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5月29日(水):高齢者の定義「5歳引き上げ」検討で、自衛が大前提

先般には経済財政諮問会議でウェルビーイング社会の実現に向けた方策を議論するなか、高齢者の定義について「5歳延ばすことを検討すべき」との指摘がありました。

政府がこうした定義を見直す背景に、年金の支給開始年齢をさらに引き上げる意図が透けて見えるのは誰しも感じているところでしょう。

高齢者の定義の見直し=即座に「年金の支給開始年齢引き上げ」や「保険料の自己負担3割継続」といったことになっていくのか、そのあたりの支給や負担の詳細は今後の議論を待つしかありません。

ただ、全体感として従来以上に60代でも若々しく元気な方が増えているのは確かでしょう。

一方で年齢を重ねた60代後半から70代にかけては生活環境やそれまでの習慣の違いによって、若い時以上に同世代間での個人差が大きくなってくるのもまた事実です。

私たちはフィットネスクラブを運営する民間企業なので、日頃は運動をしている方々を多く目にしています。

そうした方々は一様に年齢以上に若々しく感じるし、前向きな気持ちで過ごしている方が多い印象です。

このように70代や80代でアクティブな方もいる反面、同じような年齢で施設に入られている方も少なくないですね。

また別な観点では男性の平均寿命は約81歳ですが、独身男性に限った平均寿命は約67歳と10年以上も短くなっています。

これは偏った食事になりがちな栄養面での問題や医療機関の受診が遅れがちなこと、外出やコミュニケーション機会の減少に起因するものと言われます。

平均寿命が約67歳なのに「高齢者の定義は70歳から」ということになれば、年金すらもらえないうちに亡くなってしまう方も相応に出てくるかもしれません。

それを考えると一律的な線引きが難しくなってくる面もあるでしょうか。

ひとつ言えるのは社会全体が長寿化に向かうなかでは、できるだけ健康的に日々を過ごし、いつまでも自分のやりたいことを続けられるようにする自衛が大切になります。

そんな自衛としての健康維持は各自に求められる大前提になっていくので、私たちフィットネス事業者の立場からすれば、これまで以上に日々の健康習慣に目を向けてもらえればと思っています。

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