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8月28日(日):筋トレは週30~60分が最適!

最新号(8月29日号)の日経ビジネスでは、末尾に日経Goodayから引用した健康に関連した記事がありました。

同記事で取り上げているのは筋トレの実施時間と病気や死亡リスクとの関係性についてです。

結論から先にいえば「筋トレは週30~60分が最適解」との結論づけでした。

こちらの内容は東北大学の門間陽樹氏らが複数の研究データを利用して、筋トレと死亡リスク、および心血管疾患、がん、糖尿病の発症リスクとの関係を調べたものが元データです。

対象としたのは2021年6月までに登録された研究で、がんなどの重症の疾患や障害を持たない18歳以上の人たちを2年以上にわたって追跡し、筋トレと健康の関係について検討したものだといいます。

それによると、筋トレを習慣とする人では、総死亡リスク、および心血管疾患、糖尿病、多くのがんの発症リスクが10~17%低下していたそうです。

(※結腸がん、腎臓がん、ぼうこうがん、膵臓がんは、筋トレとの関係が有意にならなかった)

ここまでの筋トレによる疾病、死亡リスクの低下は、これまでも多くの研究で示唆されてきた通りですね。

ポイントは筋トレの実施時間とリスク低下幅の関係に対して総死亡、心血管疾患、あらゆるがん、糖尿病の発症リスクについて、1週間あたりの筋トレ時間が10分増加するごとのリスクの変化を分析した点です。

それによれば総死亡、心血管疾患発症、がん発症のリスクと筋トレ時間の関係はJ字カーブを描き、1週間に30分~60分の人たちにおいてリスクが最小となる、とのことでした。

筋トレ時間がそれよりも長くなるとリスク低下幅は小さくなり、週におおよそ100~120分になると、筋トレを全くしない人々との間の差は有意ではなくなった、との報告でした。

こうした内容を見ると、やればやるほど良いというわけではなく、やはり適度な範囲で実施するのが最も有効であるのが分かります。

私たちが運営するスクール制の小型のフィットネスクラブでは1レッスンが45分となっており、そのなかで筋トレをしている時間は20~25分です。

先の週に30~60分が最適との示唆から踏まえると、週に2回のレッスン参加をしてもらえたら計40~50分程度の筋トレとなり、ジャストに近い形でそこにハマりますね。

筋トレ自体の有効性はかねてから報告されていましたが、今回のように1週間あたりの実施時間とそれによる各種疾病リスクの低減が明確に紐づけられたのは新しい部分でしょう。

このような研究データが示されることで私たちもクラブ内でお客様への説明、意味づけをしやすくなるので非常に有難いところです。

改めて週に2回のレッスン参加、筋トレを各クラブにて推奨していきたいと思います。


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