テクニカル分析 線の引き方

どうも、ふぉーんです。

さあ、始まりました。テクニカル分析第一章。

インターネット上には、初学者向けにテクニカル分析を解説しているサイトが数多くありますが、フワっとした内容が多いのが現状です。
僕自身もテクニカルを独学する際、情報に惑わされた悲しい過去が・・・

このnoteでは、僕のように初学時に躓かないように”やるべきことが分かる”を大きなテーマとして、僕の分析方法の基礎的なところをお伝えできたらと思います。
「今からテクニカル分析を学んでみたい」「テクニカル分析勉強中だけど、どうやっていいか分からない」方々は、ご一読いただけると良いかと思います。

尚、このコンテンツは有料級の情報があるとかないとか言われていますが、全て無料にて公開させていただきます。
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こちら前回の記事です。
https://note.com/five55five55/n/n70aad8a132a6


さて、記念すべき最初の章は、「線の引き方」です。
今回の章は、テクニカル分析をする上での肝心要の部分になってきます。
Twitter上でたまに他の方の分析を拝見する事があるのですが、その際に、「御都合線」を引いている方をよくお見受けします。

僕自身、線を引く際の最大のポイントは、「御都合線を引かないこと」
これに尽きると考えています。
もし、多くの人が意識をしているポイントで線を引けなかった場合、引いたラインが全く機能せず、効かないラインを引いたことによって目線がぶれ、トレードに悪影響を及ぼして・・・と負のスパイラルに陥ってしまいます。

これ、当たり前ですがかなり重要です。

じゃあ、正しい線の引き方ってなんや?って話なんですけど、web上を見てもあまり詳しく解説しているサイトが見つからないので、このnoteで体系化して公開しようと思います。どんどんぱふぱふ。

※ここで言う線とは、水平線トレンドラインのことです。これらの組み合わせでチャートパターン(別章にて記述予定)というものが出来上がります。

それでは、本編いってみましょう。

○線を引く上で抑えるべきポイント 

いきなりですが、最重要ポイントです。
線を引くときには、3点以上を通る箇所を引いてください。
例外はありますが、基本的には3点以上意識されているところで線を引くと間違いないです。
これは水平線にもトレンドラインにも共通して言えることです。
適当にチャート開いて、ダメな例と良い例をぴゃぴゃっと引いてみたのでご覧ください。

ダメな例

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良い例

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Twitter上でよく見る”残念分析”は、大体ここを押さえられていません。
2点の線は無限に引ける=かなりの確率で御都合線になるので、このポイントは必ず抑えておきましょう。
3点以上が意識されている線が複数引ける場合は、意識されている点が多い線の方を優先させます。

○線はヒゲに引く?実体に引く?

線を引く上で、実体に引くかヒゲに引くか論争がありますが、僕は基本的にはヒゲに引く派です。
しかしながら、オーバーシュートして意識されていないヒゲもあったりするので、ここが最初は難しいと思います。
前項に書いたように、なるべく多くの点で支えられている線を引くことを意識すると自ずと不要なヒゲが省かれるので、繰り返し線を引く練習をしてみましょう。

○水平線の引き方~実践編~

水平線はトレンドラインとは違って角度が決まっている為、描画難易度は低いです。なのでまずは、水平線を引いてみましょう。
基本的には、先程記載させていただいた通り、3点以上意識されている点を引けば問題ありません。
トレンドラインにも共通して言えますが、意識されている点が多ければ多いほど、効きやすいラインになっているということです。

水平線に関しては、なるべく大きな時間足で引くことをお勧めします。ケースバイケースですが、僕は4H足や日足で引くことが多いです。
大きな時間足で見てアタリをつけた後に、細かく効いているところを見るために15分足とかでも引くとかっていうのもよくやります。

先ほどの「良い例」の三番目の画像を参考にして、線を引いてみて下さい。

ちなみに、僕のBTCの水平線はこんな感じで引いています。(チャートはbybit。トレンドレインも引いてますが、ここでは水平線だけ見てもらって大丈夫です。)

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※この水平線は本当に3点以上意識されてる?
→表示が日足の為、3点以上意識されてないように見えている線がありますが、細かい時間足で見ると意識されています。
または、後述の例外パターン(3点以上意識されていなくても引くパターン)で引いています。

水平線の強さに応じて色を変えたり太さを変えたりするのは大いに有効だと思います。

○3点以上が意識されていない水平線(例外)

先程より、3点以上が意識されている所に線を引くことが重要だと重々お伝えしてきましたが、これには例外があります。
言い換えると、2点・若しくは1点で水平線を引いても大丈夫な場合があるということです。
ここについては、僕自身感覚でやっていることも多い部分なので、言語化するのが難しいところでもありますが、なるべく分かりやすく書いていければと思います。

以下、3パターンをご覧ください。

  • 日足以上の時間足で大きな山(または谷)が出来ている時の、その上限(または下限)※仮線の意味合いが強いので、後に調整や消去が出来るように色を変えておくといいです。

こういったところ。時間軸を進めてみると・・・
ザックリですが、効いてきていますね。
※時間軸が進むにつれて、意識されるポイントが絞れて来るので、後から調整は必要です。
線を調整するとこんな感じ。

こういった大きな時間軸での大きな山は、一点であっても意識されやすい部分です。今回の例のように簡単に抜けてしまっても、その後にサポートやレジスタンスとして効いたりすることが多いです。
最初の時点ではザックリとしたあたりをつける程度の精度なので、その点は注意が必要です。もし後々になっても効いてこないようなら、消してしまいましょう。

  • 日足以上の時間足での明らかな反発ポイント(出来高が高く大きなヒゲになっているポイント)

2021年5月の暴落時(BTC日足)
大きなヒゲと大きな出来高が確認できます。
現時点で3点以上が意識されていますし、今後、下落が続く展開になった場合には、確実に意識されてくる水平線でしょう。                                   

これもかなり意識されてくるポイントですね。今回の例もそうですが、一つ目に紹介したパターンとも複合することが多いです。

  • チャートの天辺(ATH地点)
    これは画像不要でしょう。ATHを更新し続けるような状態であれば線を引くことはありませんが、一度下がってからATHを目指す場合には必ず意識されてくるところです。
    こちらも仮の線の意味合いが強いので、後の調整のために色を変えておくと管理がしやすいと思います。


以上のような場合では、3点を通っていていなくても意識される可能性が高いので、僕は水平線を引くようにしています。

○トレンドラインの引き方~実践編~

水平線を引くことに慣れてきたら、今度はトレンドラインを引いてみましょう。
ルールは最初に言った通り、3点以上意識されているところを引く。これだけです。なるべく価格の外側に近いところを見て、意識されている箇所を探すようにしましょう。

トレンドラインを引く時のポイントですが、なるべく先の方に向かって長く引くようにしましょう。理由としては、一度意識された線はトレンドが崩れた後にも裏で効いてくることが多いからです。所謂、裏タッチっていうやつですね。
”トレンドラインをブレイクした後に、裏タッチしてロールリバーサル”
これは、テクニカル分析の中では頻出する重要パターンです。

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2020年12月から~2021年5月の暴落までの流れ(BTC日足)
週足レベルのトレンドラインを割り込んだ後、裏タッチしてロールリバーサル。価格は暴落した。
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2021/12/21~12/24 (BTC1H足)
少し特殊なパターンですが、こんな効き方をすることもあるので、線を残しておくと面白いです。
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2021/12/21~12/24 (BTC5分足)
トレンドラインを下抜けた後に強く割り込むことが出来ず、何度かレジスタンスを上抜け。最初の2回の上抜けではサポートを持つことができずレンジを刻んだが、3回目でサポートを持つことができ、ロールリバーサルにより大きく上昇。                        


☆ここでちょっと用語解説☆
●現在の価格より上にある線を現在価格に対しての「レジスタンスライン」、現在価格よりも下の線を「サポートライン」と呼びます。
ロールリバーサルとは、一度抜けた水平線やトレンドラインをサポート(上抜けの場合)若しくはレジスタンス(下抜けの場合)して、上昇(上抜けの場合)または下降(下抜けの場合)していく動きの事を言います。

○2点で引くトレンドライン(例外)

トレンドラインを引く際の例外はただ一つ。
長い時間足での”大外の線”です。
所謂、「上昇トレンドラインの下限サポート」「下降トレンドラインの上限レジスタンス」ですね。

ETH週足

こちらは意識されることが多いので2点で引いてしまって大丈夫だと思います。
ただし、日足・週足レベルで引いてくださいね。
短時間足で仮の線として引く分にはいいですが、信頼度に欠けることは意識しておきましょう。

○テクニカル分析はどの銘柄で練習する?

線の引き方はある程度分かりましたでしょうか?今回の章は、ただ”線を引く”というだけのことなんですが、分解して解説すると結構長くなっちゃいますね笑

少し横道をそれて、閑話休題。
仮想通貨でテクニカル分析をする場合、”なるべく時価総額が高いもので練習しましょう”という話です。

テクニカル分析はその性質上、時価総額が高い銘柄のほうが効きやすいといった特徴があります。
なので、まずはBTCやETHでテクニカル分析を練習することを強くお勧めします。
BTCやETHは引いた線がバッチバチにハマることが多いので楽しいですよ。

○時間足と時間軸の意識

この章の最後にもう一つ、大事なことをお伝えしておきます。

「時間足と時間軸の意識」
これは、テクニカル分析をトレードに昇華する上でとても大切な事項です。

各時間足は各時間軸に対応しています
例えば、”5分足で引かれた線はそれに対応する短い時間軸でしか効かない”と言うように。

仮に5分足だけで線を引いた場合、スキャルピングをする場合や、上位足を確認した上で細かくエントリーポイントを探していくのには使えますが、デイトレード以上の時間軸でのトレード根拠としては使い物になりません。
ですので、常にどの時間軸でのトレードを考えているのかを明確にした上で、線を引くようにしていきましょう。

また、時間足毎にトレンドの現況把握をすることは必須です。
例えば5分足で短い上昇トレンドを形成していても、日足で絶望的な下降トレンドの中にいれば、一定以上の上昇をすることは難しいですよね。

これらのことに加え、一般的に大きな時間足になるほどダマシが減る特性も押さえておくといいと思います。

こういった事項を頭に入れつつ、線を引けるようになれば、あなたも立派なテクニカルトレーダーです。

○テクニカル分析 線の引き方編 まとめ

いや~初っ端から飛ばし過ぎましたね。
書きたいことが多すぎて、書ききれません笑
冗長になってもいけないので、なるべく抑えたのですが、それでも5000文字オーバーしちゃいました。

今回の章は、”線の引き方”という事でしたが、上手くお伝えできましたでしょうか?
最初にも書きましたが、線の引き方は分析の明暗が分かれるテクニカルの肝心要の部分です。
最初は難しいかもしれませんが、慣れてきたらチャートを見るだけで線が浮かび上がって見えてくる特殊能力が備わりますので、少しずつ実践してみてください。

また、この記事がいいなと思ったらいいねとフォロー、RTなどして頂けると嬉しいです。
しないと、あなたのウォレットはハッキングされます。

質問はTwitterでお受け致しますので、お気軽にどうぞ。
次章はまだ決まってませんが「チャートパターン編」とかになるかな?

では、乞うご期待くださいませ。

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