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漁港めぐり【その5】

私の研究の第一歩は魚を採集することで、釣り以上に購入という方法に頼っています。他の地方に旅行(ほとんど調査ですが)に行った時などは、市場や道の駅などで魚を見るのは楽しみの一つです。安さというのもありますが、その地方でしかみられない魚が売られているのも、楽しいです。

みはら神明の里

広島県三原市の国道2号線沿いにある道の駅です。瀬戸内海の風景を一望することができ、「タコ天丼」「タコ天カレー」などのタコ料理が有名です。地元の漁協から仕入れた魚が売られています。今回は、お昼時に行ったのでよいものはほとんどないと思っていましたが、思わぬ魚が残っていました。


セトダイ

三原市では”タモリ”と呼ばれているようです。3匹で540円です。

名前は“タイ”とありますが、どちらかというとイサキに近いです。関東の方はご存じでないかもしれませんが、名前の通り瀬戸内海沿いの地域ではよく食べられる魚です。韓国でもよく食べられるそうで、煮付けにすると美味しいです。

キュウセン

地方名は”ギザミ”です。5匹で494円なので、かなりお得かと思います。

キュウセンベラ”と呼ばれることもあります。これも関東で無名、関西では釣りと食用で有名な魚です。ちなみに、性転換することでも有名です。

塩焼きにしたキュウセンです。実は、魚を持ち帰る道具がなかったことから、今回の調査の協力者(大学生)に全て託しました。塩焼きにした画像と、焼きすぎたけど美味しかったというコメントをいただきました。

地元の魚を食べてみて!

今回は、寄生虫はほとんど得られませんでした。もとより、寄生虫目当てで購入した魚ではありませんでした。ただ、セトダイやキュウセンのような瀬戸内海にたくさんいる魚が売られていたのが嬉しかったです。マルハニチロの調査によると、「魚食に関する調査」で第一位が“サケ”で第二位が“マグロ”だったそうです。確かに、どちらも美味しい魚ですが、ちょっと寂しい気がします。

理由としては、一番人気のサケはほとんど輸入品です。マグロやサンマなども遠洋漁業で入手してくる魚です。「魚が好き」と言ってサケやマグロばかり食べているのも変な気がします。私の住んでいる地域でいえば、明石のマダイはおそらく世界で一番美味しいです。大学時代に住んでいた北海道のホッケを食べると、他の地方でだされるホッケは何か違う魚に思えます。地域によってはゲンゲのように癖のある魚もありますが、是非とも自分の住んでいる地域の魚を食べてみて下さい。


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