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7月16日(日):現在地から始められる一歩を

昨日はクラブビジネスさん主催のFitness Businessスクールで自身が担当した「Day 4:オペレーション」のことに触れましたが、本日もその続きをもう少しばかり。

そこでも記した通りですが、オペレーションは戦略、ビジネスモデルと整合した形で磨いていくことが求められるし、オペレーションを通じてケイパビリティを獲得しながら戦略へのフィードバックが行われるような動的な視点も要ります。

また全ての組織に共通する万能なオペレーションや絶対解はないので、それぞれの戦略・ビジネスモデル・ケイパビリティ(組織能力)と整合した最適解を見つけることが大切です。

それとあわせて持っておくべきスタンスは「適応課題」と向き合う姿勢です。

オペレーションの習熟度が低く、それを高めることで解決するようなケースであれば、それは「技術的な問題」に当たります。

これは問題が明確だし、既存の知識やツールで対処が可能なものですが、現場で未解決なお客様ニーズに応えたり、オペレーションをより良く改善していくのは、そもそもの問いを立てるところがスタートだし、そのための解決手段が定まっているわけではないから適応課題になります。

そのなかでは非構造的な取り組みとして、自分ができることから始める姿勢は大切です。

私たちのようなフィットネスクラブは設備的なハードが占める要素も強いですが、既存のクラブにおける現場スタッフであれば、誰もが簡単にハードを入れ替えたり、会社やクラブの戦略にタッチできるわけではありません。

それでもできること、始められることはあるものです。

例えば、お客様をつぶさに観察したり、身体について困っていることを伺い、それに応えていくことはひとつです。

そうやって目の前の1人のお客様のニーズに応えること、それができたら次はもう少し広げて10人の問題解決をしていけば、取り組みが徐々に形になってきます。

それを重ねてサービスがアップデートされたり、プラスアルファの対価が得られるようになれば着実な変化です。

これをクラブの中で大きく育てていくこともできるし、同種のニーズを抱える方が多くて市場があると見込めるなら、デフレーミングとして外に切り出して単体のサービス、お店にすることもできるかもしれません。

オペレーションはどんな状況にあっても現在地から始められる何かが必ずあるものです。

だからこそ見て、考えて、そして手を動かしていってほしいと思います。

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