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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論427」

フィットネスビズ

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第8号(2003.9.25発行)「業態の研究」21~※名称等は当時、一部文章省略

Ⅲ業態の分析

(4)エクスペリエンス系のフィットネスクラブ(経験価値のある専門店型クラブ)

「高品質なジム・スタジオ型クラブ」

運営上の留意点

プールを付帯しないジム・スタジオ型クラブとはいえ「安かろう、悪かろう」にしないことが肝心である。

WOW’DのM社長は「これまでいくつかの料金体系でクラブを運営してきたが、最近分かったのはこの業態は中身が良ければ、料金は高めでもいいということ」と話す。

実際、同社の洗足池店は今年7月にレギュラー会員を7,000円から8,000円に値上げしているが、集客や売上に値上げの影響は見られない。

また今年10月にオープン予定の国立店はオープン時から9,000円の設定をすることにしている。

M社長はいう。

「(この業態では)月会費を5,000~6,000円にすると、むしろデメリットの方が大きくなってしまいます」。

「ターゲットしている特定層のお客様が来なくなり、パーソナルトレーニングなどの付帯収入が減ってしまうことや、クラブに混雑感が出てしまう」(同社長)というのだ。

またこの業態では入会時に初期の対応をきちんとすることで、その後のLTVが高められる。

これは前出のトレーニング系のクラブにも言えることであるが、例えば入会後の数回の利用時にトレーニングについて熟知したパーソナルトレーナーがマンツーマンで指導することで、お客様にパーソナルトレーナーの必要性が認知され、フィットネスへのモチベーションやクラブへのロイヤリティがぐんと高まるのである。

一般的なクラブでは入会したてのお客様がトレーニングを継続する上で「何がわからないか」を十分に知らないままトレーニングすることが多い。

初期の対応次第でLTVは全く違ってきてしまう。

課題と将来動向

この業態の課題としては先にM社長が差別的優位性を持たせたい点として挙げていた「本物」のハードとソフトづくり、それにスタッフと空間づくりで「ワクワク感」を演出することをどこまでマネジメントし切れるかということになろう。

特に大切になるのはキラーコンテンツとなるプログラムの魅力を高め続けていくことだろう。

業態は異なるがトレーニング(ソリューション)系のクラブに属する「ゴールドジム」の横浜馬車道が開発~導入し、現在会員400名を超える規模まで成長してきている「クラブボクシング」(会費男性12,000円、女性11,000円)などは、このキラーコンテンツの象徴であろう。

20~40歳代の女性にターゲットしているWOW’Dの場合、ダンスやピラティスがこれにあたる。

WOW’D洗足池でもフィットネス&ダンス会員(月会費15,000円)は現在、300名を超えるところまで成長してきている。

ここで大手チェーンが展開する「標準的なクラブ」に勝てないようでは生き残れない。

~ここまで~

この業態の肝は、やはり「高品質」を謳う上で、ジムトレーナーの果たす役割次第であるということです。

ハード面やプログラム面はお金を掛ければ、ある程度、「高品質」を担保できる一方で、トレーニング指導の「高品質」化は相当に難易度が高いからです。

人材の採用・育成は、マネジメントするにしても、変数が多くあり過ぎて、絶対的な解が存在しません。

つまり、個別対応と一定の時間軸が必要となるため、それを計算できるレベルまで担保し、出店できるかが勝負の分かれ目になると思われます。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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フィットネスビジネス(ジム運営)に関する情報プラットフォームとして、コンサルタントとしても知られている代表伊藤友紀等による役立つ記事を閲覧することができます。 ①伊藤友紀の「ビジネス・リフティング365」②目指すはフィットネストレーナー③アバター近藤の「フィットネスビジネス学」