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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論682」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第23号(2006.3.25発行)「癒しのある理髪店(商業アドバイザー・小柳剛照)」2~※名称等は当時、一部文章省略

髪を切ったら元気になった

同社に限らず、全国的に意欲のある理髪店で増えているメニューが、「顔そりエステ」です。
女性の場合、顔そりは化粧のノリが良くなるのがメリット。
さらにエステで小顔効果が期待できれば、女性も抵抗感少なく、理髪店に足を運ぶことができます。
男性=理髪店。
女性=美容室。
それが従来の常識でしたが、顧客満足のためには、そんな常識は捨てるべきなのでした。

理容業界には、さらに新しい潮流も生まれてきました。
髪が細くなったり、抜け毛が増えるなど、髪の悩みを抱える人に歓迎されているのが「ヘッドスパ」です。
髪の悩みを持つ人にリラックスしてもらいながら、髪や頭皮のケアとマッサージを提供するもの。
60分で5~6000円という料金ながら、客数が伸びて、東京にはヘッドスパ専門店もオープンしました。

もう一つ注目されているのは、高級シェービングです。
「シガークラブグルーミング」(東京都港区)では、髭の固さに合わせてカミソリを選び、蒸しタオルでじっくり毛穴を開き、1時間以上かけて顔をお手入れ。
料金は8400円と高額であっても、「日常と離れられる」というところが魅力となって、リピーターが増加。
会社経営者や一流企業幹部の中には、週1~2回通う人も少なくありません。

変化対応産業

理容業界が衰退してきた一番の原因は、たぶん変化に臆病だったことでしょう。
店内で実施されるサービスは、数十年前から現在まで、基本的に大きな進化はありません。
その上、定休日、営業時間、料金までほとんど横並びというのが実状でした。
昔はそれで通用しても、若い男性が美容室に行き、理容組合に加入しないアウトサイダーが千円カットで参入してきては、昔通りでいいわけがありません。
理容業も変化対応産業である、と自覚した店舗だけが、活性化の道を切り開いているものです。

それらの活路を見出した店舗に共通するキーワードは「癒し」でしょう。
理髪店の仕事は、髪を切ることではなく、髪のお手入れ、お肌のお手入れを通じて、癒しを提供すること。
ではフィットネスビジネスにおいては、目指すべきキーワードは何でしょうか。
どうぞ繁栄のカギを、真剣に考えてみてください。

~ここまで~

パンデミック前までは、フィットネス業界も理容業界同様、30年以上に渡って変化の少ない総合型クラブを中心に多くの企業が経営してきました。
これは薄々、業態の陳腐化が進んでいることを自覚しながらも、変化対応する勇気が乏しかったことが要因の一つであると思います。

それらの問題点に鋭くメスを入れたのが、当社小型クラブのALIVEであり、その存在を知り、パンデミック直前に思い切って参画できたことは、今振り返ると幸運だったとしか思えません。
もちろんそれ以前も全力を尽くしてきましたが、変わるべきタイミングで変わることが出来なければ、それまでの努力も水泡に帰してしまうこともあるでしょう。

パンデミックから3年以上経ち、未だに変われない経営者・企業がフィットネス業界にはとても多く、元気だと言われている企業は、業界団体に属さないアウトサイダー達というのは記事にある理容業界と同様の構図です。
当社はお陰様で、6月2日で設立15周年を迎えましたが、それ以上の歴史を持つ先輩企業の皆様にも奮起をお願いしたいものです。

お読みいただきありがとうございました。

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