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小学生のサッカー戦術#2 相手チームは冷蔵庫に置いてある

小学生の8人制サッカーの戦術について、小学生にも分かるように紹介していきます。(小学生の息子たちへの説明も兼ねて。)戦術を考えることは未来を考えること。

上のリンクの記事では、戦術を学ぶ理由について紹介しました。今回は、相手のことを考える大切さを紹介します。

どのチームにもある戦術

自分のチームでは戦術なんてつかっていない。

そう言う人もいるかもしれません。でも、戦術はどんなチームにもあります。

毎試合、じゃんけんを出すように戦術の出し合いをしているのです。

試合が始まる前に、フォーメーションを確認しますよね。誰がどこのポジションでと、コーチから指示があると思います。

このフォーメーションは、れっきとした戦術なんです。

相手のフォーメーションは?

フォーメーションは、戦術ですし、じゃんけんです。それでは、相手のフォーメーションを気にしたことはありますか?

実は、多くのチームで、相手のフォーメーションを試合後に振り返って話したりはしていません。

じゃんけんをしているのに、相手の手の形がどんなだったのか、みんな確認していないんです。

では、試合前の話し合いで、コーチから相手のフォーメーションを教えてもらったことはありますか?

小学生は一日でリーグ戦をおこなうので、目の前で、次の試合の相手がほかのチームと試合をしているはずです。

相手のフォーメーションは、その試合を見ていればみんなが分かります。

でもコーチは、試合前の作戦ボードに、自分たちのチームの磁石だけをはって説明します。

作戦ボードって、色のついた磁石を、フィールドのかいてあるボードにはって、フォーメーションを確認するためのものです。

みんな、作戦ボードに、自分のチームだけの磁石をはることが普通だと思っているのですが、作戦ボードを買うと、なんと、相手の色の磁石も付いてくるんです。

コーチは、家の冷蔵庫にはる磁石が足りなかったので、相手の色の磁石を持ってこなかったのでしょうか。

チャンス

小学生の全国大会で、あるチームの作戦ボードが、中継の画面にうつったことがあります。

そこには、自分のチームと相手のチーム、2色の磁石がありました。

やっぱり全国大会にでるチームは、相手の色の磁石を冷蔵庫にはったまま、わすれたりしません。

でもよく見ると、自分のチームの磁石はフォーメーション通りに並んでいたのですが、相手チームの磁石はコートの真ん中にぎゅっとまとめられて、数を確認すると9個でした。

小学生は全国大会でも8人で試合をするルールです。

相手フォーメーションは、ぎゅっとまとまってもいません。

全国大会に出場するチームのコーチでも、相手のチームのことを考えないことが、普通なのかと感じてしまいます。


ただ、相手チームを考えないことが普通なのであれば、これはチャンスです。

なぜなら、相手チームがじゃんけんで出す手を、こちらだけが知っているのと同じだからです。相手はこちらが出す手を知りません。

全国大会に出場するチームも、相手のじゃんけんを見ていないのであれば、あなたのチームも、そんなチームにも勝てる可能性があります。

相手のことを考えないのはもったいない

戦術は、じゃんけんのように、相手の手がわかれば絶対勝てるものではありません。

戦術は、フォーメーションだけでなく、いろいろな方法があって複雑です。

あなたのコーチは、複雑になってしまう戦術を、わかかりやすく伝えるために、相手の磁石を持ってこなかったのかもしれません。

でも、せっかく試合をするのであれば、相手のフォーメーションを観察して、考えなければもったいないのです。

ただ試合をして終わりではいけません。

相手と自分と、フォーメーションで、どこが強くて、どこが弱いかを考えたり、勉強したりします。

勉強して、試合で試して、考える。その積み重ねをすることで、1つの試合でえられる経験が、何倍にもふやせるのです。


最後に、どうでもいいことですが、一番上の画像の女の子が、遠目でみると、着物を着てるようで怖いです。


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