秋の過ごし方
11月に入ってだんだんと寒くなってきたフィレンツェ。今日は午前中に用事を済ませ、昼から夕方にかけてたっぷりとサンタ・マリア・ノヴェッラ地区にいました。
久しぶりにチェントポーヴェリという大衆食堂的なレストランでランチを食べました。ここはたった10€でプリモ(主食)、セコンド(メイン)がお水とワイン4分の1リットル(250ml)付きで食べられる、お財布に優しい庶民の味方。その昔、フランチェスコ修道会の教会がこのすぐ近くにあり、カルネヴァーレ(謝肉祭)の日曜日に司祭達がお客を招いて教会内で豪勢な夕食が振る舞われました。その招かれた客の中には100人の貧乏人(で50歳以上が条件)がいて、その歴史的事柄が由来となって、このレストランにチェント(100)ポーヴェリ(貧乏人)の名前がついています。http://www.centopoveri.it/en/
さて、お腹も満たされて大満足のところで、ちょっとティータイムにしようと、先日ガイドの大先輩から教えてもらった、開業してまもないホテルのラウンジ的なスペースでハーブティーとクッキーをいただいてきました。このホテル、25hours hotel San Paolinoと言いますが、レストランあり、バーカウンターあり、ゆっくり飲めるワインコーナーあり、テラス席あり、一角にはビリヤード台のある図書ルームなどがあったりと盛りだくさんです。デザイン的にもこだわりがあり、インテリアのコンセプトでもあるテーマはダンテ・アリギエリの神曲なんだそうです。この25hours hotel、ドイツオーナーで、ベルリンをはじめドイツ各都市やパリ、ウィーンなどに展開していますが、イタリアではフィレンツェに初めてできたそうですよ。https://www.25hours-hotels.com/en/hotels/florence/piazza-san-paolino
さて、当然サンタ・マリア・ノヴェッラなので、薬局にも寄って来ました。今年はエントランスにドライフラワーと香りの装飾がされているのですが、先週マイナーチェンジをしたようで、お花がピンク、赤、白となんとなくクリスマスっぽい雰囲気に変わっていました。いい香りと綺麗なお花の装飾に囲まれると癒されるのは女性だけではないようです。男性客も夢中になって写真撮っていました。秋冬は暖かさを求めて暖色系、香りも優雅でうっとりします。もちろん商品も素敵なので、キャンドルや香水、石鹸、ポプリ、スキンケア化粧品等、ずっと見ていても飽きません。https://eu.smnovella.com/
最後にサンタ・マリア・ノヴェッラ教会へ。ここは市の美術館になっているので入館料が要りますが、(私は観光ガイドの免許があるので無料ではあるのですが、)フィレンツェ在住の人(住民登録をそてイタリアの身分証明書が必要です)も入館料無料なんです。(住民特権的なものとして…他にも大聖堂の洗礼堂とサンタ・クローチェ教会もフィレンツェ住民は無料です)美術好きにはたまらない、教会内にいるだけでもかなりの時間楽しめます。今日は夕方の閉館間際に立ち寄ったからか、人も少なくて写真撮り放題でした(笑) 素晴らしい教会で、勉強しても勉強しきれない、謎解きたくさんの大好きなところです。https://www.smn.it/en/
食から文化まで…ある秋の日の午後の過ごし方でした。
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