キッチンカー開業で廃業しないために絶対必要な要素とはfrom京都
今キッチンカーが人気だし、思い切って始めてみよう。
飲食店開業が夢だったけど、まずキッチンカーから始めてみよう。
夢を抱き、目をキラキラさせてやってくる方が多いです。
しかし、どうか覚えていてください。
キッチンカー事業は、軽く始めると廃業します。
今回はこの件に関して、京都の事務所からお話していきたいと思います。
簡単に始められるという、罠
単刀直入にいうと、
キッチンカーは軽く始めると廃業します。
それも1年もかからず、短期間で廃業します。
驚かれる方も多いと思います。あちこちでキッチンカーのイベントがあり、人が流れて活気があり、廃業している雰囲気なんて感じられないかもしれません。
こう断言する理由には、
・競争率が高い
・高度なビジネス戦略が求められる
などの理由が挙げられます。
競争率が高くなった背景
キッチンカー事業では補助金がもらえます。そのため、申請すればより低い予算で開業できるようになりました。
同時に、リースやレンタルなど、月々数万円~気軽に始められることによって、手元に大きなお金がない人でも、より簡単に始められるようになったのです。
飲食店を実店舗で開業するのは手が出なかった人や、脱サラをしたくてもできなかった人達が次々にキッチンカーで手軽に開業できるようになったのです。
補助金やリース、レンタルなどで参入障壁が低くなったことにより、新規参入が増加、これによってキッチンカー市場の競争率が劇的に高くなってしまったのです。
必要になるビジネス戦略
キッチンカー市場でキッチンカー数が激増したことにより、客の取り合いが発生します。
こうなると自然と必要になるのが生き残る戦略、つまり、ビジネス戦略です。
数が少なければ市場を独占できますが、キッチンカー数が多いため、どのような戦略で、どのように顧客を獲得するのかが重要になってきます。
例えば、イベントに1台しかキッチンカーがないのなら、イベントに訪れる人に買ってもらえるようにアピールをすれば、売上は独り占めできます。極論、大した戦略はいらないのです。
しかし、5台全てがフライドポテトのキッチンカーだったとしたら話は別です。同じものを売っているので、顧客は分散し、単純計算で売上は5分の1になってしまいます。
こうなると、どのようにして自分のフライドポテトを多く売れるのかを考えなければなりません。これが戦略です。
キッチンカーの台数が多くなった時点で、勝負できるのは戦略です。
キッチンカー事業で生き残るための競争に勝つためには、ビジネス戦略が必要なのです。
しかし、軽く開業した人は、総じて「イベント出店すれば売れる」と考え、具体的なビジネス戦略を立てていないことが多いです。
そうなると、イベントで緻密に戦略を練って勝負に来ているキッチンカーや、既に認知を獲得しているキッチンカーに人が流れてしまい、顧客の取り合いに負けてしまうのです。
例えば、5台同じフライドポテトを扱っていたとしても、そのうちの1台が「特製バーベキューソース付きのフライドポテト」のように、売るための戦略を実践すると、人の流れはあっという間に一変するのです。
そして、戦略を綿密に立てているのが、今人気があるキッチンカーなのです。既にどんな顧客のニーズがあり、どんなことをすれば集客できるのかがわかっているので、さらに高度な戦略を練って売上をあげようとしてきます。
新規参入で、かつ戦略を一切持たないキッチンカーでは、全く歯が立たないのです。
しかし、元々こういったビジネス戦略を考える仕事についていない人にとって、ビジネスの知識は不足しており、ましてや戦略の立て方は一朝一夕でできるものではなく、誰も教えてくれません。
結果、「いいものを作っているから人は来る」と、何も戦略を立てることなく続けたり、誤った考えによって赤字が続き、廃業を余儀なくされてしまうケースが多いのです。
人気キッチンカーになるための必須項目
逆にいうと、知識をしっかりと身につけ、ビジネス戦略をしっかり立てることで、人気のキッチンカーになることもできます。
それだけでなく、キッチンカーから飲食店の実店舗開業に繋げることもできるのです。
そのためには、戦略を十分立てられるような知識が必要です。
特に、必須項目になるのがブランディングです。
ブランディングは、人気であるキッチンカーや大企業ほど徹底しています。
理由は顧客が迷わないから、です。
ブランディングでは、どんなコンセプトで、どんな世界観で、何をどのように提供するなど、細かく決めていきます。
これによって顧客が受け取るメッセージに一貫性が生まれるだけではなく、事業主も今後どのように事業を進めていけばいいのか、商品開発をどうしたらいいのかを考える指針になってくれるのです。
ブランディングは、キッチンカー製作に入るよりも前に完成させておくことで、ブランド戦略に合ったキッチンカー製作に入ることができます。
集客するためにどんな戦略でいくのか、そのために販売窓口や換気扇の位置を調整することで、「とりあえず」で製作するよりも、何倍も自分の戦略ややり方に合い、効果が得やすいのがポイントです。
ブランディングをしっかりと行うことは、顧客に対して自分のキッチンカーはどういうキッチンカーで、お金を払うどんなメリットがあるのかなどをスムーズに伝えられます。
例えば、「アメリカンなダイナミックバーガー」というコンセプトでいくと決めたとします。
そうなると、事業の方向性は決まります。
事業主側はここで今後何をすればいいのかがわかります。
極端な話、ここでみたらし団子を提供するわけにはいかないわけです。
もしも、甘いものを取り入れた方が良いかどうか、自分が好きなみたらし団子を提供しようかどうかなど、案が方針からズレかけたとしても、「アメリカンなダイナミックバーガー」と言うコンセプトを思い出せば、ズレかけた方針を戻すことができます。
こうなると、本来すべきなのはバーガーを思い切ってさらにサイズアップしてみたり、今アメリカで流行っているものを取り入れてみたり、といったように方向性に迷いがなくなります。
顧客側も、提供されるのものの方向性が一貫していると、「アメリカンで大きなバーガーのキッチンカー」と迷いなく理解することができるので、より覚えてもらい易くなります。
ポイントなのは、顧客は理解に時間がかかると簡単に離脱してしまうことです。
そのため、人気のあるキッチンカーは何を提供しているのか、どんなところなのかわかりやすくなっています。
そして、わかりやすいとは、ブランディングができていることであり、ブランディングができていることによって、顧客に伝えるメッセージが一貫していることなのです。
そのため、人気のあるキッチンカーや飲食店ほど、ブランディングを徹底しています。雰囲気やメニューだけではなく、接客の仕方などもきっちり決めていることも珍しくありません。
ブランディングの最もわかりやすい例が、東京ディズニーランドでしょう。
雰囲気、接客方法、世界観などが事細かに決まっています。
そして、キャラクターそれぞれにもブランディングがなされ、話しかければ、キャラクターとしての返事があり、顧客は世界観を満喫することができます。
ここまで世界観に浸れる場所はない。だからこそ、今も顧客から選ばれ続けているのです。
顧客から選ばれる上で、ブランディングは必須です。
キッチンカー事業であってもそれは同じです。
それだけではありません。
キッチンカー事業主には、ブランディングだけではなく、マーケティング、マネジメント、売上管理や計算法、ビジネス戦略思考など、幅広い知識が必要になります。
ここまではいらないと思われる方も多いかもしれませんが、必要になります。
なぜなら、キッチンカー事業主とは、小さな飲食店経営者でもあるからです。
実店舗開業を考える時は、初期費用や開業自体の敷居の高さから、立地、お店の雰囲気、客層、経営の仕方など、多くの方が事細かにリサーチして慎重になります。
しかし、補助金やリース、レンタルなど、簡単に開業できてしまうからこそ、早く開業したい、夢を実現したいといった気持ちが先行し、リサーチや戦略の準備が不足したまま始めてしまう事業主が多いのです。
その結果赤字が続き、廃業を余儀なくされているのです。
しかし、勉強しようにも、
「どこから始めていいのかわからない」
「何を勉強したらいいのかわからない」
「手っ取り早く事業に必要な基本的なことを知りたい」
とおっしゃる方もおられると思います。
そこで、FIVE DESIGNSでは、そんな皆さんの要望に応え、毎月セミナーを行っています。
僕達の最大の特徴は、「サービスデザイン」を扱っているということです。
それは、ブランディング専門とか、マーケティング専門といったものではありません。
様々な分野から、多角的に、事業全体を見るサービスデザインだからこそ、ブランディング、マーケティング、など、多くの分野から、必要な情報をお伝えしています。
また、実際にキッチンカー製作にも実際に携わっており、現在は製作前のブランディングから製作、製作後の戦略に至るまで、キッチンカー開業からその後まで全体をバックアップしています。
ゆくゆくは飲食店を開きたい。
思い切って脱サラして挑戦したい。
そんなみなさんの挑戦を全力で応援したいからこそ、初回相談は無料、時間制限もありませんので、安心してじっくりお話できます。
キッチンカー開業をしたい。
そう思い立った今こそ、しっかりした知識や考え方を知り、夢実現へと一緒に挑戦しませんか。