人生の壁にぶつかったあなたに重要なこと
人生って思うようにはいかないな…と感じたときのために、知っておいてほしいことをお伝えしたいと思います。
私たちの人生には、壁(=目標を阻害するもの)にぶつかってしまうタイミングがあります。
その壁は、あなた自身が原因で生じた場合も、あなたにはどうすることもできない何かが原因の場合もあるでしょう。
<例>
・試験に落ちてしまった
・仕事で大きなミスをしてしまった
・大好きだった恋人とお別れした
・毎日ジョギングすると決めたのに、飲みに行ってしまったので計画どおりにできなかった
壁にぶつかったらどうしたらいい?
壁にぶつかったとき、あなたは落ち込みますか?悔しい気持ちになったり、悲しい気持ちになったりしますか?
もしそうだとしたら、それは健全な感情です。
このような健全な感情が生じたら、まずはその感情をそのまま受け入れてほしいのです。
健全な感情は、あなたの気持ちを回復させてくれる自然治癒力にとって必要なエネルギーになります。
そして、その壁を乗り越えるための動機づけにもなってくれる大切なものです。
落ち込んだり、悔しくなったり、悲しくなったりするのは、その出来事にあなたがきちんと向き合おうとしている証です。
だからこそ、あなたはその出来事が繰り返されることを避けようと成長できるでしょう。
もしくは、あなたにとって落ち込んだ気持ちを和らげてくれる別の何かがあったら(例えば、夫婦喧嘩して暗い気分だったが、好きな仕事を共に楽しめる仲間がいたら)、その別の何かを、今まで以上に大切にできるきっかけになるかもしれません。
ここで、注意してほしい点があります。
さらにあなたは、絶望したり、自暴自棄になったり、自分はダメな人間だと感じたりはしていませんか?
もしそうだとしたら、これは不健全な感情です。
不健全な感情を抱いたあなたは、その壁を乗り越えようと考えるでしょうか。
どうせダメな人間ならもう何をしても無駄だと、幸せになることを諦めてしまったりしないでしょうか。
不健全な感情は、あなたを余計に追い込んでしまうかもしれないのです。
それはイラショナル・ビリーフのせい
人は、何らかの出来事が起こったとき、それぞれが持っている“信念”(=ビリーフ)によってどのような感情を抱くのかを決めているといわれています。
つまり、出来事そのものではなく、その出来事を自分がどう捉えているかで感情が異なるということを意味しています。
絶対的で完璧を求めるような信念は、不健全な感情を呼び起こしやすくなります。
「試験に受からなかった自分はダメな存在だ」
「仕事で大きなミスをしたから将来キャリアアップする道は閉ざされたに違いない」
「あんなに大好きだった恋人と一緒にいられないなら、永遠に幸せにはなれない」
「ジョギングでも何でもすべてのことを計画どおりに実行できなければ人生うまくいくはずがない」
しかし、これらの絶対的で完璧を求めるような信念は理に適ったものだといえるでしょうか?
―たった1つの試験の結果。
―限られた仕事の中の1つのミス。
―ただ1人の人間との別れ。
―人生のほんの少しだけの時間にやらなかったジョギング。
これらのうちどれにも、絶対に挽回できないといえるだけの証拠はないでしょう。
例え何度も起こった出来事だったとしても、一度の出来事の集合体に過ぎず、同じく絶対に挽回できない根拠はありません。
このような論理性に乏しく非現実的な信念は、“非合理的な信念”(心理学用語で「イラショナル・ビリーフ」)といわれています。
これが、あなたに不健全な感情を抱かせることを決めた真犯人の正体です。
健全に落ち込むために
あなたには、絶望したり、自暴自棄になったり、自分はダメな人間だと感じてしまったりする出来事はありますか?
もし、そう感じてしまうことがあったなら、そんな不健全な感情をあなたに抱かせているイラショナル・ビリーフの存在に目を向けてほしいのです。
そして、イラショナル・ビリーフを合理的になるように(論理的/現実的で、選択の余地があるものに)書き換えませんか。
「試験に受かっていたら自信にもなったし,すごく嬉しかっただろうな」 落ちてしまったことがすごく悔しい。
だからこそ、次回は受かるように弱点を見直してみよう。
「この仕事をミスなくできていた方が信頼を得られたかもしれない」 今回は信頼を得るチャンスを逃してしまったかもしれず残念だ。
その代わりに、ミスしやすいポイントを発見することができた。今後に活かせそうだから、新たなチャンスを貰えるよう上司に提案してみよう。
「元恋人とずっと一緒にいられた方が幸せだと思っていた」 幸せだと思えた関係を失ったことは本当に悲しい。
それでも、この相手と一緒ではなくても幸せになれるだろうから、元恋人よりも大切な関係を築ける相手に出会えるように、もっと素敵な自分を目指していこう。
「計画的にジョギングしていたら、もっと気分よく過ごせていた」 しなかった焦りは感じるけれど、親友が失恋したと聞いて放ってはおけなかった。一緒に飲みに行ったからスッキリした顔を見ることができたんだし、安心した気持ちになった。
おかげで明日のジョギングを心置きなくできるようになったからさらに頑張ろう。
様々な出来事を論理的/現実的に受け止めてみると、もっと相対的で期待できそうなことばかりだと気付けるのではないでしょうか。
健全に落ち込んで、でも、不健全に落ち込み過ぎないでくださいね。
人生でちょくちょくぶつかってくる壁と、適度に向き合っていってほしいなと思います。
最後に
人生の壁にぶつかったとき、イラショナル・ビリーフの存在を感じたら書き換えてみてはいかがでしょうか。
そして、
・自分のイラショナル・ビリーフが何なのかわからず書き換えられないとき
・ショックな気持ちが大きくて書き換えるのが大変なとき
・何度書き換えても繰り返して疲れてしまったとき
・ただ単に、一緒に書き換える誰かがいた方がいいなと思ったとき
Life Counseling Firm accompanyが、あなたのお力になれたら嬉しいです。
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