BTCスキャの時代は終わった。これからはアルトスキャの時代だ。

どうも、ふぉーんです。
ちょっと語弊しか生まなそうなタイトルなので、

「クソインフルエンサーみたいな記事書くな!」

と思われた方も多数いると思います。

しかしながら、内容は割とまじめな考察です。
実際に記事を見てもらえれば、このタイトルにも納得してもらえるのではないかなと思うので、最後まで読んでいただければ幸いです。

因みに、僕はクソかもしれないですが、インフルエンサーではありません。そこの所ご留意くださいませ。

※本note含め、僕が書いたnoteの内容については、全て独自に考察したものなので、転載禁止でお願いいたします。
リンクはオッケーなので、ご一報いただけると嬉しいです。

本noteには、BTCスキャルピングで負けているほとんどの人が意識していないであろう事実が含まれています。
負ける理由を正しく知ることで、勝利への道が拓けます。
そこに、このnoteの価値を見出していただけると嬉しいです。

では、本編いってみましょう!

BTCのスキャでなぜ勝てないのか?リスクリワードの計算に潜む罠

リスクリワードレシオ。
デリバティブ取引をやっている方ならよく聞くワードだと思います。

※上記の記事でリスクリワードについて基礎的な解説をしていますので、分からない方はこちらを先に読んでいただければと思います。

まず、ここで質問。
あなたは、正しくリスクリワードを算出出来ていますか?

○利益幅と損切幅のみでRRを計算している方
○トレーディングビューのRRを表示して、「ここをRR2で拾っていきます(ドヤァ)」とツイートしている方

ハッキリと言わせていただきます。
こういった方達は、正しくリスクリワードを把握できていません。

何故か?
それは手数料を計算に入れていないからです。

「はぁ?手数料なんて微々たるもんだろ?そんなの計算に入れても大して変わんねえよ。」

と思った方、昔の僕と同じです笑
ちゃんと計算してみると、これが案外バカデカいんです。
手数料を制すものはトレードを制す。

まず、このnoteで言いたかったことの一つ目は、
「あなたがBTCスキャで勝てないのは、正しいリスクリワードを算出出来ていないから」

です。
まずは基本的な事項ではありますが、トレードの罠ともいえる手数料についてまとめた上でリスクリワードに関して深掘りしていきましょう。

必ず知っておくべき注文方法と手数料の話

本項では、初心者の方が陥りがちな注文方法の罠について解説いたしますので、必要ない方は読み飛ばしてもらって大丈夫です。

注文方法と手数料の種類

取引の際には、基本的に以下の手数料がかかります。
○メイカー手数料
○テイカー手数料

※ここでは資金調達等の話はいたしません。

板取引をしたことがある方は、聞いたことがある言葉だと思います。
初心者の方でも、

「メイカー手数料(指値で約定した場合の手数料)よりも
テイカー手数料(成行で約定した場合の手数料)
の方が高いから、なるべく指値で取引した方が手数料が安いよ~」

くらいの理解はされている方は多いのではないでしょうか?
しかし、指値で取引するように心掛けているにも関わらず、知らず知らずのうちに成行で取引してしまっているパターンというのがあります。

それは、「ストップロス注文」。損切の際に行う注文方法ですね。
こいつは逆指値と呼ばれたりしますが、仕組みとしては「既定の価格に達したときに、成行で注文が行われる。」というもので、約定の際は成行で執り行われます。
つまり、ストップロス注文を設定していると、損切時には強制的に成行の手数料がかかるということ。
これ、初心者の方だと結構やっている方が多いと思います。

因みに、「ストップリミット」という注文方式を活用すると、損切りの際に指値で取引を行うことが出来ます。

しかしながら、ストップリミットはその性質上、うまくかからなかったりする為、注意が必要。
ストップリミットがかからずにそのまま暴落したら地獄です。

損切り方法の最適解

注文前にストップリミットを設定。
注文時にストップリミットの少し先にストップロスを設定

個人的には、これが最適解だと思います。

ストップリミットを設定することで、決済の手数料を抑えられます。ただし、ストップリミットは、すり抜けてしまうことがあるので、それよりも先のポイントでストップロスを設定しておく事でセーフティーネットの役割を持たせるという戦略ですね。

手数料を加味することでリスクリワードがどれくらい変わるのか?

前項では、簡単に手数料についての説明をさせて頂きました。
このままのペースでいくと、そんなの知ってるよ!という声も聞こえてきそうなので、ここから本格的に考察に入っていきます。

実際に手数料を計算に入れることで、どの程度RRが変わってくるのでしょうか?

ロングエントリー
参入40000ドル(指値)
利確40400ドル(指値)
損切39800ドル(ストップロス)

という条件であると仮定して検証してみます。

利確幅400ドルに対して損切幅200ドル。
一般的にはこれがRR2の状態ですね。

これに手数料を加味して計算すると・・・

自作の適正ロット算出シートです。

RR1.72。
かなりリスクリワードの値が下がったことが分かりますね。

もし、これが

ロングエントリー
参入40000ドル(成行)
利確40400ドル(成行)
損切39800ドル(ストップロス)

という条件であったとすると・・・

絶望的な値。

RR1.42・・・

RR1.42は、バルサラの破産確率でいうと勝率41.9%以下は100%破産するリスクリワードです。
因みにRR2が取れてると勝率34%を下回って初めて100%破産します。
※どちらも損失許容率2%で計算。損失許容率を引き上げると破産確率がもっと上がります。

これを見ると、手数料考えずに参入・利確・損切りを全て成行で取引している人は、かなり厳しいと思いませんか?
ちなみに、さっきの条件

ロングエントリー
参入40000ドル(成行)
利確40400ドル(成行)
損切39800ドル(ストップロス)

の場合、RR2が取れる利確ポイントは、損切幅の約2.72倍(40544ドル)です。

このように、手数料を加味して考えると、RRは全く変わってきます。
このことから、値幅という材料のみででリスクリワードを算出してそれを基準にトレードを続けても勝てないことが分かるかと思います。

損切りの深さの最適解はどこ?

こちらの記事での検証結果として、

●損切幅が浅ければ浅いほど、手数料の比重が大きくなりリスクリワードレシオが悪くなる。

というものがありました。

僕はこれに気付くまでは、「投資は損小利大を目指すべきだ!」という言葉を曲解し、「損切りは浅いほうが良い!」と思い込んでいましたが、実際の所そうではありませんでした。

ことリスクリワードに関してだけ言えば、
「最適な損切りポイントの存在」があるような気がします。
先に言っておきますが、僕は数字が得意ではないので詳細な分析は賢い人にお任せします。
ここではあくまでもザックリと、最適な損切のポイントがどこなのかを探っていきます。

40000ドル参入時、手数料未考慮RR固定。値幅を変えた際の手数料考慮RRの変化
40000ドルでエントリーした場合のシミュレーションです。
表にある増加率で、
~2%     青 トレード推奨範囲
2%~5%  緑 トレード可能範囲
 5%~     赤 トレード非推奨範囲
というように分類分けしました。

分かりやすいように、実際の数値で入力してみました。
※参入・利確は指値。損切はストップロスを採用

手数料未考慮時のRRは3固定としているので、どこまで値幅を広げて3を超えることはありません。
損切り幅が広がっていく(もちろん利確幅も同時に広がっています)につれて、リスクリワードの増加率が逓減していくことがこの図から見て取れます。

実際にトレードをする際には、RR増加率毎の分類分けをスレッショルド(閾値)として設定してあげると、トレードすべきかどうかの判断に一役買ってくれるのではないかと思います。

このデータを、損切幅(%)に落とし込んであげると、大体

赤→損切幅0.3%未満
緑→損切幅0.5%未満
青→損切幅0.5%以上

と置き換えてあげることが出来ます。
(計算はザックリです)

自作の表では、この結果をもとに「手数料考慮 RRレシオ」の文字の色を変化させるようにして、トレードするべきかどうかを一目でわかるようにしてみました。
(もちろん、RRに関してのみを考察した結果ですので、そこはご留意ください。最善なトレードというものは状況によって変わってきます。)


   赤→非推奨  
 黄→可能 
黒→推奨
※RR2以下は全て文字色が赤になるようにしています。

ここまでで、少なくとも、エントリーから損切りの値幅が0.3%を超えている地点でRRがしっかり取れるエントリーをすること。
安定度をもっと高めるなら、損切の値幅が0.5%を超えていてRRが取れるエントリーをしていくと良いことが分かりました。

こうやって考察をすると、値幅の取れないスキャほど難しいものはないということがよく分かりますね。
ボラがない時に強いトレーダーさんが「今BTCは触る価値無い」って言ったりするのは、こういう事なんでしょう。

そもそもスキャルピングをする上で最適な銘柄はBTCなのか?アルトスキャルピングを考察。

ようやく本題です。
今までの考察をもとにすると、
「値幅が取れない(=手数料を考慮するとRRが苦しくなりやすい)BTCよりも、ある程度ボラがあるアルトコインのほうが、スキャでは有利なのでは・・・?」
という疑問が沸くはず。

先程までの考察をもとにRRに重きを置いて考えると、アルトコインでの低レバスキャが選択肢に入ってくるのでは?と思いました。

アルトスキャをこんな感じで

どうでしょう?アルトで1.594%の変化って普通に狙っていける範囲ですよね。(画像では、利益幅が15.94%になっていますが、レバ10の設定なのでトークン自体の実際の値上がり幅は1.594%です。)

先程も書きましたが、アルトコインはBTCよりもボラがある為、取りに行く値幅(%)と損切幅(%)が必然的に大きくなります。その為、手数料を考慮してもRRが崩れにくいのが利点。ただし、状況に応じてレバを抑えて資金管理することは必須です。

もちろん、テクニカルが効きやすい銘柄とそうでない銘柄があったり、突発的にヒゲができやすい銘柄などもあったりするので、BTCスキャするくらいならアルトスキャが正義!と一概に言えることではありません。
しかし今回の考察から、資金管理が身に付いている方については、ある程度テクニカルが効くアルトコインをスキャで触るのは、悪くない選択なのではないかな~というのが僕個人としての感想です。
(フルレバでぶっ込む人の話はしてないです)

まとめ

アルトスキャ結構いいんじゃない?

以上、ふぉーんでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?