銅の軍神/智本光隆【読書記録】

銅(あかがね)の軍神-天皇誤導事件と新田義貞像盗難の点と線-/智本光隆 を読んだので記録と感想。

軍靴の音が高まる昭和初期、国威発揚のために祀り上げようとされた新田義貞。

二度と悲劇の軍神を生み出さないために宗家当主がとった驚くべき行動とは?

楽天ブックスより

歴史小説かと思ったら普通に現代小説でした。
面白かった!

新田義貞好きなんですよね。
不利とわかってても忠義を貫き通すところとか。
歴史の潮流からしたら敵側だからか、あまり陽が当たらないんだけど…( ´ºωº` )

その銅像の盗難事件と、昭和天皇誤導事件っていうのは本当にあったんですね。知らなかった。
全然関係ないはずの出来事なのに、どんどん点が繋がっていって、もしかしたら本当に起きたことなんじゃ…と思わせられてワクワクした!

主人公の彰子ちゃんは、最初は内気な悩めるモラトリアム女子大生って感じだったけど、事件の真相に迫るにつれて、過去の出来事とかもだんだん明らかになってきて、なぜこういう女の子になったのかもわかりましたね。そして道筋を見つけて明るくなっていく。そこも面白かった。

隼人くんのイメージは本郷奏多(勝手に)。

あっという間に読んじゃいました。
複雑な内容の割にはサクッと読めて、最後にピースがはまるような読後感もよかったです。

この作者さんの他の作品も読んでみたいです。

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