見出し画像

白亜の館。景色はまるでサントリーニ島。コロナ禍で行きにくくなったエーゲ海の代わりにここへ行こう! オテル グレージュ(宗像市/福岡県)


大海原を望む最高のロケーションにある白亜の館。まるでエーゲ海のようなロマンチックなシチュエーションです。でもここは玄界灘!

このホテルは福岡県の宗像市にある「オテル グレージュ」です。フランス人の世界的インテリアデザイナーであり、1993年に「ニューミニマリズム」という独特の世界観を発信したカトリーヌ・メミ氏によるプロデュース。

よくエーゲ海みたいなホテル…などという表現をするホテルがありますが、ここは本物です。まさにサントリーニ島にでも来た気分になれるホテルなのです。

アーチ型の白い建物。海を見下ろす白亜の館はエーゲ海のサントリーニのホテルにそっくりです。驚くのはホテルはすべてがフォトジェニックだということ。一部がエーゲ海風だけど中に入ると普通のホテル・・・なんてことはありません。

ホテルの敷地にある「チャペル ド セレニテ」という礼拝堂と結婚式場も人気です。そこで式を挙げたハネムーンカップルもここに滞在するそうです。

全6室のゲストルームはモダンでエレガントです。部屋はナンバーでなく色の名称がつけられています。私たちの部屋はLA BEIGE (ベージュ)。インテリアは薄いベージュの色調で品があって、ゆったりと広く快適です。家具はイタリアの「カッシーナ・イクスシー」が使われています。

バスルームも海を見渡せるジャグジー付きの大きな円形のバスタブ。扉を開放すればパノラミックな半露天風呂になり、海の眺めが最高です。

しかしお部屋について最も驚くのは客室と同じくらいの広さがある広い広いバルコニーです。これこそがこのオテル グレージュの大きな特徴なのです。

私の部屋は106㎡あって、そのうちバルコニーが占める面積はなんと56㎡あるのです。足をのばして寛げるデッキチェアも置かれています。

サンセットタイムにこのバルコニーで夕日に染まる海を眺めていると、ここがサントリーニでないことがむしろウソのような気がしてくるのです。

ホテル内のフレンチレストラン「ロルキデ・ブランシュ」は兵頭賢馬エグゼクティブシェフが生み出す本格的なフレンチのコースを楽しめます。シェフはシャンパーニュ地方の3ツ星のお店などで研鑽を積んだ実力派。

2015年の「ボキューズ・ドール日本代表選手選考」で準優勝し、2019年「パテクルート世界選手権第貝2019アジア大会」で3位に輝くなどの経歴の持ち主です。

高級感抜群の海の見える正統派フレンチレストランなので、特にハネムーナーやカップルにお薦めです。グランメゾンのように黒服のスタッフが恭しくサービス。お皿にはすべてシルバーのよくあるドーム型の蓋がしてあり、一斉に「はいどうぞ!」とオープンするという正統派フレンチの王道を行くサービスなのです。

料理の構成も内容も正統派でかなり濃厚なものが多いのです。でも手間のかかったものが多く文句のつけようがないものばかり。

たとえばシェフのスペシャリテのパテアンクルートは本当に作るのが大変な渾身の一皿です。メインのビーフフィレはトリュフソースでフォアグラを添えて…という具合。

コロナ禍で海外旅行も行きにくい日々、エーゲ海も遠くなりました。でもここへ行けば、本当にイメージ通りのエーゲ海のリゾート気分が味わえるのです。

本物以上に格式があってエレガントなホテルで、ここで楽しめるフレンチも本格的正統派の料理です。ここでロマンチックな夕日を眺め、しばし現実逃避・・・そんな特別の時間を過ごすのもステキではないでしょうか?




日本全国美味しいお店や個性的な宿を巡っています。↓