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4月21日(日):姫路城の社会的価値は1.8兆円

先般の日経MJには「世界遺産・姫路城、社会的価値1.8兆円」と題した記事がありました。

こちらはデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーが姫路市の協力を得て調査をした結果を公表したものです。

調査では「利用するためにいくら払うか」という利用価値と、「なくさないためにいくら払うか」という存在価値を、市民や市民以外の日本人、外国人観光客に対して確認を行い、それを定量化したといいます。

この額が高いのか、低いのか、妥当なのかは他の比較材料がないとピンとこない面もありますが、こうやって目に見える形で示される意義はあるでしょう。

現在の数値をベースに、今後これを高めていくために何をするかといった議論はもちろんのこと、そのために市としてどれぐらいの費用を投じていくのが望ましいのか、といったことの参考にはなるからです。

できることなら比較対象として国内の他の世界遺産や、重要文化財となっているお城などの社会的価値が可視化されると面白いですね。

日本で人口減少が進むなかで観光立国に活路を求めるのであれば、観光資源の社会的価値を押し上げていく必要があります。

以前に政府が掲げていた訪日外国人旅行者4,000万人というのは、あくまでも結果としてのゴールであって、そこに到達していくには一歩手前にあるプロセスの指標も必要です。

観光資源の社会的価値を引き上げるにはハード面そのものに手を入れるだけでなく、ハードを活かす運用としてのソフト面も大事になるし、さらには魅力を適切に理解してもらうための情報発信も価値認識を左右します。

こうした様々な取り組みをしながら日本各地で観光資源の社会的価値を引き上げていくことができれば、国内外を問わずにそこを訪れたり、関与する関係人口も増えていくはずです。

個人的には一番身近にある小田原城の社会的価値の評価をしてもらえれば嬉しいですね(笑)

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