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3月16日(木):共感と支持が広がるモンベルクラブ

昨日は防災のことに端を発してアウトドア用品のことに触れ、その流れから派生してモンベルのことを取り上げました。

アウトドア好きのモンベルユーザーは非常に多いと思いますが、モンベルの商品が気に入っているだけではなく、企業としての考え方や姿勢に共感している人が少なくないはずです。

モンベルには年会費1,500円の有料会員制度となるモンベルクラブがありますが、現在の会員数は110万人を超えています。

創業30年時の2005年には6万5,000人だったところから、20年後には100万人を突破するまでになり、着実に賛同者が増えているのだと思います。

かくいう私も10年来のモンベルクラブの会員で、確かなモノと考え方の両面からのモンベルファンです。

モノに関しては「Function is Beauty」として機能を追求していくとシンプルな美に到達するとの考え、そして「Light & Fast」 の軽量コンパクトにすることが、より速い行動につながり、その結果として行動範囲が広がることでの安全確保になる、との明確な考え方が反映されています。

また創業者の辰野会長はアルピニストで、自身が若くて山ヤだった頃はお金がなくて高価な道具が買いにくかったから、山ヤができるだけ買いやすい価格設定に、との考えのもとで創立20周年を機に定価を3割引き下げる「価格リストラ」も断行しました。

これはなかなかできることではないですね。

またモンベルでは地震や台風など、大規模な自然災害が発生すると、いち早く組織を結成して大量のアウトドア用品を持ち込んで救助活動を行う「アウトドア義援隊」の活動を行っていることは昨日にも触れた通りです。

また最近では地方活性化として様々な市町村や公的機関などど包括連携協定を結んでいて、その数は100を超えています。

そのうえでフレンドタウンとして、その地域の魅力や楽しみ方を発信し、モンベルユーザーに各地を訪れてもらうような働きかけをしたり、各地の特産品などを取り上げるなど、地方と人が結びつくようなサポートも続けてきました。

その他、山歩きの講習会やトレッキングイベント、サイクリングにカヤックツーリング、クライミングなど、多くの人がアウトドアに親しむための橋渡しをしています。

そんな様々な取り組みも社会貢献として大上段に構えるのではなく、楽しんでもらうこと、また自然を守り続けるために、という肩肘張らない自然なスタンスでやっているところが、また良いですね。

もうすぐ創業50周年を迎えるモンベルですが、アウトドア雑誌「BE-PAL」のインタビューで、次の50年を問われた会長は「もう自分は生きていない」と笑いながらも、もし存在があり続けるためには「採算がとれていること」と「社会から必要とされること」の2つを挙げていました。

個人的には今後もモンベルを応援しつつ、私も経営者のはしくれとしてしっかりとした哲学を持ちながら持続的な発展ができるよう、かくありたいと思った次第です。

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