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66 過集中とよんでいるもの
わたしには過集中と呼んでいる現象があります。
仕事が一日中バタバタしてしまって、残業が立て込んでしまった日。
そんな日の終わりには、脳内にあるわたしのか細い電気回路がシューシューと音を立てながらオーバーヒートしています。
仕事が忙しくて、ずっと頭をフル回転させていると、18時くらいを皮切りに心拍数が少し上がってくるのです。
これは動悸とかではなくて、マラソンをしていると疲れが気にならなくなるあの瞬間(ランナーズハイ)や、山登りをしていると全然疲れなくなる瞬間(クライマーズハイ)に似ているのかもしれません。
なんだか気持ちが昂ってきて、脳内の回転数がぐんぐん上がっていく感覚があります。
この状態の時は集中力が一日の中で最大になって、バリバリに仕事をこなせるモード。
基本的にポンコツなわたしですが、このモードの時はしっかりと仕事をしている自覚があります。
だけど問題はこの後。
この集中力が極まった状態がなかなか抜けなくなります。でも身体はどうやら限界を迎えているみたい。
そうなると、脳と体が切り離されたみたいに、脳はまだまだやる気なのですが、身体からはどっと疲労感が襲ってきます。しかも、ちょっと心臓がばくばくするおまけつき。
脳は全力アクセルなので、まだまだ仕事を捌いておきたい。一つでも多く消化しておきたいと感じているのですが、身体はもう無理動けないと言わんばかりの全力ブレーキ。
ああ、困ったなあ。
意識的に仕事を切り上げて家についても、心臓がばくばくしてて、無性に何かをしていたい気分になる。
心が全然落ち着かないのです。
ジブリピアノメドレーとか、心がゆったりするようなことをすると次第に落ち着いてくるのですが、落ち着くまでは、なんとも言えないような不安感にも襲われるわけです。
この状態に入るということは、おそらく働きすぎの合図。
わたしはこの状態を過集中と呼んでいます。
たしかに、生産性は上がるのかもしれない。
だけどちょっと、わたしにとっては諸刃の剣すぎるな。
みなさんもこんな風に感じることはありますか?
雪白真冬
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