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1月19日(水):運動習慣による腰痛予防効果

山形大学院医学系研究科などの研究チームの調査で「ザ・ジャーナル・オブ・ペイン」に掲載されたものに、適度な運動による腰痛発症の予防効果に関するものを目にしました。

こちらは同研究チームが英国の約5,000人分の健康データから運動習慣と腰痛の関係性を解析したものです。

具体的には英国が2012年から4年間、抽出した国民を追跡調査した大規模データをもとに、調査開始時に「腰痛を持っていない」と回答した4,882人(平均年齢65.6歳)を①「全く運動習慣なし」②週1~3回の「中強度の運動習慣あり」③「高強度の運動習慣あり」の3群に分け、2年間の運動習慣の変化と4年後の腰痛発症の関連を調べています。

それによると軽く息がはずむ程度の中強度の運動習慣があり、2年後も継続していた1,386人のうちの腰痛発症者は84人で、全く運動習慣のなかった263人のうち発症者は48人だったといいます。

年齢や所得、慢性疾患の有無などの補正を加えた相対リスク比で、全く運動習慣のない人のリスクを「1」とすると、中程度の運動習慣の人は「0.59」に下がり、リスク軽減が認められた。

また高強度の運動習慣があった人のうち、2年度も同様に継続していた人のリスクは「0.46」と半分以下になり、2年後に運動強度を中強度に下げていてもリスクは「0.45」と効果が維持されていました。

同研究チームによれば「適度な運動でも、腰への負担軽減や血流の改善、心身のリフレッシュに効果があった」と分析し、適度な運動を続けることで腰痛発症を4割減らせることを示唆しています。

腰痛の程度が高まれば要介護状態を誘発させ、健康寿命にも影響を及ぼすものであるだけに、改めて継続的な運動をしていく必要性は理解ができるところです。

日本では何らかの形で腰痛を持っている方、経験をしている方が約2,800万人もいると推計されているので、仮にこうした方々が適切な運動習慣を持つようになり、その4割が予防できるとするならば、これは1,000万人以上がそれに悩まされずに済む計算になりますね。

それは個々にとっても望ましいことでしょうし、1,000万人ほどの規模でそうしたことが予防できるなら、医療費削減のインパクトも大でしょう。

私たちは自社のクラブ名に「習慣」を冠して日常の健康習慣にフォーカスをしているから、今回の調査内容はお客様にお伝えしていく「どストライク」な事柄ですね。

先の内容は裏を返せば、日常的な運動をやめてしまえば数年以降で腰痛発症リスクが4割も高まっていくことと同義でもあります。

現在、クラブに通って頂いているお客様にとっては日頃の各種トレーニングが、起こり得るかもしれなかった腰痛の予防になっている、そんな点も理解をしてもらいながら引き続きの健康習慣を維持してもらいたいと思います。



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