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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論463」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第11号(2004.3.25発行)「コラボレーション」3~※名称等は当時、一部文章省略

3.コラボレーションの目的とその実現に必要な能力

コラボレーションの究極的な目的は顧客価値の高い商品・サービスの開発により、企業価値を高めることにあるわけだが、こうした直接的な成果の追求以外にも、新しい企業概念・文化の確立や個人や企業の能力向上・革新、組織としての生産性向上といった副次的な目的を持つ。

新しい企業概念・文化の確立という点について言えば、これからクラブ経営企業は、いくつもの他者と組んでコラボレーションを行っていくバーチャル・コーポレーションのような企業形態を目指していくことが求められてきているような気がする。
その実現にはフィットネスクラブとして必要な本質的なコア資源に強みを持っていることは言うまでもないが、これに加え企業として相手先に信頼感を感じて貰えるだけの器量や社交能力も求められよう。

また、個人や企業の能力向上・革新という点について言えば、従来型の硬直的な思考形態や仕事のやり方、慣習から脱却し柔軟でクリエティブな思考センスを持つことや「能力ある他者」や「顧客が真に求めているもの」を意識しての問題発見力・解決力、ネットワーク力、プロデュース力などが必要になってこよう。

さらに組織としての生産性向上という点について言えば、ナレッジマネジメントの追求が必要となろう。
従って、本部スタッフの能力や組織としてのITリテラシーの高さなども求められてくる。

~ここまで~

やはり、コラボレーションを有機的なものにしていく為の大前提として、自社に強いコア資源があることが挙げられます。

もし自社にコア資源を見い出せない(平均的でこれといった強みが見つけられない)ということであれば、まず強い他社(他者)からお声が掛かる望みが少ない上、コラボレーションによってどのような効果を得たいかもハッキリしないでしょう。

従って、次回からコラボレーションの導入ステップや導入例を見ていきますが、自社(自己)分析したところで他社(他者)からここが強いと思われるレベルに達していなければ、まずはその部分を磨くことから始めなければならないことは確認しておいた方が良いと思われます。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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