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2月5日(月):アニメ放送から45年を経ても成長を続ける「ガンプラ」

先月の日経新聞には「高級ガンプラ 上級者に照準」と題した記事がありました。

同記事が報じていたのはアニメ「機動戦士ガンダム」関連のプラモデル、通称「ガンプラ」で1万円以上する上級者向け商品が増え、市場全体の売上規模を押し上げている点です。

ガンプラの2014~23年に発売された新商品のうち、税込1万円以上の商品は78点となっており、それ以前の10年間に比べ3.3倍に増加しているといいます。

日本玩具協会によればプラモデルの国内市場規模は22年度に前年度比17%増の630億円に達し、玩具市場全体(同7%増)に比べても一段と伸びが大きくなっています。

そうしたなかで国内のプラモデル売上高の約4割を占める人気商品がガンプラで、先に記した高価格帯の商品が売上を押し上げている格好ですね。

なおガンプラは価格帯によってグレード分けがされていて、上から順に以下のようになっています。

・パーフェクトグレード(1/60)
・マスターグレード(1/100)
・リアルグレード(1/144)
・ハイグレード(1/144)
・エントリーグレード(1/144)

記事で触れている高価格帯の商品というのは先の中でいえばパーフェクトグレードの商品にあたります。

こちらは60分の1の大きさで、なおかつパーツ数も多く、さらにはLEDで発光したり、金属感を表現したコーティングなど、こだわり度合いはこのうえありません。

そのため価格としては2万円を超えるものが多く、なかには5万円に達するものもあって、これは大人の趣味の領域です。

こうした高価格帯のガンプラ商品が伸びているのは、1980年代などにリアルタイムでガンダムを見ていたコアなファン世代が良い年齢の大人(オジさん)になり、そこへお金を投じられる点がひとつでしょう。

また記事内で触れていたのはSNSや動画サイトによってガンプラをカッコよく組み上げたり、塗装をするテクニックが気軽に学べたり、自分のガンプラを披露するプラットフォームが整った環境面も一因に挙げられていました。

たしかにそのたりも大人の趣味に興じていく要素になっている気がしますね。

今回のガンプラの例からもわかりますが、「大人の趣味市場」はマーケットとしてポテンシャルがあるのは確かでしょう。

なお私も気が向いた時にガンプラを作りますが、1,000個近いパーツを組み上げる忍耐力と時間もないので、もっぱら1,500円~2,000円ぐらいのハイグレードで十分です(笑)

記事では主に高価格帯のガンプラにフォーカスをされていましたが、誤解のないように補足をしておくとバンダイは低価格の商品も拡充して、子どものファンも取り込むためのアプローチもしています。

それが2020年末からリリースし始めたエントリーグレードです。

こちらはパーツ数は少なく、ニッパーなども不要で、パズル感覚で簡単に組み上げられるのが特徴で、価格は最安値なら税込550円で購入ができます。

我が家の子どもも昨年にエントリーグレードのガンプラをつくっていましたが、小学生でも比較的手軽に良い出来栄えのプラモデルができる良さがあり、入口には最適でしょう。

当初のハイグレードやマスターグレードだけだった頃に比べれば、高価格帯も低価格帯もそれぞれの選択肢が増えて、全方位的に幅が広がってより多くの人が親しんだり、満足できるようになってきたのが現在のガンプラだといえます。

今年には機動戦士ガンダムのテレビ放送開始から45年を迎えますが、アニメや映画、ゲーム、そしてプラモデルと、色褪せることなく成長を続けるガンダムはスゴイですね。

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