prologue_hello
深夜1時、独りの部屋でアデルのHelloを流す。
ずいぶん前から知っていた曲だけど、今この状況になって聞くと、歌詞の一言一言に思いが重なる。
今までなら、連絡が途絶えてから何日目かの夜に必ず私から電話をしていた。数年前なら怒りで寂しさを隠して電話はいつもケンカで始まっていたが、最後の何回かは、小さな声で普通に話をするだけになっていた。責めるわけでも、詰るわけでもない。ただ、小さな声で、元気?どうしていた?と聞くだけだった。
最後に電話した深夜1時、何度もならしたけどその