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小学生のサッカー戦術#11 ディフェンスラインと一番重要なスペース

8人制サッカーの戦術について、小学生にも分かるように紹介していきます。(小学生の息子たちへの説明も兼ねて。)戦術を考えることは未来を考えること。

上のリンクは前回の記事です。前回は、せまい範囲でサッカーをする話でした。

今回は、バックのラインと一番重要なスペースの話です。


問題 なぜ横一列にならぶの?

バックの一番後ろの3人、2人のときもありますが、横一列にならぶことがおおいですよね。

ならんだバックのことをディフェンスラインとよんだりします。

では、なぜ横一列にならぶのでしょう?


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答えは、オフサイドがあるからです。


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上の図のように、オフサイドになる線のことをオフサイドラインと呼びいます。

このオフサイドラインと重なるように、ディフェンスラインをそろえるのです。


ディフェンスラインがずれていると


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ディフェンスラインがずれて、横一列になっていないと、図の緑の部分にスペースができます。

緑の部分にいる青の選手は、オフサイドにならずにパスを受けられます。ここにパスを出されたら、ピンチですね。

このスペースをなくすために、ディフェンスラインをそろえるのです。

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上の図の場合は、ボールから遠い選手が、ディフェンスラインをそろえるように上がります。

すると、緑のスペースがなくなりました。

このときに、パスが出るとオフサイドとなります。


ディフェンスのラインをそろえていないと、スペースができて、ピンチになると覚えておいてください。


オフサイドというルールも、サッカーの原理のひとつと言えます。あたりまえだけど大切なことのひとつです。


レアなお尻

3回目の記事で、お尻、つまりバックのかたちを紹介しました。

この中でレアなお尻があります。

この記事で説明しませんでしたが、オフサイドラインを考えると、なぜレアなのかがわかります。

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これがそのレアなお尻です。

ディフェンスラインがそろっていないので、緑の場所にスペースができてしまっています。

もともと、不利な部分をもっているバックのかたちなので、採用するチームが少ないのです。

赤丸の選手にはスイーパーというなまえがついています。味方のカバーを専門でおこなう役割です。

かなり昔にあった方法です。

昔、サッカーをやっていたおじさんに、スイーパーについて質問すると、しっぽをふって喜ぶかもしれません。試してみてください。


一番重要なスペース

ディフェンスラインが、そろっていないとスペースができます。

でも守備をしている間、ずっとディフェンスラインをそろえておくのは難しいです。

ボールを奪うため、ディフェンスラインから前に出ていくこともありますよね。

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すると、どうしても緑のスペースできてしまいます。

何気ない、小さなスペースに見えますが、このスペースがとても重要なのです。

攻撃側、守備側りょうほうにとって、このスペースが、スペースの中でも一番重要かもしれません。

なぜ一番重要なのか。

オフサイドラインまでと考えると小さなスペースに見えます。

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でもオフサイドにかからない、ちょうど良いタイミングで走りこみ、パスを受けることができれば、どうでしょう。

図の緑の部分のように、つかえるスペースがとても大きいことに気づきます。

大きなスペースなので、ちょっとのパスのずれやトラップミスでも大丈夫。あとはキーパーとの1対1だけ。

しかもこのスペースは、一瞬でつくられるので、ディフェンスは気づきにくて、守りにくい。

得点につながるスペースです。

だから一番重要なスペースなのです。


「ディフェンスラインから前に出たバック後ろにスペースができる」も、あたりまえだけど大切なことです。

重要ですが、全部のチームがこのスペースをつかえているわけではありません。

どういう時にこのスペースがきるのか、よく観察してください。

きっと役に立つと思います。


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