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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論704」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第25号(2006.7.25発行)「マッカーシー氏による最終レポート」1~※名称等は当時、一部文章省略

競争が激化するマーケットで勝ち残るために

本年6月をもって、IHRSAのエグゼクティブ・ディレクターを退任するジョン・マッカーシー氏は、過去25年間に渡り、自らの情熱や専門知識、そして洞察をフィットネス業界の同志と分かち合ってきた。
そのマッカーシー氏の引退を目前に控え、これまで同氏の業界分析や将来の見通しを指針としてきた多くの人々が、同氏からもたらされる最後の知見を心待ちにしている。
それに応えるかのように、この度、マッカーシー氏による最終レポート「競争が激化するマーケットで勝ち残るために」がまとめられた。

2005年、米国のフィットネス業界においては、クラブ数が増加した一方で、会員数は横ばいとなった。
これは業界における競争の激化を示している。
こうした厳しい状況下でタイムリーに出されたこのレポートは、非常に示唆に富んだ内容で、過酷で失敗の許されないマーケットの中で成功するために知っておくべきことが網羅的にカバーされている。
このレポートには、同氏が過去25年間に学んだ最も重要な事柄が凝縮して納められているといっても良いだろう。

マッカーシー氏は、この中で民間の営利目的のクラブとYMCAのような非営利クラブの両方が直面している競合状況について論じるとともに、テクノロジーをクラブの主要な戦力の一つに位置付けるにはどうすればよいかということについても考察している。
全ての章が必読の内容ではあるが、特に最後の章「反撃に出るために:勝ち残るための25の方法」においては、詳細かつ地に足のついた、泥臭いとも言えるアドバイスを読むことができる。
以下ではその一部を紹介する。

「反撃に出るために:勝ち残るための25の方法」

1.地域社会全体のための健康とフィットネスの提供者としてクラブを位置付けよ。
フィットネスクラブは、ビジネスだけでは片づけられない、地域社会に対する重要な使命を負った存在である。
クラブは地域社会の重要な資産であり、健康を促進するとともに、病気を予防し、慢性疾患を治癒することを助ける。
クラブは地域住民にとって、無くてはならないもの、代替えの効かない重要な財産なのである。
自クラブをこのように位置付け、そのポジションを限界まで活用しよう。

2.シニアに優しいクラブとなろう。
オフピーク時に、質の高いシニア向けプログラムを提供しよう。

3.非営利クラブのメンバーに法人割引を適用してあげよう。※文章略

4.フロントスタッフのホスピタリティ・スキルを強化しよう。※文章略

~ここまで~

少し前の、代表伊藤さんの記事で、当社社員が挑戦している「農業×フィットネス」に触れ、「半市場経済」について説明しておりましたが、提言の中で、まず初めに社会公器としての位置付けをせよとの示唆は、さすがと思いました。

業界団体のトップともなると、経済を抜きにしては語れない部分がありつつも、ことさらにその部分だけにフォーカスし、檄を飛ばすことをしない点は、当社社員が動画等で学んでいるPHP研究所・松下幸之助氏の過去の言葉に通じるものを感じます。

もちろんゴーイングコンサーンとして永続していく為に、会社は適正な利益を挙げ続けなければなりませんが、これらの視点を欠いてそれを続けることは難しいと常に頭に入れておく必要があるでしょう。

お読みいただきありがとうございました。

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