対談インタビュー|ファイアープレイス×ステーション |「人の力とシステムの力で、コミュニティにさらなる進化を」
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対談インタビュー|ファイアープレイス×ステーション |「人の力とシステムの力で、コミュニティにさらなる進化を」

ファイアープレイスには、大切な事業パートナーが数多く存在します。そんなパートナーと代表・渡邉知(以下、FP渡邉)の対談を通じて、ファイアープレイスの「つながりを創出し しあわせの総量を増やす」活動に掛ける想いをお伝えしたいと思います。

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対談第2弾は、コミュニティ運営を助けるコミュニティデザインツール「station」を運営するstation株式会社の共同代表・渡邊雄介さん(以下、ST渡邊)と、チーフコミュニティオフィサー・松元雄基さん(以下、ST松元)をお迎えします。ファイアープレイスからは最高戦略責任者・安部孝之(以下、FP安部)も参加しました。人と人のつながりを創発するファイアープレイスと、コミュニティ支援のプラットフォーマーstationとの協業の可能性について語り合いました。

つながりたいけれど、つながれないを解決したい

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FP渡邉:
ファイアープレイスは、2021年から「ネイバーフッドを起点につながりを事業にする会社」を標榜しています。stationは「コミュニティを、ひとめで」をキャッチコピーに掲げていますよね。お互い提供するサービスは違えど、似た価値観を抱いているように思います。まずは、stationが現在の事業を展開するに至った原体験を教えてください。

ST渡邊:
今から8年前、非常に困ったことが起こりました。やりたいことを実現するためにビジネスパートナーを探すものの、見つけることができなかったんです。1人では限界があるし、でも、パートナーと出会う方法も分からなくて。

僕の場合、奇跡的にパートナーと巡り会うことができました。でも、もしあのとき出会えていなかったらと、ふと考えるんです。諦めていたか、抱えたままか。それってすごくもったいないことですよね。この体験から、自分が偶然に出会えたことを、意図的に作り出せるプラットフォームが必要だと考えました。

そこでまず着手したのは、できることを共有し、やりたい人をつなぐ、発表の場を提供するサービスです。しかし「何をやりたいか」を言語化すること自体が難しく、順調にはいかなかった。かつ心理的安全性が低い場だと、Willを言語化できている人でもコミュニケーションのハードルが高くなります。どんな場を設定すれば偶然の出会いを作り出せるのか。思い描く理想のつながりを生み出すため、何度もピボットを繰り返し、ようやく現在のstationのかたちになりました。

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FP渡邉:
つながりたい人がいても、どうやって出会ったらいいか分からない。加えて、やりたいことや得意なことがあっても、言語化するのって難しい……。そういった課題感を私も感じていたので、すごく共感できます。ところで、現在のstationに至るピボットのきっかけは何でしたか?

ST渡邊:
コワーキングスペースの運営者の声でした。コワーキングのCoは「一緒に」を表すはずなのに、ほとんど共働作業がありません。同じ場を共有しつつ、個人が別々の作業をしている。これでは「Co」ワーキングと言えない。もっとつながりを生み出したいとの相談があり、ならばコワーキングスペースのためのサービスを作ろうと。このピボットにより、道筋が見えてきました。

FP渡邉:
コワーキングスペースは確かに課題を感じていそうですね。弊社の安部と松元さんにも、つながりを生むために大事なことを聞いてみたいと思います。これまでの経験から「これがポイントかもしれない」という部分を教えてください。

FP安部:
前職では、組織の心理的安全性を高める取り組みを行っていました。私の結論としては、ハードとソフトの両方が重要だというもの。単に「場」があるだけではなく、距離を縮める仕掛けが必要です。かつ、段階的につながりを強固にするステップも欠かせません。これが心理的安全性の満たされた「つながりが生まれやすい組織」を生む方法です。ただ、理論では簡単に言えても、実現するのは大変だと痛感しましたね。

ST松元:
安部さんの考えに共感します。私自身は社交的な人間ではなく、知り合ってすぐ人と話すのは抵抗があります。つながりたいけれども、つながれないことに悩んでいました。

特に大学時代のNPOの経験は、つながりについて深く考えるきっかけになりました。中高生を対象に「将来について考える授業」を実施するものの、学生はなかなか関心を持ってくれない。どう話したら他人事ではない「共感接点」を得られるのか、何度も考えました。結局私は、20人の学生相手に、まったく自己紹介をせずに話し始めるかたちに行き着きました。役割や立場などの先入観を減らし「将来のこと」という話題に集中しやすい状況をつくるなど、フラットなつながりやすさを意識しました。

そのときは自分なりの方法で解決できたけれど、どうしたら再現性を持って、良いつながりをつくることができるのかはずっと疑問が残っていて。渡邊さんの想いに共感し、stationへのジョインを決めたのも、この体験が背景にあったからです。

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システムだけでできない場作りに人の力を

FP渡邉:
近年、オープンイノベーションの必要性が叫ばれていますよね。会社内だけでなく外部のパートナーとつながってイノベーションを起こそうよ、と。けれども現実には、社内ですらつながっていない会社は多い気がします。私が所属していた前職の大企業でも、職域やフロアの垣根を越えた社員同士の交流は少なかった。中でつながることもできていないのに、外とつながることができるのだろうかと疑問を感じます。安部さんは、前職の経験から組織の内と外のつながりについて、どのように考えていますか。

FP安部:
まずは社内の心理的安全性を高めるために、全社員が自由に働くことを許容する文化づくりを行いました。コミュニケーションをSlackに統一して、上下関係を感じさせないようにするためにオリジナルスタンプを多用したりすることで周りを応援する文化を醸成しました。加えて、役職を撤廃してみたり。けれど、スキルの優劣や経験年数の違いからすべての上下関係をなくそうとしても限界はあります。そこに大きな壁がありました。

オープンイノベーションや社外交流という文脈で、忘れられないエピソードもあります。私はこれまで「働きがいのある会社ランキング」の上位に位置する企業2社で働いてきました。両社とも社員の会社への帰属意識が高く、素敵な文化を持った会社だったのですが、裏を返せば「外部からの知見を得にくい環境」でもありました。このような状況に危機感を覚え、何か外との接点が作れないかと試行錯誤したんです。そこで他社との交流イベントを企画しました。しかし期待した知見を得ることはできたものの、一方でより中のつながりを深める方向に向かってしまったことも事実としてありました。

これまで外と交流する機会があまりなく、社内にはとても居心地のいい空気があっただけに、社外と交流を始めても心理的安全性が低い状況では深い話ができなかったんです。突然場を設けるのではなく、徐々に外へ向いていくプロセスが大事なのだと気づきましたね。

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FP渡邉:
前職では地方創生のプロデューサーをしていました。補助金や助成金を獲得し、地域の人たちが喜ぶ事業やコンテンツを作る仕事なのですが、肝心の地域住民の皆さんから、「なんで俺たちが渡邉くんと仕事をしなければいけないんだ」と言われたことがあります。会社の指示だからあなたたちとつながりたいんです、と言ってつながれるわけがない。じゃあどうすれば仲間として受け入れてもらえるかと考えるうちに、自分のやりたいことを伝えて、相手のやりたいこととの接点を探し出し、Willを起点につながっていくことが大事だと気づきました。

普通に生きていると、同じ学校や部活、会社など、近くにいる人たちとは密接な関係性がうまれ、それ以外の領域の人たちとつながる機会は少なくなっていきます。仕事もプライベートも、誰とつながるかで人生は変わります。人と人がつながるきっかけづくりを事業にしたいと思った。それが僕がファイアープレイスを起業したきっかけでしたね。stationが目指している社会についても、ぜひ聞いてみたいです。

ST渡邊:
僕にとって一番のストレスは、選択肢の無さだったんです。会社では、いくつかの選択肢が提示されます。どれも自分がやりたいことではないけれど、この中から選ばなければ、周りから孤立してしまう。それがすごく嫌でした。とはいえ、求めている選択肢が提示されている会社や地域を見つける手段もありません。ほとんどの人は会社にすがりつくほかないのだと思います。

選択肢を可視化するプラットフォームをつくるのが僕の目標。そうすれば、ありとあらゆる機会が生まれます。受け身でもつながりを与えてくれるしくみがあれば、Willを実現できる人がもっと増えていくと思います。

とはいえ、しくみだけでまかなうのは限界がある。人的つながりを生み出すことに強みを持つパートナーと手を組む必要がある。ファイアープレイスとの協業の決め手はそこでした。

コロナ禍こそつながりが求められる

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FP渡邉:
阪神淡路大震災や東日本大震災の直後、地域コミュニティ関連のイベントや書籍が増えました。普段は認知・知覚していなかった「ご近所とのつながり」の必要性が顕在化したんです。今、新型コロナウイルスの感染拡大を経て、多くの人たちがつながりの重要性を実感している。つながりを事業とする僕らにとっては、これは追い風だと思っています。

つながりの起点となるのが、Will。自分の住むまちを綺麗にしたいとか、新しい事業を創りたいとか。Willが重なると、人は人とつながることができる。Willは強いられるものではないし、長い人生の中で、Willが見えなくなる時期もあるでしょう。ただ、個々のWillを尊重し合うことが当たり前の社会にはなってほしいですね。

ST渡邊:
Willは押しつけるものではなく、置いておくものだと思うんです。各人が置いたWillを、ウィンドウショッピングのように眺める。そんなプラットフォームをイメージしています。ときには、レコメンドシステムでアプローチするのも効果的だと思います。ただ、コミュニティの中で起こっていることはエモーショナルな部分が多いため、人の役割は絶対になくなりません。人同士のつながりを作ることに長けているファイアープレイスが、コミュニティを回す潤滑油になる。そのデータを解析して、またつながりを生み出すプラットフォームに反映させる。この循環ができれば、強烈なインパクトになると思います。

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FP安部:
コロナ禍という外的圧力で、会社や地域、個人などあらゆる人たちがつながりを求めています。この2社の協業は、タイミングがすごくいいと思いましたね。可能性を感じています。

ST松元:
大きなリズムをつくるのはファイアープレイスが得意で、その前段階を加味するアルゴリズムや判断するデータ分析などについてはstationが強いと思います。stationのメンバーたちは、積極的につながりを求めるのは苦手、でもつながりたいという悩みは抱えている。一方でファイアープレイスは、積極的にコミュニケーションをしつつも、本当にいい人とつながれないことに悩んでいたイメージです。お互いの相性的にも、タッグを組めばあらゆる人たちのニーズをキャッチできるように思いますね。

ST渡邊:
今後は「Co-Operation」が大事になると思います。共感と協働。つながって、力を合わせる。補い合い支え合う。共感と協働が生まれやすくなる仕組みを、人の力とシステムの力で作っていくことができれば、世の中はもっとより良くなるのではないでしょうか。

FP渡邉:
場所を持っているクライアントから、「場所の価値を再定義したい」という問い合わせが、増えてきました。ファイアープレイスは「つながり」という概念で場所の価値をアップデートしていきたい。つながりにくい世の中になった今だからこそ、、stationとの協業に非常にワクワクしています。改めて、これからよろしくお願いします。

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対談パートナー station株式会社
「コミュニティの多様性をデザインし、誰もが自分のライフスタイルに合ったコミュニティを自由に選べる仕組みを創る」というビジョンのもと、コミュニティ運営者の「コミュニティを活性化できない、運営業務(入会管理、入退管理、決済、施設/設備予約など)コストが高い」という課題に対し、必要な機能をワンストップで提供することで解決するSaaSサービス「station」やコミュニティの理想状態を可視化する「コミュニティプロトタイピング」開発・提供をを行なっている。また、全国の様々なコミュニティがつながるきっかけのプロジェクト「COMMIX」を運営しており、毎週水曜19:00からYOUTUBEにてラジオ配信中。

■株式会社ファイアープレイス
ファイアープレイスは「つながりを創出し しあわせの総量を増やす」のミッションの下、「ネイバーフッド」という概念を起点に、地方創生(まちづくり)、不動産価値向上(場づくり)、チーム力深化(チームづくり)、以上3つの事業に挑戦している企業です。

過去の対談インタビューはこちらから






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