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1月14日(金):フィットネスクラブの現場力を引き上げるには

このところは模倣難易度や参入障壁について触れており、昨日は私たちフィットネスクラブで一定の模倣難易度をもった持続的な競争優位をどう作っていくか、といった話でした。

それは端的にいえば「ハード・ソフト・ヒューマンの総体でお客様のニーズを満たすこと」で、ハードのような外形的な面だけに依存せずにソフトやヒューマンなど、無形の部分も含めた強さを身にまとっていくことだと記しました。

もう少し言葉を継ぐと、これは「その時に」「その場で」「最適なものを」「誰もが提供できる」状態にしていくことです。

この水準まで行き着けば、それは紛れもなく人や現場に蓄積した無形の強さが伴い、提供価値も模倣難易度も高まります。

ただ、その状態に持っていくには昨日も触れたように産みの苦しみがあるのは確かです。

そうしたハードルはあれども、フィットネスクラブにおける現場力を引き上げていく方法はあります。

では、その方法論としてどんなアプローチがあるのか、ですね。

まず大前提としてクラブの規模、モデルによってとるべきアプローチが異なり、今のところ私のなかでは小型クラブと大型クラブで大別しています。

詳細は別途説明をしていきますが、私たちでいうところのALIVEのような小型クラブの場合は絞り込みです。

お客様への提供価値を明確にして、そこから物事を発想していく手順をとり、そこを起点にオペレーションやシステムの諸要素整合させていきます。

小型の場合は変数が少ない分だけ深さを作りやすいので、自分たちがフォーカスすべき点に集中してそれを磨き上げる流れです。

その一方で全てを型にはめるようなことはせず、現場での自由度を残しながら、環境設定をするエコロジカル・アプローチで現場力を漸増させていくイメージです。

続いて大型クラブですが、こちらは既にハード面に魅力あるものを備えているクラブが多く、その点に満足をしている方が現顧客として継続をしてくれている前提があります。

だから上積みしていく要素でいえば、ソフトやヒューマンを絡めた現場力になるわけですが、大型クラブの場合は規模の大きさに加え、介在する要素が多いので複雑系のマネジメントが必須になってきます。

ここで役立つのがサッカーでいうところの戦術的ピリオダイゼーションで、現場における原理原則、ルール作り、モデルを構築してチームに落とし込んでいく流れです。

それによって現場のチームにおける自己組織化、創発現象が生まれるような状態にしていきます。

合わせて大型クラブで不可欠なのが、会員管理システムなどによるバックアップの充実です。

大型クラブで多くのお客様に価値提供する現場にしようと思えば、フォロー対象となるお客様の見える化や、その後のアプローチの有無の可視化、共有など、現場トレーナーの動きをサポートする機能を手厚くしていかなければなりません。

そして提供価値に深さを創るための継続的な学び、トレーニングは小型クラブ、大型クラブともに欠かせませんね。

ざっと小型、大型クラブのアプローチを書きなぐりましたが、それぞれの詳細はまた明日以降に説明していこうと思います。


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