5月22日(月):「健康日本21(第三次)」も「運動習慣者の増加」が継続目標に
昨日は「健康日本21(第三次)」推進のための目標値(案)のことを取り上げましたが、本日も関連した話をもう少しばかり。
簡単に補足をしておくと「健康日本21」とは、健康寿命を延ばすことを目的とし、生活習慣病の予防や食事、運動などの目標を設定しているものです。
昨日は私たち民間のフィットネスクラブに関係してくる指標の「身体活動・運動」の領域に属する「運動習慣者の増加」に触れましたが、やはり日常的な運動は大切ですね。
社会的には飽食傾向で、かつ自動化やオンライン化で身体の活動レベルが低下をしているから、これまで以上に運動習慣が求められるのは確かです。
WHO(世界保健機構)は高血圧、喫煙、高血糖に次いで、身体活動不足を全世界の死亡に対する危険因子の第4位と位置付けています。
また日本でも身体活動・運動の不足は喫煙、高血圧に次いで非感染性疾患による死亡の3番目の危険因子だと示唆されています。
運動習慣を有する人は、そうでない人に比べて生活習慣病発症や死亡のリスクが低いことは数多くの研究で報告されている周知の事実で、その点は多くの人が知るところでしょう。
一方で昨日も記しましたが、健康日本 21(第二次)で目標が明示された「運動習慣者の増加」の項目では、それを有する人の割合が約10年間で軒並み低下をしています。
つまり運動に関しては「頭ではわかっているけど、できない・・・」という状況です。
ここの壁を越えていかない限り、運動習慣者の増加は進んでいきません。
意欲、時間、金銭負担、環境など様々な要因が挙げられますが、そこを一つずつ紐解いていくしかないですね。
厚労省や専門家部会だと大所高所からの目標設定に終始しますが、前述した点を本当に推し進めようと思えば、現場での戦術・戦闘レベルでの奮闘なしに物事は変わりません。
私たちのような民間事業者のフィットネスクラブは、一般生活者との接点である最前線で実際に手足を動かしながら、泥臭くそれらを進めていきたいと思います。
宜しければサポートお願い致します!