6月3日（土）：ピーチの「ガチャ×企画力」での横展開

先般の日経MJにはLCCのピーチ・アビエーションに関する記事がありました。

同記事で取り上げていたのは「旅くじ」から横展開した応用商品についてです。

旅くじについて補足をしておくと、こちらは2022年のヒット商品にもなった通称「旅行ガチャ」です。

具体的には1回5,000円（税込）のカプセル型くじで行き先が指定される代わりに航空券購入に使える6,000円（まれに1万円）分のポイントが入っています。

旅先を選べずに運で決まるのは一見理不尽ですが、何が出るか分からないドキドキ感と、偶発的な旅先との出会いのワクワク感が購入を後押しした面は大きかったと思いますね。

そうした旅行ガチャのヒット、成功体験からピーチでは同様なエッセンスを取り入れた他の商品展開を進めています。

同記事で取り上げていたのは2人用の旅行ガチャ「ペア旅くじ」をはじめ、就航先の名産品である北海道産ホタテや宮崎産マンゴーなどが当たる「食くじ」などです。

旅行ガチャ同様にこれらのガチャも順調に販売個数を伸ばしており、食くじは用意されたカプセルが4日間で完売した旨も報じられていました。

こうした状況をみるとお得感もさることながら、リアルの世界でもガチャの要素が受け入れられているのがわかりますね。

一方でガチャにすれば何でも売れるという訳でもないから、立て続けにヒットや完売商品をつくれているのは同社の秀逸な企画力によるところも大きいでしょう。

単発のヒットで終わることなく「ガチャ×企画力」での横展開は見事なので、これも顧客創造のひとつの観点として参考にしたいと思います。