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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論820」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第37号(2008.7.25発行)「フリーウェイトの新たなる展開」4~※名称等は当時、一部文章省略

より詳細な判断ポイント

フィットネス機器販売会社グローバルフィットネス社のグリーンバーグ氏によれば、今日ほとんどのメーカーが色やデザイン、プリントなどのカスタマイズに応じているという。
例えば、クーパースミス氏が購入しているウェイトにはイクイノックスのロゴが入っている。
ウェイトを並べるラックの形状を工夫することで、使いやすさやデザイン感度をさらに向上することも可能である。
タウンスポーツインターナショナルのトレーナー氏は「フリーウェイトエリアで、最新のカーディオマシン同等のセクシーさを演出することもできるのです」と語る。

フリーウェイトの今後の展開

マサチューセッツ州で、5店舗の女性専用クラブを運営する「ヘルスワークス・フィットネスセンター・フォー・ウィメン」(総会員数18,000名)では、ウェイトトレーニングに対する需要の高まりに応えるべく、現在数店舗でフリーウェイトエリアを拡大中である。
同社のパーソナルトレーニング及びプログラムコーディネーターである、ディナ・デマルコ氏は、以下のようにコメントする。
「私たちのクラブでは、もともと半分のスペースがカーディオマシンのエリアで、残りがフリーウェイトと筋力トレーニングマシンのエリアでした。メンバーの要望により、マシンのスペースを減らして、フリーウェイトのエリアを拡大したのですが、追いつかず、またフリーウェイトのエリアを大きくしているところです」

IHRSAの成功のプロフィール2007年度版でも、多くのクラブが拡張を計画しているエリアとしてフリーウェイトエリアを挙げていたが、上記のエピソードもこうした動きを裏付ける具体的な一例と言えよう。

~ここまで~

以前の投稿で、日本のフィットネス業界は、米国に15年遅れているのではないかと指摘しましたが、国内のフリーウェイト拡大状況を見ると、あながち外れていないと改めて感じます。

ということは、その後、米国でフリーウェイトエリアがさらなる活況を呈したかどうかを見ることで、この施策の妥当性が事前体験できるというものです。

IHRSAやその他の米国のフィットネス関連団体が、毎年のトレンドやキーワードを発表してきておりますので、そちらを暦年ごとに調べてみると、このトレンド自体が一般化されたのか、はたまた数年で消えてしまったのか分かると思います。

こちらの答えは、積極推進されている皆さま自身で実際に調べて、自社施策の行く末を早めに予測されることをお勧めします。

お読みいただきありがとうございました。

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