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3月26日(火):インクルーシブ公園とユニバーサルデザイン

昨日は茅ヶ崎市で新たにオープンするインクルーシブ公園のことに触れましたが、本日もその続きをもう少しばかり。

昨日にも記しましたがインクルーシブとは「包摂的」の意で、インクルーシブ公園は年齢や障害の有無などに関わらず、誰もが利用できる公園を指します。

今回のリニューアルでは車椅子で乗り場まで行ける滑り台付き複合遊具や背もたれ付きのブランコ、車椅子でも利用できる砂場などユニバーサルデザインの遊具が設置されたほか、多目的トイレには大人も利用できる介助ベッドを設置したり、駐車場にも車椅子ユーザー優先のスペースを拡充するなどしています。

「インクルーシブ」という言葉はまだ浸透していないので馴染みがない方もいるかもしれませんが、「誰にでも」との意味合いで以前から使われていた「ユニバーサルデザイン」なら、なんとなく耳にしたこともあるのではないでしょうか。

特定の誰かのためだけでもなければ、そこから誰かが漏れてしまうでもなく、「どんな人でも」使えるようなデザインが「最初からされている」のがユニバーサルデザインです。

そんなユニバーサルデザインには7つの原則というものが存在します。

原則1:公平性
簡単に手に入り、誰でもいつでもどこでも使用できること

原則2:自由度
たとえば右利きの人でも左手の人でも思い通りに使えるなど、柔軟に使用できるもの

原則3:単純性
使い方がとても簡単であるもの

原則4:明確さ
使う人の知りたいことが、わかりやすく説明されているもの

原則5:安全性
仮に使用を間違えても重大な結果にならないもの

原則6:持続性
少ない労力で効率的に、体力のない人でも楽に使える

原則7:空間性
使う人の体の大きさや姿勢に関係なく、誰にでも使える大きさ、広さがあるもの

このユニバーサルデザインに流れている考え方を理解しておくと、そこがどのような場であってほしいのかもイメージがつきやすくなるはずです。

ユニバーサルデザインの遊具を設置したインクルーシブ公園の整備は茅ヶ崎市も重点戦略に据えているようですが、これらはあくまでも「ハード」面の要素です。

その公園が実際にインクルーシブな場になるかどうかは、公園のルール作りや運用の仕方といった「ソフト」面、そして実際にそこに集う人々の意識の「ヒューマン」面、それらによって左右されます。

前述したユニバーサルデザインの7原則への理解を深めることは、ソフト面やヒューマン面を醸成していくことにも寄与するものだと思います。

明日も関連した話題を続ける予定です。

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