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職業はライターなど。学生時代に学芸員の資格を取ったことで好きになったミュージアムについ…

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職業はライターなど。学生時代に学芸員の資格を取ったことで好きになったミュージアムについて、旅や仕事で訪れ、観賞した展覧会の感想や、普段の日々で気になったことなどを書いていきます。

最近の記事

【観戦記】RWC決勝〜すごさとわかりにくさの間〜

私が中学・高校時代を過ごした80年代は、ラグビー人気が盛り上がった時代だった。ドラマの「スクール・ウォーズ」のモデルの高校は、同じ市内にあったし、関西の大学ラグビーも強かった(今もそこそこ強い)。 さらに社会人になり、縁あって、ある企業のクラブチームを取材する機会にも恵まれた。だから(おそらく)普通の人よりもラグビーの試合は良く見ている(はず)。それだけに4年に一度のRWC(ラグビーワールドカップ)は楽しみの1つである。  そして、9月から始まったRWC2023フランス大会

    • 鏑木清方展〜繊細さ、そして江戸風情〜

      7月の初め、終了間際の「鏑木清方展」を岡崎公園にある京都国立近代美術館へ見に行った。 以前テレビ番組で、東京展(東京国立近代美術館)の特集を見て関心を持ち、ずっと気になっていたのだ。京都では45年ぶりらしい、鏑木清方の巡回展。美人画で有名な鏑木清方は、正直名前を知っていた程度だったが、明治から大正、昭和にかけての風俗がとても優しく描かれた絵に惹きつけられてしまった。 会場は平日のせいか、あまり混んでいなかったため、落ち着いて作品を鑑賞できた。                 

      • 【ミュージアム散歩】鑑真さんのいる部屋で感じたこと

        <散歩01>特別展=京都国立博物館「鑑真和上と戒律のあゆみ」(2021年3月27日~5月16日) ■戒律の展覧会とは? 鑑真は知ってても、「戒律のあゆみ」とは?なんか難しそう。行く前はそんな印象でした。鑑真といえば、奈良時代に唐から渡来した教科書にも載っている有名人。5度の失敗にもめげず、6度目の航海でなんとか奈良の都に着いて、唐招提寺を開いた偉いお坊さん、そんなイメージでしたが、苦労してきただけでなく、実は日本の仏教界に革命的役割を果たしていたことを、この展覧会を見るま

      【観戦記】RWC決勝〜すごさとわかりにくさの間〜