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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論873」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第44号(2009.9.25発行)「生き残るだけでなく、力強く成長するクラブの戦略」5~※名称等は当時、一部文章省略

無限の可能性

スタータープログラムを始めとする各種の有料レッスンやサービスは、クラブの売上の安定と増加に大きく貢献してくれるが、付帯収入を強化する手段はそれ以外にも存在する。
「クラブ内のスペースに、フレッシュジュースのフランチャイズ店を招致する、というのも一つの手です。マッサージなども、良いパートナーが見つかれば、導入するメリットは大きいでしょう。最近人気となっているのは、ウォーター・マッサージ・ベッドの導入です。これはベッドの上に水の入ったマッサージマットを置いたものですが、着衣のまま使用できるのがポイントです。」とフィリップス氏は様々なアイデアを提供する。

同氏は、クラブ企業の経営者は、クラブ内のあらゆるスペースについて、それこそ1平方フィート単位で、そのスペースが売上の最大化に貢献しているかどうかを検討し、他にそのスペースを活かすオプションがないかどうか、くまなくチェックすべきだという。
また子供向けの水遊びスペースを設けたり、サマーキャンプ・スポーツの種目別トレーニングプログラム・スピード強化プログラムなどの実施も検討すべきだと語る。
さらに、クラブ内の人間関係構築に貢献する、社交ダンスや格闘技、ウォーキング同好会や読書愛好会、ワイン・テイスティング・クラブなどの設置も有効であるという。

フィリップス氏によれば、クラブは4ヶ月に1回は、新しいプログラムやサービスを導入して、それをあたかもクラブのグランドオープニングであるかのように宣伝すべきだと言う。
「何か目新しいことをしてみましょう。ゲストを招いたり、新プログラムやサービスの発表会を真夜中に行うなどしてイベント化するというのもおすすめです。ここ1年で、クラブの業績の明暗がくっきりと分かれてきています。会費の売上が好調なクラブもあれば、そうでないクラブもあります。高収益を上げているクラブに共通しているのは、既存の会員に対して、効果的に追加プログラムやサービスを提供しているということです。クラブの特性にマッチした新たな付帯収入の流れを作ることで、クラブの収益性は大いに向上するのです」と同氏は強調する。

~ここまで~

 最近、小型クラブの敷地面積効率化を考える機会があり、コンパクトなクラブであっても、それなりのデッドスペースがあることを感じました。

デッドスペースにも等しく家賃が掛かっていることを考えると、記事のようにそれらのスペースを何か収益が生まれるスペースにするか、出店の段階でよりダウンサイジングした物件に絞るという選択をする必要があります。

運営しているジムスタ店舗では、プロテインドリンク販売など記事同様の活用をしておりますが、そこまでの空きスペースはありませんので、1平米程度でも売上が上がるアイテムを見つけようとする思考は常に持っておきたいと思います。                                                                                                                                                                                                                                                                   

お読みいただきありがとうございました。

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