シュヴァルツシルト2-PC9801版について(2)

さて、 (1) の続きを書いてまいります。

ロッサリアが実にタチが悪いというところまで触れておりました。
このゲームの最序盤で選べる行動は以下の2つです。

①トリスティアを放置して軍備を整える
②トリスティアを助けて守る

このうち①は悪手だと考えます。途中でラターニアという友好国がロッサリアに宣戦布告してくれますが、そのせいでストーリーがどんどん進んでしまうからです。軍備を整える暇もなく、なし崩し的に周辺の敵性国家(ゲルーマン、グレイブリー、モーゴルハンetc…)との戦争に巻き込まれていきます。歯ごたえのある難易度をお望みならこちらを選んでも良いですが・・・
②のトリスティアを助ける方針で頑張る方が、ストーリーの進行を意図的に止めることができ、その分開発等にいそしむことができるので個人的にはお勧めです。
なお、トリスティアの助け方についてはあえて詳しく触れないでおきます。ヒントはパスワード入力と艦隊をうまく展開させること(ほぼ答えw)です。ご自身で解を見つけたほうが達成感があると思いますのでこれくらいに留めます。少し面倒なのは、トリスティアとは攻守同盟が期限切れになると二度と同盟を結べない点でしょうか。作戦をうまく進めるためにはタイムリミットがある、と思っていただければいいかなと思います。

さて、ここまで書いておきながら、本投稿ではストーリーの進め方についてはあまり触れないでおき、個人的にゲームを効率的に進められると考えている方法をいくつか紹介するにとどめようと思います。

いきなりですが、話はゲーム中盤に飛びます。
中盤ではコルテナチスとメヒコマーヤの戦争が起きますが、この前後の立ち回りが結構個人的に重要だと考えています。この戦争の際、コルテナチスはエスパニアンと、メヒコマーヤはイストラムーとそれぞれ攻守同盟を結びます。そして彼らの戦争に介入しないで眺めているとコルテナチスは数ターンで負けて滅びます。すると今度はエスパニアンがメヒコマーヤに宣戦布告してしまい、そのまま放っておくとメヒコマーヤがエスパニアンに負けます。すると今度はイストラムーがエスパニアンに宣戦布告し、あれよあれよという間にエスパニアンを追い込んでしまい、勢いよく最終戦に突入してしまいます。

ここで個人的にイケてないなと感じるのは、
・メヒコマーヤの資金帯(資源帯だったかも)をエスパニアンに奪われること
と、
・イストラムーのせいでこちらのタイミングで最終戦に入れないこと
です。

さらにもう1つ挙げると、
・イストラムーの豊富な資金帯・資源帯がほしい
ということです。

まず、メヒコマーヤの資金帯をエスパニアンに奪われるのを防ぐにはエスパニアンがメヒコマーヤに宣戦布告するのを防げばよいのです。つまり、オーラクルムからメヒコマーヤに宣戦布告してオーラクルムの手で滅亡させてしまえばOKです。こうすることでエスパニアンがメヒコマーヤの資金帯を奪う事態は防げます。またエスパニアンによってメヒコマーヤが滅ぼされないので、結果的にイストラムーがエスパニアンに宣戦布告する流れも防げます。それによりイストラムーのせいでエスパニアンが蹂躙され最終戦に突入してしまう事態も防げるわけです。なお、メヒコマーヤを滅ぼすことに良心が痛むという意見もあろうかとは思いますが、放っておいてエスパニアンの養分にされるよりはオーラクルムが吸収してしまったほうがいいですし、仮にメヒコマーヤを守ったとしても彼らとは攻守同盟を結べないうえ戦艦の強さも中途半端なので最終戦まで生き残らせても邪魔にしかなりません。つまり、ここは非情になりオーラクルムの養分になっていただくのが最良の手だと考えるわけです。
ちなみに、メヒコマーヤに宣戦を布告するとイストラムーが延々と文句を言ってきますが徹底的に無視します。ただし、上述の通りメヒコマーヤとイストラムーは攻守同盟を結んでいるので、メヒコマーヤとの戦闘時にはイストラムーの艦隊が敵側として出現します。オーラクルムの艦隊の編成次第ではガチンコで殴り合っても勝てますが、それでもF8戦艦1000機を相手にするのはなかなかに骨が折れます。

そこでメヒコマーヤを攻撃する前にイストラムーにも喧嘩を吹っ掛けます。イストラムーの戦力を削ってメヒコマーヤ戦を楽に進めるという意図が1つ、さらにもう1つの意図はイストラムーの豊富な資金帯・資源帯をごっそりいただいてしまうこと、です。
ゲルーマンの主星サクソンをオーラクルムが陥落させている場合、そこから6マス南にイストラムーの惑星ウスタンがあるのでそこを狙います。ただしゲルーマン攻略時点ではまだイストラムーには喧嘩を吹っ掛けられないのでご注意ください。イストラムーと戦えるのはグレイブリー攻略後です。
グレイブリーを攻略すると晴れてイストラムーと国境を接するので外交が可能になります。ここで即戦争、といきたいですが、イストラムーと戦争を始める際に個人的に重要だと思うことがいくつかあります。
それは、
・オーラクルムの第1~第3艦隊までがF8戦艦500機になっていること
・ラターニアとの攻守同盟が期限切れになっていること
です。それぞれ理由を述べます。
まず、1つ目の戦艦の編成の件です。イストラムーと戦争をすることになると戦闘時にはイストラムーの攻守同盟国がはせ参じてきます。具体的にはワルキリュアとメヒコマーヤです。メヒコマーヤはタイミングによってはまだ攻守同盟を結んでいないので来ない場合がありますが、面倒なのがワルキリュアでイストラムーとは最初から攻守同盟を結んでいるので確実に現れる上、F8艦隊1000機編成を引き連れてきます。つまりイストラムーと合わせてF8戦艦が2000機が相手になります。これをせん滅する必要があるため、オーラクルムの戦艦が第1~第3まですべてF8戦艦500機、つまりF8戦艦を計1500機揃えておきたいのです。
つぎにラターニアとの攻守同盟の件です。ラターニアと攻守同盟を結んだ状態だと(たしか)イストラムーとの戦争を反対されてしまうので戦闘時にラターニアに援軍に来てもらえなくなります。そこでラターニアとの攻守同盟の期限が切れた状態でイストラムーに宣戦布告し、直後にラターニアに攻守同盟を申し込むと快諾してくれます。この手順を踏むことで、

・オーラクルム&ラターニア VS イストラムー&ワルキリュア

という構図に持ち込めるわけです。この時点のラターニアの戦艦はイストラムーとワルキリュアよりはだいぶ弱いですが、それでも援軍に来てくれるだけマシです。
整理します。
大事なのは「オーラクルムの第1~第3艦隊までをF8戦艦500機で揃えること」と「ラターニアと攻守同盟が期限切れになった状態でイストラムーに宣戦布告し、その直後にラターニアと攻守同盟を結ぶこと」です。
この状況で惑星ウスタンを攻撃し、意地でも陥落させます。
この後の手順も大事で、惑星ウスタンを占領するとワルキリュアと国境を接します。ワルキリュアとは先ほど殴り合った仲ではありますが印象値が高く友好国と分かります。そこでワルキリュアとはすぐに攻守同盟を結んでしまいます。
これにより2つ良いことがあります。まず1つ目、
・イストラムーとの戦闘時にワルキリュアが参戦しなくなる
点です。ワルキリュアはイストラムーと攻守同盟を結んでいるのでイストラムーとの戦闘時にオーラクルム側の援軍には来てもらえませんが、同時にオーラクルムとも攻守同盟を結んでいるのでイストラムー側の援軍にも来なくなります。これでイストラムー戦が非常に楽になります。
つぎに2つ目、
・メヒコマーヤ戦ほかでワルキリュアがオーラクルムの援軍に来てくれる
点です。メヒコマーヤとワルキリュアは攻守同盟を結んでいないので、メヒコマーヤ戦ではワルキリュアが味方として援軍に来てくれます。戦艦はF8とB8で構成されており艦隊能力も星系屈指の高さで大変頼りになります。

ということでイストラムーの惑星ウスタンを占領してワルキリュアと同盟を結び、そのあとはイストラムーの惑星を1つずつ陥落させていき、主星レムリアをさくっと落として吸収すれば万事OKです。
イストラムーは最終戦で頼りになる仲間なのでは?という意見もあろうかとは思いますが、実はもう1国、仲間になってくれる国があるのでイストラムーがいなくても問題ありません。それより豊富な資金帯・資源帯をオーラクルムの軍備に使った方が最終戦がラクなので慈悲の心を捨てて一気に攻略してしまうのが吉です。

っと、またも長くなってしまったので (3) に続きます。
お読みいただきありがとうございました。

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