「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論664」
皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。
~Fitness Business通巻第21号(2005.11.25発行)「面倒を解決する(商業アドバイザー・小柳剛照」3~※名称等は当時、一部文章省略
同窓会ビジネス
「お集まり処 ひさしぶり」(大阪市・道頓堀)は、同窓会の専門店です。
6階建てビルの1階から4階が宴会場。
5階が二次会用カラオケ会場。
6階が事務所。
そして、この事務所の作業が、従来なかったビジネスを掘り起こすのに成功したカギです。
小学校、中学校、高校、大学、すべてのクラスの同窓会通知が来る人は、ほんとんどいません。
理由は簡単。
クラスの誰も、幹事を引き受けたがらないからです。
同窓会は開きたくても、幹事になれば、雑用が山のように生じます。
会場との交渉、案内状発送、出欠の確認、会費徴収、二次会の手配、などです。
「ひさしぶり」はそれらの「面倒くさい」をすべて代行する提案で、同窓会需要を増やしたのでした。
名簿を預ければ、すべて任せられるので、同窓会を開きたい「言い出しっぺ」さえいれば、簡単に同窓会が開けるのです。
個人情報の管理さえしっかりすれば、都会での同窓会需要は今後も増えるでしょう。
2007年以降、団塊の世代がどっと退職し、「そろそろ同窓会でも開きたい」というニーズが高まるからです。
中高年の「面倒くさい」をどう解決するかというところに、フィットネスクラブ活性化のカギも何かありそうです。
~ここまで~
各種代行ビジネスは、ネット環境・スマホ環境の整備とともに、記事以降、様々な広がりをみせていると思いますが、やはり最初にアイデアを具現化した創造性が素晴らしいと思います。
最近で言うと、パンデミック下でのリモートワークの普及によって、さらに希薄化してきた組織内コミュニケーションを活性化させるため、社内運動会や合同運動会の運営代行をしている会社などは、上記アイデアの派生型に挙げられるでしょう。
今、話題の生成型AIは、当然ですが、それまでの延長線上での情報に基づくアウトプットであり、記事のような先進的な発想は、AIに真似できない人間独自の能力だと思います。
もちろん、AIを全否定せず有効活用する運用力は必要なものの、現代でも一歩・二歩先を行くアイデアの創造は欠くべからざるものだとアバター近藤は記事を見て改めて感じました。
お読みいただきありがとうございました。
宜しければサポートお願い致します!