『きのこたけのこ戦争』から見える戦争の本質と核心
■『きのこたけのこ戦争』とは?
株式会社明治のチョコレートスナック菓子「きのこの山」と「たけのこの里」のどちらが好きか?どちらが美味しいか?
…という、消費者間の論争の事。
2001年には、明治自らがこの論争に乗っかり、「きのこたけのこ総選挙」のキャンペーンが行われたほど。
その後、2018年・2019年にも総選挙が行われ、2020年には「国民大調査」も行われた。
我々の身近にある『きのこたけのこ戦争』。
そこには「戦争」の本質と核心が隠されていた。
■明治の企業戦略
自ら論争に乗っかった明治の思惑としては、おそらく以下のような感じだったと"推測"する。(あくまでも推測)
明治、両商品の売上を伸ばしたい。
↓
明治「せや。両者を争わせたろwww」
↓
公式に「きのこ党」と「たけのこ党」に分断し、どちらが美味しいか消費者に問い掛ける。
↓
話題作りに成功! 効率的な宣伝もできた!
だが、それでも物足りない明治は、両商品に対して煽りまくった。
明治「きのこの山、ウォー!」
明治「たけのこの里、ウォー!」
(WowとWar)
↓
明治、両者に対して、
(a)商品開発とPRをさせるための"戦費"を貸し付ける。
(b)キャンペーンという"武器"を押し付ける。
↓
"出資者"の明治は、両者の背後からひたすら煽りまくる。
だが、それでも物足りない明治は、消費者に対しても煽りまくった。
明治「プレゼント企画の応募キャンペーンもやるし、党員証も作ったからもっと買えや!」
↓
明治、公式サイトやツイッターでもひたすら消費者の感情を煽りまくる。
↓
消費者間で「きのこ派vsたけのこ派」が白熱する。
↓
国民総選挙!!
その結果、どうなったか。
どちらが勝っても、利するのは「明治」であった!
つまり、両者を争わせる事で「争いはカネになる!」という構図の出来上がり!
明治の企業戦略に、まんまと踊らされる消費者。
それを見て高笑いしているのは、明治の役員室にいる人たち。
戦争の本質と核心が『きのこたけのこ戦争』という、とても身近な所に隠されていた!
適度なペースでキャンペーンをして、国民総選挙をすれば儲かる。
味をしめた明治は、更なる企業戦略をしてくるだろう。
『きのこたけのこ戦争』に終わりはない。
■戦争の本質と核心
ここから本題。
これは、かつての世界大戦などにも同じ事が言える。
戦争の本質と核心については、石ノ森章太郎先生の「サイボーグ009」(第1期・1964年)にも描かれている通りである。
兵器を作る軍事産業に、"カネ"を貸し付ける銀行。
争う両軍に、"戦費"を貸し付ける銀行。
争う両軍に、"兵器"を売り付ける軍事産業。
儲かるのは、銀行と軍事産業だった。
つまり、両軍を争わせる事で「戦争は儲かる!」という構図の出来上がり!
銀行や軍事産業の戦略に、まんまと踊らされる国民。
それを見て高笑いしているのは、銀行の役員室にいる連中だ!
■敵は7000マイル離れた戦地にはいない
2012年5月。
イラクとアフガニスタンの退役軍人が、NATOサミットで戦争メダルを捨てた話。その中で、戦争の本質と核心を突いた事を述べた退役軍人がいた。
敵はウチから7000マイルも離れていない。
ヤツらは会議室に座っている。
CEO、銀行家、ヘッジファンド経営者たちだ。
ウチから7000マイルも離れたところに住んでいない。
敵はココにいる、私たちは毎日見ている。
この警察の列に立っている人たちではない。
この地球を支配する億万長者たちだ。
※10:45~11:50
まさに、先月、ウクライナのゼレンスキーが暴露した内容そのものである。
これこそが、戦争の本質だ!
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