推し活とは

 私が「推し」ているものや人は結構多い。
本に映画、スポーツ、ミュージカル、バレエ…
一番多く楽しませてもらっているのは、「音楽」だろうか。

 そんな私が今一番推しているのは 【WESTꓸ】だ。
7人組のアイドルグループだ。

 私が初めて買ったCDはドリカムだった。
その後スピッツ、ユーミン、映画のサントラや、the Cardigans、原田知世、TRICERATOPS、ソルヴァイ、Pizzicato Five、サニーデイ・サービス、大貫妙子、pupa、SAKEROCK、星野源、Jazzin' park、Homecomings、wacci…
上げればキリがないが、どちらかといえばBGM的な聴き方が好きで、生活に溶け込むような音楽が好きだった。

2周もしたら、無になれるような、ラジオを聴くような音楽が大好きだった。

アイドルにハマる未来など想像もしていなかった。

 一つの転機となったのが、星野源さんである。
大人になって、「歌詞」が刺さったのだ。
ながら聴きを得意とした私にとって、聴いていたら涙が出たというのは初めてだった。

SAKEROCKの音楽も大好きだったのだけれど、どこにこんな言葉を歌声を抱えてたんだと驚いた。

星野源さんについては、ライヴにも入り、ラジオやドラマ、エッセイもコントも楽しみ、今でも「推して」いる。

それがどうして WESTꓸ  を推すことになったのか。

「音楽」が素晴らしかった。

 ドラマなどで見た子もいたが、個人としてもグループとしても認識したのは2年くらい前、深夜番組がきっかけだった。
そこからYouTubeで、歌唱する彼らを見て衝撃を受けた。

 7人全員がボーカル然として横並びで歌っていて
その「歌詞」がぶっ刺さったのである。
私が歌を聴きながら泣いた、2組目のアーティストとなった。
楽曲の良さもあるが、彼らの熱のこもった歌唱が
画面の向こうから届いたのであった。

気づけば沼は目の前。
そうして、人生で初めて「知られていないと悔しい」などと、その認知度や順位や数字に勝手に一喜一憂するほどの推し活の日々がはじまった。

 正直、この2〜3年はコロナ禍の閉塞感をはじめ、公私共に辛く苦しいことが多かった。
そこをWESTꓸ の音楽やエンタメに支えてもらったと思う。
娘も一緒にはじめた推し活。
それぞれが辛い時期にも笑顔でいられたのは、彼らの更新するコンテンツや、ライヴやフェスの予定があればこそ。
この日までは、ここまでは踏みとどまるぞと生きてきたように思う。

 今、メンバーの「結婚」に揺れている彼らの周りだけれど、一部の心無い言動に深く傷ついていたら心底悲しい。

 私にとっての「推し活」の信条はただひとつ。
「推しには幸せでいてほしい」
どんな選択をしても、それが彼らの幸せなら、望むことなら、掴み取ってほしい。

「本人が楽しんでなかったら、ファンを楽しませることなんでできない」というようなことを、彼らはよく口にする。
彼らが全身全霊で命削ってやってくれるエンタメだから、私はこんなにも心が震えるし癒されるのだと思う。

 どん底から救われた身として、日々たくさんの笑顔をもらっている身として、ただ、幸せで心身健やかでいれくれと願っている。

これからも彼らが「真笑顔で」エンタメできるよう、日々を過ごしていられるよう、「見てるよ」「応援してるよ」をここに刻みます。

#note書き初め

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