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10月22日(日):快適中毒に要注意!

一昨日、昨日と若年層の読書離れに関することを記しましたが、本日はそれと近からず遠からずな話をもう少しばかり。

昨日に触れたように、すぐに結果を知りたい、直接的なリターンがほしいマインドが強くなり過ぎてしまうと、じっくりと腰を据えて向き合うような書籍は敬遠されてしまいがちです。

単純に難解だと感じるのか、タイパが悪いと思うのか、面倒なのか、いずれにしろ書評サイトなどで要約を見てポイントを掴んで終わり、という行動は増える一方でしょう。

それと類似した傾向として快適さを追い求めるほど、忍耐力が薄れていく面はあると思っています。

何でも快適さや便利さを追求してそれが満たされていくと、次第にそこから反するような状況や不便さが受け入れがたくなり、メンタル的な耐性が乏しくなっていく流れです。

暑いのは嫌だ、寒いのも嫌だ、大変なのも嫌だ、難しいのも嫌だ、時間のかかるものは嫌だ、遠いのは嫌だ、手間のかかるのは嫌だ、変化が求められるのも嫌だ、などなど。

こうして嫌なものをすべて遠ざければ快適な状態は保たれるでしょうが、その反面で自分の経験の幅は快適な状態から出ない範囲の小さなものに限定されてしまいます。

快適な中にだけ身を置いていれば心地良いのは間違いありませんが、物質的な快適さを追い求めてそこに浸りすぎると、結果として困難な状態に適応する心理的なタフさを損なう懸念がありますね。

もちろん、すべてが嫌なことばかりに囲まれていてはメンタルも衰弱するのでそれを避ける面も要りますが、大事なのはそのバランスです。

嫌なこと、大変なことでも、それを受け入れたり、向き合っていかなければならないものもあります。

便利さや快適さを求める部分もあって良いですが、それがエスカレートして嫌だ、嫌だの快適中毒に陥らないようには気をつけなければいけないと思っています。

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