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夏バテ改善にオススメのおかゆ【世界のおかゆも紹介】

夏の暑さが厳しい時期になってきましたね。
毎年暑い時期は食欲が湧かないこともあって、気を抜くとついつい「冷たいもの」「甘いもの」に手が伸びがち。
ですが「冷たいもの」「甘いもの」の取りすぎは、胃腸を弱らせ、さらなる夏バテを引き起こします。
そんな時の体調改善に役立つのが、おかゆです!
通常であれば、風邪を引いた時などに食べるイメージがありますが、おかゆは、ダイエットをしたい、美肌になりたい女性の強い味方でもあります。
今回は、夏バテの改善にオススメな“おかゆ”についてご紹介します。
後半では、世界で食べられているおかゆについて紹介しているので、普通のおかゆに食べ飽きた方は、参考にしてみてください。


おかゆの効果

お粥は胃や腸に負担をかけずに、体に水分と栄養を補給できる優れた食品です。また、体を温める効果があり、免疫力を高めます。
風邪で弱った体にもとても効果的な食事です。

曹洞宗の開祖、道元禅師も「おかゆ」の効果に注目していました。雲水(修行僧)の食事の心構えを記した著書『赴粥飯法(ふしゅくはんぽう)』には、「粥有十利」(しゅうゆうじり)として、おかゆの効能が10記されています。

一体どんな効果があるのか​​というと…

<粥有十利>

1.色 (肌の色艶をよくする) 

2.力 (気力が増す)

3.寿 (寿命が延びる)

4.楽 (食べ過ぎになることがなく、体が楽になる)

5.詞清辯 (血流がよくなり頭が冴え、言葉もなめらかになる)

6.宿食除 (胸やけをしない)

7.風除 (風邪を引かない)

8.飢消 (飢えを満たす)

9.渇消 (喉の渇きを潤す)

10.大小便調適 (便通がよくなる)

道元禅師が開いた永平寺(福井県)では、365日、朝食はお粥なのだそう。

お粥は、お腹を満たしてくれるだけでなく、体の活力を取り戻してくれたり、美肌や血流の促進、便秘を解消してくれる効果もあるというわけです。風邪のときに限らず、美容やアンチエイジングを意識している方に、是非取り入れてもらいたい食事といえます。


基本的なおかゆの作り方

基本的なおかゆの作り方は以下の通りです。
材料は少ないですが、丁寧に手順を踏むことで、お米の美味しさがより一層感じられるはずです。

材料
白米:1/2カップ(約90g)
水:3カップ(約720ml)

1.米の準備
白米をボウルに入れ、水で軽く洗います。数回水を替えながら米が透き通るまで洗いましょう。

2.鍋に米と水を入れる
洗った米を鍋に入れ、3カップの水を加えます。

3.火にかける
鍋を中火にかけ、沸騰するまで加熱します。沸騰したら火を弱め、鍋の蓋を少し開けた状態で煮込みます。蓋を完全に閉じないことで、吹きこぼれを防ぐことができます。

4.煮込む
弱火で約30分から40分間、米が柔らかくなるまで煮込みます。途中でかき混ぜるとおかゆが均一に仕上がります。

5.仕上げ
米が柔らかくなり、適度に粘りが出たら火を止めます。お好みで塩を少々加えて味を整えましょう。

なお、作るのが面倒という方はレトルトパウチタイプもオススメです。
常備しておけば、風邪で食欲がない時や、突然の災害時にも役立ちます。
水分が多く含まれているので、水分補給も兼ねてくれるのが嬉しいところです。


世界のおかゆ

日本で言うおかゆは、水の分量を多くしてお米を柔らかく煮たものですが、お米以外にも麦や粟、ソバなどの穀類、さらに豆類や芋類などを、多めの水で柔らかくなるまで煮込んだ料理のことも、『おかゆ』といいます。
世界には、その土地に根付いた個性豊かなおかゆが存在します。

七草粥

毎年1月7日(人日の節句)の朝に食べる日本の伝統食で、春の七草を刻んで入れた粥です。せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろの「春の七草」が入っており、正月疲れが出はじめた胃腸の回復には丁度いい食べ物です。
この七草には全て意味がこめられており、その年の無病息災を願って食べられていたといいます。


八宝粥

八宝粥は、8種類の穀物を使った、甘いお粥スイーツです。
もち米、緑豆、燕麦、小豆、花豆、オート麦、ピーナッツ、龍眼が入っおり、もともとお釈迦さまが修行で疲れた体を回復させるために、食べたといわれる滋養の高い薬膳スイーツです。
豊富な栄養が摂れるため、台湾・中国では女性を中心に人気のようです。


サムゲタン

参鶏湯は、内臓を取り除いた若鶏にもち米や高麗人参、ナツメ、ニンニクなどの食材、さらに漢方を詰めて煮込んだスープ料理です。
伝統的な参鶏湯は、塩コショウのシンプルな味付けがされていますが、スープには長時間煮込んだ鶏肉の旨みが凝縮されており、中に入っている食材の風味と相まって、絶妙な美味しさを引き出しています。
日本では土用の丑の日には鰻を食べる習慣がありますが、韓国では、「伏日(ポンナル)」と呼ばれる日が、7〜8月の間に3回あり、この日には参鶏湯を食べるのが一般的です。


チャオガー

チャオガーは、砕いた米と鶏肉、鶏の内臓を一緒に煮込んで作るベトナムのおかゆです。
現地では、スタミナ食として親しまれています。
日本や中国のお粥と違い、香草を入れたり、ライムを絞ったりして食べるのがベトナム流。
味は、鶏ダシであっさりしているので、朝食としても定番なんだそう。
日本人好みの味なので、帰国後にもう一度、チャオガーを食べたいと思う人も少なくないようです。


 キチュリー

キチュリは、お米と豆を一緒に炊いたインドのおかゆです。
アーユルヴェーダなどで消化に良い食べ物としてよく出てきます。
体内を浄化する効果があるため、ダイエットや体のクレンジングとして食べられることもあるそうです。
キチュリーに含まれるスパイスにはそれぞれ効果があり、ターメリックは強い抗酸化作用、クミンは消化促進や免疫力アップ。ヒーングというスパイスは、お腹にガスが溜まりやすい豆の消化などを助けてくれるとのこと。
スパイスの力を借りれば、インドの暑さも乗り越えられそうですね。


おわりに

今回は夏バテにもオススメなおかゆについて紹介していいきました。
私は、たまご粥を週一くらいのペースで食べるのですが、かつおだしを加え、生姜で風味を付けて、トッピングに天かすをのせたりするとご馳走に早変わりします。
ベースがシンプルなのでアレンジをくわえられて、飽きが来ないのもおかゆの良いところです。

皆さんも、疲れた胃腸をリセットする習慣としておかゆを取り入れるのはいかがですか?


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