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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論410」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第7号(2003.9.25発行)「業態の研究」4~※名称等は当時、一部文章省略

Ⅱ今ある業態

このように、自分自身で実際にいくつかの軸を取ったポジショニングマップを作り、自クラブをプロットする作業をしてみると、今全体の中のどこに位置付けられるのか、将来どこに位置付けたいのか、他クラブが何を目指そうとしているのかが認識しやすくなる。

ここでは戦略の策定方法や市場分析方法、市場やターゲットを特定するためのセグメンテーション手法、内部資源分析などの方法については詳しく触れないが、ポジショニングマップの作成はそうした手間を掛けるまでもなく、直感的に自クラブのマーケットやターゲット、またそうしたターゲットに対するエッジが何かを掴むことに役立つ。

目指すべき戦略が何かをはっきりさせることができるのだ。

さらに理解を深めるために、既知の代表的な2つのフレームワークー1つはマーケル・E・ポーターの「3つの基本戦略」、もう1つはM・トレーシー&F・ウィアセーマの「3つの価値基準」ーを先のポジショニングマップを投影させたグラフを掲げておきたい。

次章では先に挙げた5分類の各々から比較的好調に事業展開をしている業態を選び、その基本スキーム、出店基準、強みの源泉、課題や将来動向などについて探ってみることにしたい。

※3つの基本戦略ー第1象限「差別化」戦略、第2象限「差別化集中」戦略、第3象限「コスト集中」戦略、第4象限「コストリーダーシップ」戦略

※3つの価値基準ー第1象限「カスタマー・インティマシー」(顧客と親密性の徹底的な追求)、第2象限「商品リーダー」(最高の商品の提供)、第3象限「商品リーダー」(最良の商品の提供)、第4象限「オペレーショナル・エクセレンス」(経営実務面での卓越性)

~ここまで~

当社小型クラブについて、これらのポジショニングマップで考えてみると不思議なことが分かります。

それは、紹介されている「3つの基本戦略」、「3つの価値基準」で当てはめてみると全てを包含しているからです。

会員様からもこのクラブは、(良い意味で)普通のクラブではないねと言われることがありますが、それは上記分析からも言えるのかもしれません。

「健康習慣クラブ(ジム)」というクラブ名称自体も特異なため、誤解されることもしばしばあるものの、模倣困難性が高いことはフレームワーク上も理解することができます。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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