“初”めての“音”
皆さんは自分の名前の由来を知っていますか?
きっと様々な願いや想いが込められていると思います。
小学生の頃、「自分の名前について知る」という授業がありました。
私はこの時に両親に初めて名前の由来をちゃんと尋ねました。
「あなたは私たちが聞いた初めての音なのよ」
初めての音とは?
両親は産声のことを“音”と表現したのです。
私は3人兄弟の長女です。
そう。まさに、両親にとっての初めての子供は私で、初めて聞いた子供の声でした。
兄弟3人、みんな名前には音が入っています。
両親にとって私たちはそれぞれ誕生してきた“音”だったのです。
大人になるにつれ、音というものを名詞として認識し、概念が狭くなってきてしまいます。
音は楽器や物からのみなるものではありません。
素敵な歌声だけが素敵な音ではありません。
日常で自分自身が発している“声”、そして“表現”までもが全て“音”なのです。
ピアノは鍵盤が変われば音が変わるように、
声も出し方が変われば音が変わります。
その出し方が人それぞれ違うから、個性があり、各々を認識するんです。
私は、全ての誕生には音が伴うと思っています。
私が初めての音であるように。
世界中の美しい音、素敵な音、大切な音に出会っていきたいです。
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