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ダイエットでジャガイモや根菜類を避けている人は損しています!メリットはたくさんありますよ!

ダイエットをしているときに、糖質を控えようとしてジャガイモなどの根菜類を避けようとする方がいますが、すごくもったいないことです。
ダイエット面、健康面で良いことがたくさんあります。

1.ジャガイモのメリット

ダイエットでジャガイモが避けられるのは、「糖質が多いから」・「GI値が高いから」という理由であることがほとんどですが、ただ単にこのような理由でジャガイモを食べないようにすることは非常にもったいないことです。

まずは、根菜類でよく避けられるジャガイモのメリットについて説明をしていきます。

1-1.満腹度指数が高い

ある食品には『満腹指数:SI値』という数値が決められているものがあります。

1995年にオーストラリアのある研究者によって考案されたもので、白食パンの満腹指数100%を比較対象として他の食品の数値が表示されています。

名前の通り、この満腹指数が高いほど満足感が大きいということであり、食べる量を控えようと思えば満腹指数を1つの目安として食品を選んでいけばダイエットに良いということになります。

この時の研究では、38品の食品の満腹指数が決められました。

食品によって不平等がないように、すべて240 kcalで統一されて調べられています。

結果として、38品すべての食品の中で一番高い満腹指数を示したのは、なんとジャガイモで323%でした!

他の炭水化物の食品である白米は138%、インゲン豆168%、バナナ118%となっていたので、だんとつでジャガイモが高い満腹度を示していることが分かります。

1-2. ビタミン・ミネラルが豊富

数ある野菜や果物の中で、ジャガイモはビタミン・ミネラルを豊富に含んでいる食品です。特に、ビタミンCとカリウムはトップクラスで豊富に含まれています。

ビタミンCは抗酸化作用があるので、老化や肌のシミの進行を軽減できる期待が持てたり、毛細血管や筋肉へのダメージを低く保つ働きがあります。

カリウムは、体内の細胞の浸透圧の調節に重要な役割を果たしているので、むくみが気になる方や、塩分を摂りすぎる傾向にある方などは、カリウムをしっかりと摂取していくことが大切です。

ジャガイモはその他にも、ビタミンB6・葉酸・マグネシウム・銅・モリブデンも比較的豊富に含まれています。

ダイエット中は普段よりも食事の量が減りますし、満足に食べられないストレスやトレーニングでの身体への負担などもあるので、よりビタミンやミネラルを意識して摂取していかなければいけません。

よって、ダイエット中に栄養素が豊富なジャガイモを避けようとするのは、とてももったいないことです。

1-3.デンプンという質の良い糖質

ジャガイモには糖質があるから避けようとする方がいますが、ジャガイモの糖質は『デンプン』であり、自然由来の質の良い糖質です。

ケーキやお菓子に多く含まれている『砂糖』やジュースによく使用されている『果糖ブドウ糖液糖』などと比べると、デンプンは粘り気を持つので満腹感も得やすく、消化吸収にある程度時間がかかることで血糖値上昇による血管への負担がかかりにくいということも考えられます。

また、お米の糖質もデンプンの一種ですので、極端ですが、ジャガイモの糖質がダメならば、玄米や白米もダメということになります。

ジャガイモ1個に炭水化物はおよそ30 gほどで、ご飯1膳の炭水化物60 gの半分程度なので、そこまで多く炭水化物は含まれていないことが分かりますし、食物繊維が含まれていることも健康的に良い点です。

2.その他の根菜類について

ジャガイモだけでなく、サツマイモ・大根・ニンジン・ゴボウなどの同じ根菜類をも避けようと考える方もいますが、これもとんでもないことです。

自然に存在している野菜や果物などの食品すべてには、健康に良い栄養素が含まれていて、ある特定の食品にしか含まれていないような栄養素もあります。

大根はビタミンC・葉酸・カリウム・カルシウムが豊富ですし、ニンジンはビタミンA・ビタミンB6・カリウムが豊富に含まれています。

ゴボウも、食物繊維がとても多いですし、カリウム・カルシウム・マグネシウム・銅などのミネラル分もとても豊富です。

このように、ただ単に「野菜でも炭水化物、糖質が多いから」という理由1つで、栄養素がたくさん含まれている根菜類を食べないようにすることは、正しいことではなく賢いことでもありません。

3.まとめ

ダイエットでよく避けられるジャガイモには、満腹指数がもの凄く高いことや、ビタミン・ミネラルも豊富に含まれているというメリットがあります。

そして、その他の根菜類にもそれぞれ栄養素が豊富に含まれているので、炭水化物、糖質が多いからという理由で食べないようにすることは健康面で損をしていますし、選べる食品の幅も狭くなって食事を楽しむことができなくなるので、ストレスも溜まって身体的にも精神的にも良くありません。

ある理由1つで食品の良し悪しを決めるのではなく、広い視点を持って食品を選び、少しでもダイエット中に楽しめるような食事、バランスの取れた食事をしていくことが大切です。

【参考文献】
・https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7498104/

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