。
できることなら現地調査はやるべきだと僕は考えます。
では、僕の考えです。
競合が少なく、ある一定の需要があり、継続したアプローチを展開できる市場はどこか・・・。
それは朝ごはんです。
キッチンカーで朝ごはんをメインに展開する競合は非常に少ないと感じます。(あるのかな?)競合はリアルな店舗も当然のことながら入ってきます。
それでも朝ごはん(モーニング)の市場は魅力的で、尚且つ、勝つチャンスのある市場だと考えます。
では、続けて一緒に考えていきましょう。
お腹を空かしていて、どうしても朝ごはんを食べたくてしょうがない顧客はどこにいるのでしょうか?一緒に考えてくださいね。
答えは、
「夜、仕事に従事している人」です。
では、夜働く場所はどこにありますか?
思いつく限り、工業地帯、物流倉庫などあげられますよね。
工業コンビナート(港付近)など、多くの企業が点在している場合を考えてみてください。朝にお腹がペコペコの顧客が、相当数いるだろうと考えられます。
そこにあなたが提供する商品(ガッツリ系、モーニング系)があればどうでしょう?
3種流くらいのメニュー+オプションで、メガ盛りのお弁当を売っても面白いのではないでしょうか。
そこにバンドリング(セット商品)として、お味噌汁や豚汁なんかを提供しても売上向上につながりますよね。
違った視点だと、おかずのトッピングが自由にできる(アンバンドリング)キッチンカー弁当を展開しても面白いですよね。
カスタマイズできることは、どこの市場でも需要は高くあります。
日によって豚汁や味噌汁、簡単なラーメンもセットで頼めるなら、ワクワクが止まりませんね。
このように、大切なのは市場の「ニーズに合わせた商品を提供する」ということです。
初めからこの商品で勝負する。と意気込むのは大切なことかもしれません。
商品に合う市場に向かうのも間違いではありません。
ですが、市場を分析し、出店する先の顧客を想定することは、それ以上に大切なこととなります。
夜に働き、お腹を空かせている顧客に対して、唐揚げ5個入りだけを販売したのでは、心許ない感じがしますよね。
また、ニーズにあったメニュー開発をすることで、口コミは起こりやすくなります。
「量が多くてうまかったよ」
「味噌汁もついて1300円だったよ」
「今度はあのメガ盛りセットを頼んでみよう」
なんてことを休憩時間に話すことは、究極の宣伝効果です。
これは、市場に合わせたメニューを展開しているから起きる反応です。
提供する商品や、メニュー、量、出店場所などを考える(出店場所を変えるなど)場合、顧客を起点に考え、顧客のニーズを満たすことが必須です。
バイアスを取り除き、出店先、メニューなどを決めていくことは大切なこととなります。
シンプルに顧客の立場に立って考えることで、また違った見え方ができるのではないでしょうか。
また、出店場所などの交渉、営業許可などトータルで計画を進めていくようにすることが必要です。
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