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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論679」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第23号(2006.3.25発行)「フィットネス業界にホットブーム」2~※名称等は当時、一部文章省略

ホットヨガ

ヨガスタジオReU(株式会社サンバリュウ経営・本社東京)はホットヨガのスタジオを現在6店舗(高田馬場・渋谷東口・五反田・青山・横浜)運営している。
高田馬場店だけで会員数は約6100名。
うち、男性は50名弱。
年齢層は最も多い層が20~30歳代。
若者向け雑誌にも紹介されたことから、保護者同伴で通う10代の女性も増えている。
施設規模は約90坪で各店ともスタジオを2面有し、その延床面積は一面約25~30坪である。
レッスンはビギナー(70分)、レギュラー(70分)、ロング(90分)の三種類である。
高田馬場店では、「レギュラー」コースの人気が高い。
スタジオ内にはガスファンヒーターと加湿器が置かれ、室温38℃、湿度65%に保たれている。
室内の換気はレッスン中にインストラクターがエアコンで頻繁に行う。
料金はチケット制で、1回券は3000円から。
月間平均客単価は13500円程度。
付帯収入は水(1.5リットル300円)である。
今後は初心者向けのプログラムと高齢者向けのプログラムの増設を検討している。

岩盤浴導入クラブが徐々に増加

高温多湿の環境下で運動をするよりも、身体に無理な負担をかけることなく楽に汗を流すことができる岩盤浴も女性に人気だ。
業界外の事例が多いがフィットネスクラブが岩盤浴を導入するケースも確実に増えてきている。

岩盤浴を付帯したサーキットトレーニング

眼前に富士山がそびえる富士市にオープンしたFIT PLUS富士店(フィット・プラス株式会社経営・本社横浜)。
スーパー「ポテト」に併設した女性専用のサーキットトレーニングスタジオとして2005年10月1日にオープンした。
会員数は現在300名で、幅広い年齢層が買い物ついでに利用している。
年齢層では30~40歳代が最も多い。
入会金は3000円。
フィットネスのみの月会費は4200円。
岩盤浴も利用する場合は、9800円。
現在の平均単価(月会費)は6000円となっている。
平日は70名、土日は60名の利用がある。

岩盤の上で、ストレッチ

ただ岩盤の上で寝ているだけではつまらない、という人のために考案されたのが、「デトックストレッチ」。
ボアソルテ(株式会社ジール経営・本社東京)は、3月3日オープン時より予約が順調だ。
設置された16床のうち7床が岩盤上でストレッチできるよう設計されている。
利用者は室温38~40℃・湿度60%の環境下で、元「ゴールドジム」のパーソナルトレーナーT氏が考案したプログラムのDVDを見ながら岩盤上でストレッチをする(残り9床のスペースについては、室温42℃とやや高めに設定されている)。
プログラムは各6分間。
7つのコースからなる。
寝転がったまま自分の好きなペースでストレッチをすれば良いので、身体に余計な負担を掛けることがないという。

~ここまで~

記事の通り、2000年代後半は、ホットヨガスタジオとともに岩盤浴も1つのブームとなり、フィットネスクラブが新規施設アイテムとして付設するケースも多く見られました。

当時勤務していたフィットネス企業でも、空きスペースを使って、後付けで設置した経験がありましたが、費用対効果含め運用はかなり難しいと感じたことを覚えております。

結果としてブームのすぐ後に、衛生面における安全性が問題視されたこともあり、まさに一過性のブームとして過ぎ去ってしまいました。
現在は、大きめのスーパー銭湯や健康ランドで見られるものの、パンデミック下でさらにその空間への懸念が生じたものと推測されますので、新規で増設されるケースは益々少なくなっていくと思われます。

お読みいただきありがとうございました。

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