イタリアソムリエ協会主催のワイン試飲イベント in フィレンツェ
フィレンツェで毎年おこなわれる「エッツェッレンツァ・ディ・トスカーナ」。「トスカーナのエクセレンス」という意味で、トスカーナワインの試飲イベントです。
このイベントは、イタリアソムリエ協会が主催しているイベントで、今年は3月2日~3日に中心街近くのスタツィオーネ・レオポルダでおこなわれました。
そのときの様子をご紹介します。
ワイン試飲イベント
「エッツェッレンツァ・ディ・トスカーナ(Eccellenza di Toscana)」は、一般のワインラヴァーに向けたイベントです。
会場に生産者ブースが立ち並び、来場者はグラスを持って自由にブースを回って試飲することができます。
「トスカーナのエクセレンス」というイベントの名前の通り、トスカーナ州のワイナリーが出展します。
トスカーナワインといっても、キャンティからモンタルチーノ、モンテプルチアーノ、フィレンツェ周辺や海岸沿いなど、さまざまなワイン産地がありますので、いろいろ試飲ができて興味深いイベントです。
イベントの様子
今年は、150の生産者が出展していました。会場が広いので、窮屈な思いをせずに、ゆったりと試飲ができました。
ブースでの試飲だけでなく、イタリアソムリエ協会のソムリエと一緒にブースを回るワインツアーや、テーマを設けた複数のワインセミナーなど、ワインを楽しむための工夫がされています。
ワインツアーでは、ソムリエの話を熱心に聞きながら、飲み比べをしている人がたくさんいました。
セミナーも午前中から賑わっていて、トスカーナワインの人気がうかがえました。
ワインツアーやワインセミナーはイタリア語でおこなわれますが、ブースを回って試飲するなら、生産者たちは英語でも説明してくれます。もちろん、言葉をかわさなくても、試飲するだけでもOKです。
レストランコーナーでランチができたり、ビールやオリーブオイルのブースもあったり、ワイン以外のものも楽しめます。
業界向け試飲会だと、食べ物がまったくなく、ひたすらワインを試飲しますが、これはお祭り的なイベントなので、おなかも満たすことができるのがうれしいです。
特設コーナーには、トレンティーノ・アルトアディジェ州のスパークリングワイン「トレントDOC」が並んでいました。
トレントDOCは、瓶内二次発酵で造られる上質なスプマンテ(イタリアのスパークリングワイン)。個人的に大好きなので、トスカーナの赤ワインを試飲する前に、まずはトレントDOCを楽しむことに。
特設コーナーには、生産者はいなく、ソムリエがワインを注いでくれます。
普段はなかなか飲み比べることのできないトレントDOC。
しっかりとした酸味、シュッとした切れ味。険しい山を思わせる味わいでした。
トレントDOCの試飲の後は、メインのトスカーナワインへ。
カルミニャーノ、キャンティ・クラシコ、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノなどのDOCG(統制保証原産地呼称)から、スーパータスカン(格付けは下だが卓越した品質のトスカーナワイン)まで、試飲して回りました。
ユニークなワインとしては、エルバ島の造り手アリーギの「海のワイン」。
(エルバ島はナポレオンの流刑地として有名なトスカーナの島)
収穫したブドウを籠の中に入れ5日間海に沈めその後、天日で乾燥させてから醸造します。熟成は、テラコッタのアンフォラ(素焼きの甕)を使用します。
イベントブースに出ていたのは、海のワインではありませんでしたが、エルバ島の品種の白ワインを試飲することができました。
また、エルバ島は、アレアティコ種のパッシート(陰干したブドウで造られる甘口ワイン)が有名。最後にアレアティコを試飲しました。
バラ、イチゴジャム、ハチミツなどの香りが華やかで、でも味わいは甘ったるくなく、酸味とのバランスがよく、魅惑的な味わいでした。
フィレンツェでの試飲イベント
トスカーナのワインがいろいろ試飲できるワインイベント「エッツェッレンツァ・ディ・トスカーナ」。予約の必要はなく、当日現地でチケットを購入すれば入場できますので、気軽に参加できてツーリストにもうれしい。また、フィレンツェの中心街から徒歩圏内ということも便利です。
ワイン好きのかたへは、とってもオススメのイベントです。
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